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猫の暑さ対策を獣医師が詳しく解説!

公開日:2022.07.27 最終更新日:2023.07.14

ネコちゃんは「寒さに弱い」というイメージがあるかもしれませんが、暑さに対してはどうでしょうか?
最近では猛暑日と呼ばれる日が続くことも多く、ネコちゃんの体調も心配ですよね。
そこで今回は、ネコちゃんのための暑さ対策や、避けた方が良いことをお伝えします。

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猫は暑さに強い生き物なの?

猫は暑さに強い生き物なの?

ネコちゃんの祖先であるリビアヤマネコは、砂漠などの暑い地域に暮らしていました。

そのため、ワンちゃんに比べると暑さには強く、寒さには弱いと考えられています。

しかし、ネコちゃんの体は被毛に覆われており、特に長毛種は体に熱がこもりやすくなっています。

さらに、ネコちゃんの体は汗腺が少ないため、人のように発汗によって熱を逃がすことが苦手です。

ネコちゃんは体を思いっきり伸ばし、表面積を増やすことで熱を逃がしています。

また、グルーミングによる唾液の気化熱で体温を下げていますが、十分に体温を下げることは難しいので、やはり暑さ対策は必須です。

 

室内飼育でも熱中症になる?

外に出ないネコちゃんであれば熱中症の心配はない、と思う方もいるかと思います。

たとえおうちの中であっても、エアコンを使用していない、ネコちゃんの居場所に直射日光が当たっている、飲水量が足りず脱水を引き起こしている場合などは、熱中症になる危険性が十分にあります。

特に、ペルシャやヒマラヤンといった鼻の短い猫種、肥満の子、呼吸器や心臓に持病のある子、子猫や高齢猫は体温調節が苦手なので、より一層気をつけてあげる必要があります。

 

猫の暑さ対策でできることは?

猫の暑さ対策でできることは?

エアコン、サーキュレーター

ネコちゃんは人が心地よく感じる温度よりも少し高い温度でも快適に過ごせますが、夏は必ずエアコンを使用し、短いお留守番であっても、エアコンを付けて出かけましょう。

少し涼しいなと感じる日でも、湿度が高いと熱中症のリスクが上がるため、適度な除湿も必要です。

エアコンの風が直接当たることを嫌がるネコちゃんもいるので、風向きや風量を調節し、サーキュレーターなどで冷たい空気を循環させるようにしましょう。

 

風通しを良くする

部屋を閉め切ってしまうと室内の空気がこもり、温度上昇の原因となります。

反対にエアコンを使用している場合は、温度が冷えすぎてしまうこともあるため、室内の空気を循環させ風通しを良くすることが暑さ対策として重要なポイントです。

窓からの風をサーキュレーターで循環させ、換気口や別の窓に逃がすような空気の流れを作ることが理想です。

また、お留守番中にネコちゃんが、自分で扉を閉めて部屋に閉じ込められてしまう可能性もあるため、部屋を開けておく際にはドアストッパーなどを使いましょう。

普段からいたずらや脱走をしてしまうネコちゃんの場合は、お風呂場やキッチン、玄関といった危険なところには入れないように対策をしておきましょう。

 

キャットタワー

冷たい空気は低い場所にとどまるので、ネコちゃんは寒さを感じたら高い場所に登ることがあります。

体感温度に合わせてネコちゃんが快適な場所を選べるよう、冷たい風が直接当たらない場所にキャットタワーなどを設置すると良いですね。

 

水分補給

ネコちゃんの祖先は砂漠地帯で生活していたため、喉の渇きに比較的強く進化してきました。

そのため、飲みやすい場所にお水がないと我慢してしまう子もいます。

普段からお水をあまり積極的に飲まないようであれば、ネコちゃんがよく通る場所にお水を多めに設置する、自動給水機を使ってみる、器の素材を変えてみる、ウェットフードを与えるなどの対策をしてみましょう。

また、お水が傷まないよう直射日光の当たらない場所に置き、こまめに新鮮なお水に取り替えることも大切です。

 

