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猫白血病ウイルス感染症とは?原因・治療法を解説!

公開日:2023.03.01 最終更新日:2023.04.27

みなさんは「猫白血病ウイルス感染症」という病気を知っていますか?
その名のとおり、白血病などの病気を発症させる感染症で、一度発症してしまうと完治は難しい、恐ろしい感染症です。
対策を知っておけば予防できる病気でもあります。
ここでは猫白血病ウイルス感染症について、症状や原因、予防法、かかってしまったときの対処法などを紹介します。

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猫白血病ウイルス感染症とは?

猫白血病ウイルス感染症とは?

猫白血病ウイルスによって起こる感染症で、通称「FeLV」とも呼ばれます。

生後間もない子猫が感染してしまうとかなりの確率で発症してしまいますが、免疫力がしっかり備わっている健康な成猫であれば、ウイルスを排除できることも多いです。

ウイルスが骨髄で増殖する「持続感染」と呼ばれる状態になると、数か月から数年の間に貧血や免疫不全、リンパ腫、白血病などを発症します。

発症してしまうと有効な治療法はないため完治は難しく、余命は2~3年程度といわれています。

 

かかりやすい猫種、年齢は?

猫白血病ウイルスはどんな猫種、どんな年齢の子にも感染します。

ウイルスは感染猫の唾液などに含まれているため、外に出るネコちゃんは感染猫とのケンカなどから感染してしまうことがあり、リスクが高いと考えられています。

また、子猫は免疫力が十分ではないため、成猫に比べて感染・発症しやすくなります。

 

猫白血病ウイルス感染症の症状

猫白血病ウイルス感染症の症状

初期症状にはあまり特異的なものがなく、発熱、元気や食欲の低下、リンパ節の腫れなどがみられます。

貧血が起こると歯茎が白くなり、疲れやすくなります。

ウイルスを排除できれば初期症状だけで落ち着くこともありますが、そうでない場合はリンパ腫や白血病を発症したり、免疫力の低下から難治性の口内炎や下痢が生じやすくなります。

 

口内炎があると、よだれが増える、口臭が強くなる、痛みで食欲が低下することがあります。

また、妊娠している猫が猫白血病ウイルスに感染すると、流産や死産が起こることもあります。

一方、感染していてもウイルスの増殖を抑えることができれば、全く症状が出ないまま一生を過ごせる可能性もあります。

 

猫白血病ウイルスが引き起こす病気

猫白血病ウイルスはリンパ腫や白血病の原因となります。

リンパ腫は猫白血病ウイルスに感染していなくても発症する病気ですが、感染するとリスクが上がるとされています。

さらに、ウイルスは骨髄で増殖するため、正常な白血球がつくられなくなることで免疫力が低下し、ほかの感染症にもかかりやすくなり、回復しにくい状態になります。

 

猫白血病ウイルス感染症の原因

猫白血病ウイルス感染症の原因

猫白血病ウイルスは主に唾液などの分泌物に含まれており、感染猫とのケンカによる咬傷、グルーミング、食器の共有などで感染します。

母猫から子猫へは、胎盤や母乳を介して感染することもあります。

 

人や他の動物にうつる可能性は?

猫白血病ウイルスはネコ科動物に感染するものなので、猫から猫へは感染しますが、猫から人や他の動物に感染することはありません。

 

猫白血病ウイルス感染症の治療法

猫白血病ウイルス感染症の治療法

猫白血病ウイルスを完全に排除する治療法はないため、症状にあわせた対症療法と、ネコちゃん自身の免疫力を高めることが主な治療となります。

リンパ腫に対して抗がん剤を使用する、貧血が重度の場合は輸血を行う、炎症がある場合は抗生剤や痛み止めを使用します。

ネコちゃん自身の免疫をサポートするために、抗ウイルス作用や免疫調節作用を持つインターフェロンという注射薬を用いることもあります。

また、栄養バランスの整った食事を与えて、ストレスのない生活環境を整えてあげることも、ネコちゃんの免疫力アップにつながります。

 

猫白血病ウイルス感染症の予防法

猫白血病ウイルス感染症の予防法

一番の予防法は感染猫との接触を避けることなので、できるだけ完全室内飼育をしましょう。

脱走癖のある子や同居猫が感染している場合は、ワクチン接種も一つの予防手段となります。

ワクチンは感染を100%防ぐものではありませんが、感染した際に症状を軽度に抑えられる可能性があります。

 

ただし、すでにウイルスに感染している場合は発症を抑える効果はなく、接種による副作用もゼロではないため、接種を検討する際には動物病院でよく相談しましょう。

また、外に出たいという欲求を抑えたり、発情期のストレスを軽減するためには、避妊・去勢手術も有効です。

 

感染しているかの確認方法

猫白血病ウイルスに感染しているかどうかは、専用キットを使った血液検査で調べることができます。

通常は感染から約4週間で陽性になりますが、タイミングによっては結果が正しく出ないことがあるため、間隔をあけて再検査をする場合もあります。

ネコちゃんの免疫がウイルスの増殖を抑えていると、感染していてもウイルスが血液中に現れず陰性となるケースがあります。

さらに、最初の検査で陽性であっても、ウイルスを排除できれば数か月後の検査では陰性になる、ということもあり得ます。

このように、猫白血病ウイルスの検査結果は判断が難しい部分もあるので、しっかりと獣医師の説明を聞くようにしましょう。

 

感染してしまったときの対処法

感染してしまったときの対処法

猫白血病ウイルスに感染してしまったら、まずはお外に出さないよう気を付けましょう。

ほかのネコちゃんへの感染源となってしまうだけでなく、免疫力が落ちているため、ほかの感染症をもらってきてしまう可能性もあります。

また、症状が落ち着いていても、定期的に健康診断を受けることが大切です。

 

多頭飼育で感染猫がいる場合はなかなか飼い方が難しいですが、感染猫を隔離したり、食器やトイレを共有させないようにしたり、飼い主さま自身もこまめにアルコール消毒を行うなどの対策ができます。

感染していないネコちゃんはワクチン接種も検討しましょう。

 

感染が判明していても症状が出ていない場合は、なるべく発症させないようにストレスのない生活を心がけましょう。

ネコちゃんと一緒に遊んだりスキンシップを取ることは、ストレス発散になるだけではなく、体のしこりなどの異常を発見できる機会にもなります。

 

まとめ

いかがでしたか?猫白血病ウイルスは恐ろしい病気ではありますが、感染しても全てのネコちゃんが発症するわけではありません。

まずは予防をしっかり行いながら、免疫力を高められるようサポートしてあげましょう。

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