健康なときは鼻先がうっすら湿っています。乾いていないか鼻水がでていないかなど、普段から注意してみてあげましょう。
この図鑑では、小動物の特徴や習性、
うちの子がHAPPYに暮らすために
必要なことを、獣医師がお伝えします!
ヨツユビハリネズミ(以下、ハリネズミ)は
くりくりした目とツンと尖った愛らしいお顔、
特徴的なトゲトゲが魅力的な動物です。
その姿と可愛らしい仕草は見ているだけで
癒しを与えてくれます。
ハリネズミと名前がついていますが、
ネズミの仲間ではありません。
不安だよ!
針を立てる
怖いよ!
からだを
丸める
リラックスしているよ!
猫のように
ゴロゴロ音で鳴く
君のことが好きだよ!
ピーピー
優しく鳴く
野生では単独で暮らしていて、とても臆病な性格です。
慣れてもらうためには日々のスキンシップが大切ですが、
怖がっているときは無理をしすぎないようにしましょう。
夜行性なので夜に触れ合いの時間をとりましょう。
正しい抱っこの仕方
一日給餌量の目安
大さじ1杯~2杯
夜行性のため、夜に1~2回与えます。
ドライフードを食べにくそうにする場合は、ふやかしたり砕いたりして与えます。
ゆでたささみやレバー、ゆで卵、
無糖のヨーグルトなど
一日給餌量の目安
小さじ1杯~2杯
高タンパク質、低脂肪のものを与えます。
ニンジン、サツマイモ、キャベツ、
リンゴ、バナナなど
一日給餌量の目安
小さじ半分ほど
食べにくそうな場合は
ゆでて常温に戻してから与えます。
果物は与え過ぎると肥満になりやすくなります。
※一日給餌量はあくまで目安となります。与える際にはそれぞれのフードのパッケージに記載されている給餌量やハリネズミの体格などを参考にして調整してください。
ミールワーム、コオロギなど
副食は与えすぎると肥満の要因になるため、
少量ずつ与えましょう。
観葉植物や人の食べ物は中毒を起こしたり、栄養バランスが崩れたりしてしまうことがあるので、口に入らないようにしましょう。
特に注意!
ネギ類、アボカド、チョコ、バラ科の植物
(サクランボ、ビワ、モモなど)の種
ハリネズミの病気については、
まだまだ分かっていないことも多いですが、
人や他の動物と同じような病気にかかる可能性があります。
概要
ヒゼンダニと呼ばれるダニの仲間が皮膚に寄生することで、フケや激しい痒みを引き起こす寄生虫感染症です。
予防法
概要
何らかの原因で歯肉が炎症を起こし、歯肉が腫れたり、歯が抜けたりすることがある病気です。高齢のハリネズミに多く見られます。
予防法
概要
ハリネズミでは特に口の中にできる口腔内腫瘍とメスの子宮にできる子宮腫瘍が多く発生します。
予防法
予防は難しいですが、普段から腫れや脱毛などがないか体をよく観察し、元気食欲やしぐさの変化、便や尿の異常などがないかチェックしましょう。
概要
さまざまな原因で鼻の粘膜が炎症を起こし、鼻水やくしゃみなどの症状が表れます。幼いハリネズミに多く見られます。
予防法
※ハリネズミは症状が出ていても分かりづらいことが多いので、少しでも異変を感じたら動物病院へ相談しましょう。
三輪 恭嗣先生
日本エキゾチック動物医療センター院長
東大附属動物医療センター エキゾチック動物診療責任者
日本獣医エキゾチック動物学会会長
宮崎大学農学部獣医臨床教授
大学で教鞭をとりつつ、エキゾチック診療に従事。
日本エキゾチック動物医療センター
みわエキゾチック動物病院