耳垢がたまりやすいので、2~3週間に一回くらい耳掃除をしてあげましょう。
フェレット専用のイヤークリーナーで耳の入り口付近を拭き取る程度で十分です。
この図鑑では、小動物の特徴や習性、
うちの子がHAPPYに暮らすために
必要なことを、獣医師がお伝えします!
フェレットは好奇心旺盛でとても活発。
脱走をしたり、いたずらをしたりすることもありますが、
ダメなことはダメと教えるとしっかり学習してくれます。
睡眠時間がとても長く、
基本的には早朝と夕方に活動しますが、
一緒に暮らしていると人の生活リズムに合わせてくれるようになります。
遊んでほしいよ!
体を曲げて
ジャンプする
不安だよ!
しっぽを逆立てる
構ってほしいよ!
飼い主さんの
足元を甘噛みする
怖いよ!
体を小さくする、
物陰に隠れる
ワクワクしているよ!
ククククと鳴く
フェレットは人懐っこく、
自分から人とコミュニケーションをとりたがります。
飼い主さんの後をついて回ったり、
膝に飛び乗ったりしてくれることも。
肉食動物で動くものを追いかけるのが大好きなので、
一緒に遊ぶときは転がすおもちゃや猫じゃらしで遊んであげましょう。
正しい抱っこの仕方
一日給餌量の目安
消化が早く少量を何度も食べるので、
常に切らさないようにしましょう。
肉食動物なので、
動物性タンパク質や脂質を多く含み、
穀物(トウモロコシ、小麦、大豆)の量が
少ない食事を与えましょう。
※一日給餌量はあくまで目安となります。
与える際にはそれぞれのフードのパッケージに記載されている給餌量やフェレットの体格などを参考にして調整してください。
観葉植物や人の食べ物は中毒を起こしたり、栄養バランスが崩れたりしてしまうことがあるので、口に入らないようにしましょう。
特に注意!
ネギ類やニンニク、アボカド、
チョコ、ブドウなど
フェレットは好奇心旺盛な性格のため、
異物誤飲などの事故が多いです。
概要
膵臓の腫瘍で、中高齢のフェレットによくみられます。腫瘍化した膵臓からインスリン(血糖値を下げるホルモン)が多量に分泌されることで、低血糖を引き起こします。
予防法
予防は難しいですが、寝る時間が長くなる、ぐったりしている、ふらついているなどの症状に気が付いたら、早めに動物病院を受診しましょう。
概要
腎臓の近くにある副腎が腫瘍化する病気で、中高齢のフェレットによくみられます。副腎から性ホルモンが過剰に分泌されることで、脱毛、外陰部の腫れ(メス)、前立腺の肥大による排尿障害(オス)などの症状を引き起こします。
予防法
予防は難しいですが、脱毛やかゆみなどの症状に気が付いたら、早めに動物病院を受診しましょう。
概要
フェレットは好奇心から、おもちゃやタオル、プラスチックなどさまざまな物を口に入れてしまいます。処置が遅れたり腸閉塞を起こしたりすると命に関わることもあります。
予防法
フェレットが歩き回る場所には、飲み込んでしまいそうなものを置かないようにしましょう。飼い主さんの目に付かない場所は特に注意が必要です。万が一誤飲の現場を目撃したら、すぐに動物病院に相談しましょう。
概要
フィラリアに感染している動物の血を吸った蚊に刺されることでフィラリアの幼虫が体内に入り感染します。フィラリアの幼虫はフェレットの体の中で成長し、最終的には心臓に寄生して心不全を引き起こします。フェレットの心臓は小さく、数匹のフィラリアが寄生しただけでも命に関わります。
予防法
体に入ったフィラリアの幼虫を駆虫するお薬を飲むことで予防できます。予防薬を飲む期間は地域によって異なるので、かかりつけの動物病院で確認しましょう。
概要
犬ジステンパーウイルスによる感染症です。呼吸器症状や神経症状を引き起こし、致死率も高い病気です。
予防法
フェレット専用のワクチンはないため、犬用の混合ワクチンを毎年接種することで予防します。
※フェレットは症状が出ていても分かりづらいことが多いので、少しでも異変を感じたら動物病院へ相談しましょう。
三輪 恭嗣先生
日本エキゾチック動物医療センター院長
東大附属動物医療センター エキゾチック動物診療責任者
日本獣医エキゾチック動物学会会長
宮崎大学農学部獣医臨床教授
大学で教鞭をとりつつ、エキゾチック診療に従事。
日本エキゾチック動物医療センター
みわエキゾチック動物病院