夜に行動する種が多いフクロウは、夜目が利くように水晶体という目のレンズや網膜が光に敏感に反応するようになっています。その分、フラッシュなどの強い光にストレスを感じやすいため注意が必要です。
この図鑑では、小動物の特徴や習性、
うちの子がHAPPYに暮らすために
必要なことを、獣医師がお伝えします!
大きな目と、鋭い爪とくちばしを持つ、
可愛さとカッコよさが同居した
魅力的な姿にほれ込む人が多いフクロウ。
一方で、ワンちゃんたちとは異なり
野生動物としての本能を兼ね備えている動物でもあります。
飼育には覚悟と計画性が必要です。
フクロウの気持ち
暑いよ!
口をあけ、
喉元を
ハアハア動かす
怒っているよ!
翼を扇状に広げて、
姿勢を低くする、くちばしをカチカチ鳴らす
よく観察したい
首をかしげる
フクロウとの触れ合い方
雛のときに人の手で育てられたかどうかで、
人に慣れてくれる度合が変わります。
雛が成鳥になるまで親鳥に育てられている場合は、慣れてもらうこと
自体が難しく、ペットとして一緒に暮らすのが難しいことがあります。
お迎えするときはその子がどんな経緯でショップにいるのかを
確認してからお迎えしましょう。
フクロウのなで方
主食
一口大に切ってピンセットで与えます
体重やBCS(ボディ・コンディション・スコア)、食欲や運動量、
便の状態を総合的に見ながら、適切な量を与えましょう。
副食(おやつ)
小型種では昆虫を、大型種ではピンクマウスなどを与えてもよいでしょう。
人の食べ物は中毒を起こす危険性があるため与えないようにしましょう。人が食べるような精肉や犬猫用ペットフードなども日常的に与えると栄養バランスが崩れる原因になります。また、放置した生肉は細菌が増殖しやすく、与えると体調を崩すことがあるため、管理には十分な注意が必要です。
特に注意!
新鮮でないひよこやウズラ、マウスなど
飼育スタイルはフクロウの体の大きさや、
飼い主さまの経験などに合わせて
選んでいきます。
屋内に止まり木を置き、人が見ていられるときだけ放鳥する飼育スタイルです。
アンクレットは負担が均等にかかるように、必ず両足に装着します。
屋内に十分に広いケージを設置し、
人が見ていられるときだけ放鳥する飼育スタイルです。
フクロウ専用の小屋を作り、その中で過ごしてもらう飼育スタイルです。
逃走防止や、害獣への対策、高温対策など小屋に工夫をする必要があります。
お部屋の環境
フクロウが快適に過ごせる温度は、おおよそ人と同じくらいで15℃~25℃ほどと言われています。暑さにはとても弱いため、特に夏場はエアコンで温度調節をしてあげましょう。
フクロウは不適切な飼育環境による骨折や、
不適切なごはんの与え方による中毒などの事故が多いです。
概要
足の裏の傷から細菌感染を起こし、足裏が腫れあがる症状がみられます。不適切な生活環境や過度な体重増加などで足裏の特定の部分に日常的に負荷がかかることで発生します。
予防法
概要
翼と足を骨折することが多く、翼の場合は翼の位置がおかしい状態から発見されることが多くあります。
予防法
概要
餌となる生肉の不適切な管理により、細菌が繁殖し、それを食べることで食中毒を起こすことがあります。
予防法
概要
放鳥のときに飲み込むことが多く、放置すると腸に詰まるなどして命に関わることがあります。フクロウは野生ではヘビを捕食するため、ヘビに似たひも状異物の誤飲が特に多く発生します。
予防法
フクロウは思った以上に大きなサイズのものを飲み込みます。放鳥のときなどは、まさか飲まないだろうと思うものでも片づけておきましょう。
概要
カビや細菌などの感染により、呼吸が苦しい、鼻水やくしゃみがでるといった症状が見られます。放置すると肺炎や副鼻腔炎などを引きおこし、命に関わることがあります。
予防法
※フクロウは症状が出ていてもわかりづらいことが多いので、少しでも異変を感じたら動物病院へ相談しましょう。
三輪 恭嗣先生
日本エキゾチック動物医療センター院長
東大附属動物医療センター エキゾチック動物診療責任者
日本獣医エキゾチック動物学会会長
宮崎大学農学部獣医臨床教授
大学で教鞭をとりつつ、エキゾチック診療に従事。
日本エキゾチック動物医療センター
みわエキゾチック動物病院