すべての歯が一生伸び続け、主食の牧草を食べることで適度にすり減っていきます。
ごはんを食べる量が減っていたり、よだれで口の周りが汚れていたりする場合は歯に問題があるかもしれません。普段からチェックしておきましょう。
この図鑑では、小動物の特徴や習性、
うちの子がHAPPYに暮らすために
必要なことを、獣医師がお伝えします!
デグーは好奇心旺盛で賢く、「アンデスの歌うネズミ」と
呼ばれるほど多彩な鳴き声を持っています。
社会性が高くげっ歯類の中でも人に慣れやすいと
言われており、
昼行性であることも
一緒に暮らしやすいポイントです。
リラックスしているよ!
歯をゆっくり
こすりあわせる
怖いよ!
耳を倒して
じっとする
遊びたいよ!
その場で
ぴょんぴょん
飛び跳ねる
興奮しているよ!
しっぽを高く上げたり
振ったりする
嬉しいよ!
チッチッ、キッキッと
さえずるように鳴く
野生では家族と暮らしていて一人ぼっちは苦手なので、
飼い主さんが家族になってたくさん
コミュニケーションをとってあげましょう。
正しい抱っこの仕方
(主にイネ科のチモシー)
一日給餌量の目安
常になくならないように補充する
生後3か月くらいまでは、チモシーに加えて
アルファルファの
乾草やペレットを与えます。
タンパク質とカルシウムを多く含むので、
大人のデグーには与えないようにしましょう。
(牧草では足りない栄養を補給)
一日給餌量の目安
体重の5%くらい
(体重100gあたり5g)
デグーは食べ物を隠す習性があるので、
きちんと食べているか確認しましょう。
※一日給餌量はあくまで目安となります。与える際にはそれぞれのフードのパッケージに記載されている給餌量やデグーの体格などを参考にして調整してください。
小松菜、チンゲンサイ、キャベツ、
水菜、ニンジンや大根の葉など
タンポポ、ナズナ、オオバコなど
与え過ぎると肥満や体調不良の原因になるので、
少量ずつ与えるようにしましょう。
観葉植物や人の食べ物は中毒を起こしたり、栄養バランスが崩れたりしてしまうことがあるので、口に入らないようにしましょう。
特に注意!
ネギ類、アボカド、生の大豆、バラ科の植物
(リンゴ、サクランボ、モモなど)の種
デグーは草食動物なので、
常に食べものを食べる必要があるため消化管の病気が多いです。
また歯が一生伸び続けるため歯の病気にもなりやすいです。
概要
歯の咬み合わせがずれてしまい、ごはんを食べるときにすり減っていくはずの歯がどんどん伸びてしまう病気です。ごはんがうまく食べられなくなったり、伸びた歯が頬や舌を刺激して炎症を引き起こしたりします。
予防法
概要
ストレスや歯の異常による食欲の低下、不適切な食餌などが原因で、消化管の動きが悪くなる病気です。さらに食欲がなくなったり、うんちが小さくなったり、飲み込んだ毛が排出されなくなって毛球症を起こしてしまうこともあります。
予防法
概要
しっぽを強くつかむと、途中から切れてしまったり、皮膚だけが剥けたりすることがあります。出血や壊死が起こり、切れてしまったしっぽが再生することはありません。
予防法
デグーを扱う際にはしっぽをつかまないようにしましょう。部屋んぽのときには常にデグーの居場所を確認し、踏んだりしないよう注意しましょう。
概要
ストレスから、自分の体の毛をかじったり引き抜いたりしてしまう病気です。同じ場所を執拗に毛づくろいし、脱毛したり皮膚が色素沈着で黒くなったりします。前足やしっぽによくみられます。
予防法
ケージは快適か、運動不足になっていないか、コミュニケーションは足りているかなど、飼育方法を見直してストレスの少ない環境を整えましょう。
概要
爪や足をどこかに引っかけて暴れたり、抱っこや高所から落下したりして骨折が起こります。
予防法
※デグーは症状が出ていても分かりづらいことが多いので、少しでも異変を感じたら動物病院へ相談しましょう。
三輪 恭嗣先生
日本エキゾチック動物医療センター院長
東大附属動物医療センター エキゾチック動物診療責任者
日本獣医エキゾチック動物学会会長
宮崎大学農学部獣医臨床教授
大学で教鞭をとりつつ、エキゾチック診療に従事。
日本エキゾチック動物医療センター
みわエキゾチック動物病院