粘着性のある舌で、食べ物をくっつけて口のなかに運びます。口の中には細かい歯が生えています。口の周りが腫れていないか、口を開けて呼吸が苦しそうにしていないかなど日々チェックしてあげましょう。
この図鑑では、小動物の特徴や習性、
うちの子がHAPPYに暮らすために
必要なことを、獣医師がお伝えします!
日本で多く飼育されているトカゲとして、フトアゴヒゲトカゲが挙げられます。
まるで恐竜のような姿は多くの人を惹きつけ、お顔にはあまり
表しませんが、人や犬猫と同じように喜びも不安も恐怖も感じる
感情豊かな動物です。
フトアゴヒゲトカゲの気持ち
あの子に魅力的に見てほしい!
頭を上下に振る
(ボビング)
わたしは仲間だよ~
腕を
ゆっくりと回す
怒っているよ!
口を開けて
喉元を広げる
フトアゴヒゲトカゲとの触れ合い方
フトアゴヒゲトカゲは爬虫類のなかでもハンドリング
(触れたり抱っこしたりすること)が比較的しやすいと言われています。
ただし、触りすぎは禁物!
過剰なスキンシップはストレスになってしまいます。
「なついてもらう」ではなく「慣れてもらう」意識で、
その子の様子を見ながら触れ合いましょう。
正しい抱っこの仕方
主食
(固形タイプ・ゲルタイプ)
一日給餌量の目安
差し出した餌を食べる速度が遅くなるまで
餌は専用のピンセットで差し餌をしたり、お皿に入れたりして与えます。
目の前で動かすと食いつきがよくなります。
幼体では一日1~3回、成体では一日1回~三日に1回のペースで与えましょう。
※一日給餌量はあくまで目安となります。
与える際にはそれぞれのフードのパッケージに記載されている給餌量やフトアゴヒゲトカゲの体格などを参考にして調整してください。
副食(おやつ)
(コオロギ、ミールワームなど)
(小松菜、チンゲン菜、ゆでたニンジン、
バナナなど)
栄養バランスが崩れることを防ぐため、
一つのものだけを大量に与えないようにしましょう。
※コオロギを主食とする場合はカルシウムなどのフトアゴヒゲトカゲ専用サプリメントを一緒に与えます。
※バナナなどの果物は好物ですが与えすぎないように注意しましょう。
観葉植物や人の食べ物は中毒を起こしたり、栄養バランスが崩れたりしてしまうことがあるので、口に入らないようにしましょう。
特に注意!
ネギ類、人の食べ物など
フトアゴヒゲトカゲはケージ内の温度や設置したものが適正でないなどの
理由でからだに不調をきたしたり、ケガをしたりすることがあります。
また、寄生虫感染もよくある病気のひとつです。
概要
紫外線の照射量が足りなかったり、カルシウムやビタミンD3などの栄養素が不足していたりすることで、 骨の変形や骨折、けいれんや消化器症状を引きおこします。
予防法
概要
床材やケージ内のインテリアの破片などを食べてしまうことで、腸閉塞や脱腸などを引きおこし、命に関わります。
予防法
概要
古い皮膚が正常に剥がれない状態です。剥がれなかった皮膚が指や尾などに残り、血流障害や細菌感染を起こすことがあります。
予防法
概要
震えや体の硬直といった症状が現れます。カルシウムやビタミンなどの栄養性疾患や神経性疾患などが原因となることもありますが、原因が特定できない場合がほとんどです。
予防法
概要
体の中の老廃物を外に排出する腎臓の機能が低下し、元気がなくなる、活動性が低下する、食欲が落ちるなどの症状が現れることがあります。爬虫類では特に血中の尿酸値が上がることで、痛風が発症する可能性があります。
予防法
症状に早く気づけるよう、普段から様子をよく観察しておきましょう。
※フトアゴヒゲトカゲは症状が出ていてもわかりづらいことが多いので、少しでも異変を感じたら動物病院へ相談しましょう。
三輪 恭嗣先生
日本エキゾチック動物医療センター院長
東大附属動物医療センター エキゾチック動物診療責任者
日本獣医エキゾチック動物学会会長
宮崎大学農学部獣医臨床教授
大学で教鞭をとりつつ、エキゾチック診療に従事。
日本エキゾチック動物医療センター
みわエキゾチック動物病院