暑さ対策グッズ

直射日光はお部屋の温度を上げる大きな要因になるので、窓には遮光カーテンやひさしを設置できると良いですね。

床に敷いて使うクールマットも、ネコちゃんが暑いと感じたときに自由に乗れるのでおすすめです。

おうちにある物を使う場合は、ペットボトルにお水を入れて凍らせ、タオルに包んで置いておくだけでも、暑さ対策グッズになります。

キャリーやクレートの中も熱がこもりやすいので、ネコちゃんを連れてお出かけをする際には、タオルを巻いた保冷剤などを一緒に入れておきましょう。

 

冷え対策も

体にずっとエアコンの風があたっていると、体調を崩してしまう可能性があります。

エアコンは風量や風向きを調整し、冷たい空気はサーキュレーターで循環させましょう。

また、寒くなったときに避難できるキャットタワーや、日向ぼっこができる窓辺のスペース、ブランケットを敷いた隠れ家などを用意し、ネコちゃんが自由に移動できるようにしておくと、自分が快適だと思う場所を選んでくれます。

 

猫の暑さ対策で注意すること

猫の暑さ対策で注意すること

扇風機

私たちは扇風機でもある程度の涼しさを感じることができますが、ネコちゃんにとっては十分な対策とはいえません。

ネコちゃんの体は被毛で覆われ、全身を発汗して熱を逃がすことができないため、風が当たっても涼しいと感じないといわれています。

風が直接当たることを嫌がるネコちゃんや、動くものや紐状のものが大好きなネコちゃんは、扇風機の羽やコードをおもちゃ代わりにして、ケガをしてしまう危険性もあります。

扇風機を使う際にはネコちゃんの手の届かない場所に設置し、涼しい空気を循環させるために使いましょう。

最近では羽なしの扇風機なども出ているので、活用できるかもしれません。

 

食事量

暑さで食欲が落ちてしまうネコちゃんもいるかもしれませんが、できればフードの量は変えずに与え、しっかり消化できるようにサポートしてあげましょう。

1回のフードの量を減らして回数を増やすと、消化しやすくなります。

早食いをしてしまうネコちゃんであれば、早食い防止用のフードボウルを使用する、フードの一部をコングなどのおもちゃに入れて、ゆっくり食べさせるトレーニングをするのも良いでしょう。

遊びながら楽しくトレーニングが出来るアイテムなのでおすすめです。

 

フードの種類

夏はウェットフードを与えるのも、水分補給になるのでおすすめです。

ただし、ドライフードに比べると保存期間が短いので、傷んでしまわないように注意が必要です。

フードを出しっぱなしにする場合、ウェットフードはおすすめできません。

また、ドライフードの方が歯垢や歯石が付きにくいという報告もあります。

全てをウェットフードに置き換える必要はないので、ドライフードとうまく組み合わせて取り入れるようにしましょう。

 

氷水

私たちはキンキンに冷えたお水を飲みたい!と思いますが、実はネコちゃんは冷たすぎるお水を好まない子が多いです。

どちらかというと、常温や少しぬるいお水を好む子が多いので、愛猫の好みを把握しておきましょう。

 

子猫・高齢猫の注意点

子猫・高齢猫の注意点

体温調節が苦手な子猫や高齢猫の場合、温度と湿度の管理にはさらに気を配る必要があります。

子猫はサークルに入れてお留守番をさせることもあると思うので、エアコンは直接風が当たらないようにし、サークルの中には寒くなったときに使えるブランケットなどを置いておきましょう。

高齢のネコちゃんは、関節痛などでお部屋の移動がスムーズにできなくなっている可能性もあります。

あまり移動しなくても良い近場に、暖まれる場所をつくってあげましょう。

 

まとめ

まとめ

いかがでしたか?夏はネコちゃんにとっても辛いシーズンです。

体調の変化を言葉で伝えられないからこそ、まずは万全の暑さ対策をして、いつも以上にネコちゃんの様子を気にかけておきましょう。

熱中症は命を奪うこともあるので対策をして、無事に夏を乗り切りましょう。

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