犬の膝蓋骨(内方)脱臼(=パテラ)

膝には膝蓋骨というお皿があり、ちょうど大腿骨の中央あたりに位置します。大腿骨には膝蓋骨がピタッと収まるための溝がありますし、まわりに膝蓋骨を支える靭帯も存在するため、通常は膝蓋骨がそこから動くことはありません。
しかし、小型犬は先天的に膝蓋骨がこの溝から外れやすい(脱臼しやすい)ことが知られており、多くは内側に外れます(内方脱臼)。大型犬や牛・馬などが膝蓋骨脱臼する場合は反対に外側に外れることが多いです(外方脱臼)。
一度外れてしまっても自分で肢を屈伸させて簡単に元に戻せる子もいますし、一過性の脱臼がみられるだけでその後めったに外れないこともあります。しかし、外れっぱなしになってしまったり痛みをともなったりして、うまく歩行ができなくなることもあります。

こんな症状が出たら気をつけて

急に後ろ肢を不自然に持ち上げたままかばって歩く、肢をひきずる、触ると痛がるなど。

診療方法

病院では飼い主さんのお話や臨床症状、レントゲン検査で診断するのが一般的です。軽度の場合は内科的な治療(内服薬、サプリメント、筋肉注射など)で経過をみることも多いのですが、脱臼の状態が長く続くと、後肢の骨そのものが変形したり膝蓋骨を支える靭帯が損傷したりすることもあるため、膝蓋骨を固定させる外科手術が必要になることもあります。

診療費はいくらぐらい?

  
診療項目 単価 数量金額
血液検査 9,000 1 9,000
レントゲン
 2枚目以降
3,500
1,000
1
5
3,500
5,000
手術料 120,000 1 120,000
皮下注射(鎮痛剤) 1,500 5 7,500
入院料 6,000 5 30,000
    合計 175,000
この診療明細書は当社の支払いデータから作成した診療費の参考例となります。したがって、診療費用・内容の平均・水準を示すものではありません。

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予防方法

1.体重管理

小型犬ではわずか数百グラム体重を落とすだけでも、膝への負担が軽くなります。
2㎏の子が2.3㎏になってもどうってことはないと思いがちですが、人間で考えると60㎏の人が69㎏になったのと同じです!体重管理は重要ですね。

2.運動制限

適度な運動は健康維持には大切です。ですので、現在元気であれば運動制限をする必要はありません。
ただし、ソファへの飛び乗り・飛び降りなども膝の負担にはなりますので、そのような行為は今から止めさせておくのも良いでしょう。

3.床材の見直し・足裏のケア

コルク板やカーペットなど、滑りにくい素材のものを敷いてあげましょう。また、直接フローリングに塗れる滑り止めなどもあります。
足裏の毛や爪も定期的にチェックして、問題がないか気にしてあげるようにしましょう。

膝蓋骨(内方)脱臼になりやすい犬種

一般的に小型犬(ポメラニアン、ヨークシャー・テリア、トイ・プードル、チワワなど)に見られることが多いと言われています。

監修:会員制動物病院Anicli(アニクリ)24 院長 三宅亜希

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カテゴリー: 犬の病気, 骨・関節   タグ:   この投稿のパーマリンク

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