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犬に歯磨きは必要?歯磨きの方法を獣医師が解説

公開日:2023.11.07 最終更新日:2023.11.06

「私たちは毎日歯を磨くのに、犬は歯磨きしなくていいの?」と疑問に思ったことはありませんか?
実は犬では、比較的若いうちからお口のトラブルが多いといわれています。
犬にとっても歯磨きは、病気を防ぐために大切な日常ケアなんですね。
今回は一緒に愛犬の歯について勉強して、歯磨きへの意識を高めましょう。

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犬の歯磨きの必要性

犬の歯磨きの必要性

ワンちゃんの口の中は弱アルカリ性で、虫歯にはなりにくいものの、歯石ができやすい環境です。

歯垢が石灰化するのに人では約2週間かかりますが、ワンちゃんでは約3~5日で歯石ができます。

歯石が付いてしまうと歯の表面がザラザラして、さらに歯垢が付着しやすくなるという悪循環になります。

ドッグフードを毎日食べているワンちゃんは、口の中に食べかすがたまりやすいため、歯磨きは必要なケアといえます。

 

どのくらいの頻度で行うべき?

毎日行うことが望ましいですが、少なくとも3日に1回は歯磨きをしてあげましょう。

1回ですべての歯を磨くことが難しい場合は、3日間かけて磨いてあげることも一案です。

 

歯磨きは何歳から?

ワンちゃんは若齢でも歯周病を発症することがあります。

子犬のうちから歯磨きに慣れさせておかないと、口を触られるだけでも嫌がるようになってしまいます。

乳歯の時期は口周りや歯に触ることを習慣づけて、永久歯が生えそろう生後7か月頃には、本格的に歯磨きの練習ができるようにしておきましょう。

 

歯周病かも?チェックするポイント

歯周病かも?チェックするポイント

このような症状がみられたら、歯周病の可能性があります。

  • 歯が黄色い、歯石が付いている
  • 歯茎が赤い、出血している
  • 口臭が気になる
  • よだれが増えた
  • くしゃみが出る、顔が腫れている
  • 口を触られるのを嫌がる
  •  

    歯周病が進行すると炎症が広がり、頬に穴があいてしまう、顎の骨が溶けてしまうといった病気につながる可能性もあります。

    歯周病はかかりやすい病気のひとつで、アイペット損保に保険金請求される診療の中でも上位にランキングされます。

    以下は犬を対象とした、手術に関する保険金請求が多い傷病のランキングです。

    順位

    診療例

    参考診療費

    1位

    腫瘍 (皮膚腫瘍を手術で取った例)

    90,400円

    2位

    歯周病 (全身麻酔をして歯石除去と抜歯をした例)

    97,300円

    3位

    骨折 (手術で折れた骨をつなげた例)

    308,700円

    4位

    膝蓋骨脱臼 (ずれた膝蓋骨を手術で戻した例)

    254,000円

    5位

    異物誤飲 (全身麻酔をして異物を内視鏡で取り出した例)

    77,760円

    ※2022年1月~12月のアイペット損保の保険金請求データを基にしたサンプル調査により算出

    ※上記の診療内容・診療費等は参考であり、実際のお支払い例や一般的な平均・水準を示すものではありません。

    ※診療費は動物病院によって異なります。

     

    犬の歯磨きの手順

    犬の歯磨きの方法とコツ

    歯磨きは歯周病を予防する1番の近道ですが、歯磨きが嫌いになってしまったら元も子もありません。

    練習する際には、「嫌がったらやめる、できたら褒める」ことを忘れないようにしましょう。

     

    STEP.1 口を触ってみよう

    口周りを触られるのを嫌がるワンちゃんは多いです。

    はじめは手の中に小さくしたおやつを握り、少しずつ与えながら口を触ってみましょう。

    慣れてきたら唇をめくり、歯を見せてくれるようになったら次のSTEPへ進みましょう。

     

    STEP.2 歯を触ってみよう

    この段階ではまだ歯ブラシは使わず、指やガーゼで歯の表面を触ります。

    指に巻き付けたガーゼに、ワンちゃんが好きな歯磨きペーストを使いましょう。

    触りやすい手前の方の歯からはじめ、少しずつ触る時間を長くしていきます。

    奥歯や歯の裏まで触れるようになったら、次のSTEPへ進みましょう。

     

    STEP.3 歯ブラシを使ってみよう

    ワンちゃん用の歯ブラシを用意し、軽く歯にあてます。

    歯ブラシは水で濡らす、もしくは歯磨きジェルや歯磨きペーストをつけて使いましょう。

    歯ブラシに抵抗がなくなったら、歯と歯肉の間の汚れをかき出すように、歯ブラシを斜め45度にして磨いていきます。

    何本か磨かせてくれたら褒めておやつをあげて、「歯磨きを頑張ると嬉しいことがある」と覚えてもらいましょう。

     

    犬が歯磨きを嫌がるときの対処法

    犬が歯磨きを嫌がるときの対処法

    歯磨きの練習を無理に続けると、飼い主さまとの関係も悪くなるため、無理強いはしないようにしましょう。

     

    タイミングを工夫する

    飼い主さまの緊張やストレスは、ワンちゃんにも伝わるので、まずは飼い主さまがリラックスすることが大切です。

    歯磨きのタイミングは、ワンちゃんがお散歩や運動をして疲れているときや、寝起きでぼーっとしているときがおすすめです。

    遊んでテンションが上がっているときや、興奮しているときは避けてあげましょう。

     

    便利グッズを使う

    歯ブラシほどの効果は期待できませんが、デンタルケア用のおやつやフード、液体やスプレータイプのデンタルケアグッズを活用することもできます。

    ただし、硬すぎる歯磨きガムなどは歯が折れたり、飲み込んで喉に詰まってしまったりする危険性もあるため、与える際には注意してください。

    口は触れるけど歯ブラシは嫌いという場合は、ガーゼや歯磨きシートで歯を磨いてあげましょう。

     

    動物病院に相談する

    どんなに練習をしても、やはり歯磨きをさせてくれないワンちゃんもいます。

    歯磨きが嫌いというわけではなく、口の中に痛みがあって触られるのを嫌がっている場合も考えられるため、動物病院で相談しましょう。

     

    よくあるQ&A

    よくあるQ&A

    犬に人用の歯磨き粉を使ってもいい?

    人用の歯磨き粉には、キシリトールやフッ素などの成分が含まれています。

    ワンちゃんにとってキシリトールの成分は、摂取量によって中毒を引き起こすことが知られています。

    歯磨きをする際は、必ずワンちゃん用の歯磨き粉を使用しましょう。

     

    犬の歯磨き粉を使えば歯周病が治るの?

    ワンちゃんの歯磨き粉はあくまでも歯磨きの効果を高めることや、歯磨きを受け入れやすくするためのものです。

    歯肉炎はある程度改善できますが、歯周病に発展してしまうと完治は難しいため、歯磨きをして歯を綺麗に保ち、進行を遅らせることが目標になります。

    歯磨きを長く続けるためにも、お気に入りの歯磨き粉を使ってストレスを減らしてあげましょう。

     

    まとめ

    ワンちゃんは自分で歯を磨くことができないため、飼い主さまが定期的にケアをしてあげることが大切です。

    歯周病を発症すると、口の中の細菌は血管に侵入して全身に運ばれ、心臓病や腎臓病の発症リスクを高めることが知られています。

    歯磨きを挑戦したことがないという方は、まずは口を触る練習から始めてみましょう。

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