ウサギの一番の特徴である耳。内側には血管がたくさん通っていて、体温が上がると耳の血管が拡張し、中の血液が冷やされて体温を下げます。
特に垂れ耳の子は、耳の中が汚れていないか定期的にチェックしましょう。
この図鑑では、小動物の特徴や習性、
うちの子がHAPPYに暮らすために
必要なことを、獣医師がお伝えします!
ウサギは人と触れ合うことが大好きで、
長い時間を一緒に過ごすことで絆を深めることができます。
好奇心旺盛で走り回るのが大好き。
探検したり、穴を掘ったり、さまざまなものを噛んでみたりします。
危険が迫っているよ!
足をダンと鳴らす
(スタンピング)
甘えたいな!
プゥプゥと鼻の
奥を鳴らす
怒っているよ!
ブゥブゥ鳴く
大好きだよ!
鼻をツンと
当てる
楽しいよ!
ジャンプする
穏やかで大人しい子が多いですが、
野生下では捕食される立場なので、警戒心が強い一面も。
怯えたり驚いたりすると、後ろ足で蹴ったり、噛んだりすることもあります。
落ち着いた接し方を心がけて、ゆっくり時間をかけて仲良くなりましょう。
正しい抱っこの仕方
(主にイネ科のチモシー)
一日給餌量の目安
常になくならないように補充する
(牧草では足りない栄養を補給)
一日給餌量の目安
体重1kg当たり、15g~30g
子ウサギ(生後6か月頃まで)の場合、
チモシーに加えてアルファルファの乾草やペレットを与えます。
タンパク質とカルシウムを多く含むので、成ウサギには与えないようにしましょう。
※一日給餌量はあくまで目安となります。
与える際にはそれぞれのフードのパッケージに記載されている給餌量やウサギの体格などを参考にして調整してください。
キャベツ、小松菜、ニンジン、
リンゴ、バナナ、イチゴなど
一日給餌量の目安
大さじ1杯ほど
観葉植物や人の食べ物は中毒を起こしたり、栄養バランスが崩れたりしてしまうことがあるので、口に入らないようにしましょう。
特に注意!
ネギ類やニンニク、アボカド、チョコなど
ウサギは草食動物なので、
常に食べ物を食べる必要があります。
そのため、消化管や歯などの病気が多いです。
概要
ストレスや歯の異常による食欲の低下、不適切な食餌などが原因で、消化管の動きが悪くなる病気です。さらに食欲がなくなったり、うんちが小さくなったり、飲み込んだ毛が排出されなくなって毛球症を起こしてしまうこともあります。
予防法
概要
歯の咬み合わせがずれてしまい、ごはんを食べるときにすり減っていくはずの歯がどんどん伸びてしまう病気です。ごはんがうまく食べられなくなったり、伸びた歯が頬や舌を刺激して炎症を引き起こしたりします。
予防法
概要
足の裏に負荷がかかって足の裏の毛が抜けたり、皮膚がタコのように固くなったり、炎症を起こしてしまう病気です。後ろ足のかかとに多く発生します。
予防法
概要
尿路に結石ができる病気です。ウサギでは炭酸カルシウムを主成分とした結石が膀胱にできることが多いです。頻尿、血尿、おしっこが出なくなるなどの症状がでます。
予防法
概要
爪や足をどこかに引っかけて暴れたり、抱っこや高所からの落下で骨折が起こります。
予防法
※ウサギは症状が出ていても分かりづらいことが多いので、少しでも異変を感じたら動物病院へ相談しましょう。
三輪 恭嗣先生
日本エキゾチック動物医療センター院長
東大附属動物医療センター エキゾチック動物診療責任者
日本獣医エキゾチック動物学会会長
宮崎大学農学部獣医臨床教授
大学で教鞭をとりつつ、エキゾチック診療に従事。
日本エキゾチック動物医療センター
みわエキゾチック動物病院