これで犬、猫の皮膚の弱点克服!?オンリーワンニャンスキンケア講座

ここでは、皮膚科専門医の先生より
正しいスキンケアについて学んでいきましょう!

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洗浄

皮膚科専門の獣医師に
お聞きしました!

スキンケアの基礎であるシャンプーのやり方を解説。皮脂やフケが多いからといってゴシゴシこすってしまうと、かえって皮膚に負担をかけてしまいますので正しい洗浄方法を身につけて、皮膚環境を改善しましょう!

step1 ブラッシング

柔らかいブラシで毛のもつれやフケなどを除去します。
皮脂汚れが強い場合は、シャンプー前に犬用クレンジング剤を使用することでスッキリ!

step2 すすぎ

シャンプーの泡立ちや乾かしやすさに影響するので、皮膚と毛に十分に水を含ませて柔らかくします。水で流せる汚れを落としましょう。

【すすぎのポイント】

・お湯の温度は38℃前後で
・水流が細く、水圧の強いシャワーで洗浄効果アップ

【入浴にチャレンジ!】

ベビーバスなどにお湯(35~38℃)を張り、マッサージをしながら入浴(5分~10分程度)することですすぎの代わりになります。
・重曹を含んだ犬用入浴剤で洗浄効果アップ

シャンプー剤、どう選ぶ?

泡立ちと洗浄力を選ぶのではなく、低刺激なシャンプーで正しく実施するほうが良いでしょう。先述のシャンプー前の準備をしっかり行えば、汚れは十分に落とせると思います!

★皮膚への負担が少ないタイプのシャンプー

アミノ酸系の界面活性剤を使用していて、保湿成分を配合したもの

※かゆみ、赤み、フケ、ベタつきなど皮膚トラブルが疑われる場合は、動物病院でシャンプー剤の相談をしてみましょう。

#泡洗い

step3 シャンプー

シャンプーは直接皮膚に塗らず、事前にしっかり泡立ててから、優しくマッサージするように洗います。
泡で洗うことで、皮膚への負担を小さく、汚れをしっかり落とすことができます!

【シャンプーのポイント】

・汚れの気になる部位から始める
・頑固な汚れには、2〜3回繰り返す

【美しい泡の作り方】

・ペットボトルなどにシャンプーと少量のぬるま湯を入れて振る

・さらにネットやスポンジで揉みこむ

シャンプーの代わりにワイプ剤で簡単ケア!

汗拭きシートのような形状で、動物用のワイプ剤が市販されています。シャンプーに関わらず、日常的に皮膚を清潔に保つツールとして、ワイプ剤を活用しましょう!

★ワイプ剤が有用なケース

・どうしても忙しくてシャンプーができない
・体調が心配で洗えない
・水に濡れることがストレスになる

step4 すすぎ

シャンプーを皮膚に残さないよう、十分に洗い流します。もう一度すすぎを兼ねた入浴をしても良いですね!

【すすぎの後は…】

・タオルドライで皮膚と毛の水分を十分に取り除く

・生乾きの状態は毛のもつれや菌の繁殖の原因になるので、よく乾かす

保湿

皮膚の潤いは角質層の保湿成分や皮脂・汗によって保たれています。保湿機能を強化することで皮膚トラブル予防につながります!

step5 保湿

保湿剤は、すすぎの後に使用しますが、濡れた状態で使用するものと乾かしてから使用するものがあります。様々な種類がありますので、使いやすいものを探してみましょう!

【濡れた状態で使用する保湿剤】

皮膚や毛の水をできる限り取り除いたら、かけ流すタイプの保湿剤を全体に塗布します。十分に塗布したら、乾かして仕上げていきましょう。

【乾かしてから使用する保湿剤】

よく乾かした後に、スプレータイプやフォーム(泡)タイプなどの保湿剤を全体に塗布します。

・毎日使用することで効果アップ!

・保湿剤を舐める場合は、散歩やご飯の前に塗布しましょう

・塗布した後に服で覆うのもおすすめ

保湿剤は使いやすいものを選びましょう!

内面のケア

外側だけでなく、内面から皮膚を健康に保つための対策をご紹介していきます!

環境ストレスのためのスキンケア対策

季節や天候などの環境中にも皮膚へのストレスとなるものが沢山ありますので、環境に合わせたスキンケア対策をしていきましょう!

暑さ、ベタつき

夏のべたつきやニオイが気になる時はこまめに洗う!

紫外線

服を着せたり散歩時間の調整で紫外線を防ぐ!

雨や湿気

扇風機や加湿器で部屋の湿度を50%前後に保つ!

寒さ、乾燥

寒い時や乾燥している時は保湿を積極的に!

ダニやハウスダスト

部屋の清掃や、防ダニ効果のある寝具でアレルゲンを減らす!

食餌によるスキンケア対策

毎日の食餌がもたらす皮膚への効果はとても大きいもの!ポイントを押さえて、うちの子の皮膚にあったご飯を探しましょう。

毎日の食餌のポイント

困ったことがあるときは…ぜひ動物病院に相談してみましょう。

①病気を予防するための健康診断

皮膚トラブルの中には、内臓の異常が原因となって生じるものがあります。元気や食欲は問題ないように見えても、病院での体重測定や身体検査ではじめて異常に気付くかもしれません。ぜひ健康診断の機会を活用しましょう!若い子であれば年1回、高齢の子であれば年2回は受けておくと安心です。

②病院で伝えるべきポイント

・問題となる症状(動画があればなお良い)
・ペットの活動性や食欲
・排泄の状態
・食餌の種類やおやつの内容(写真でも良い)
なるべくこれらの様子を詳しく知っている人が同伴するといいですね。

③病院では何をしてもらえるの?

症状や年齢に応じて異なりますが一般的には以下のような流れです。

監修

皮膚のトラブルも、治療によりスムーズに治って再発がないものもあれば、治るけど繰り返す、治療しているのに症状がなかなか良くならない、など様々なケースがあります。
スキンケアや治療をしても、なかなか治らず困ったときは…かかりつけの獣医師さんや皮膚科専門医に相談してみてくださいね!

伊從先生

アジア獣医皮膚科専門医
日本獣医皮膚科学会 理事
Vet Derm Tokyo代表皮膚科医

Vet Derm Tokyo

獣医皮膚科・耳科を専門とし、プロフェッショナルな皮膚科・耳科診察技術を提供する獣医師チーム
(アジア獣医皮膚科専門医、日本獣医皮膚科認定医が複数名在籍)

どうぶつの皮膚科・耳科 Instagram

https://www.instagram.com/pet_skin/

飼い主さん向けの皮膚科情報サイト「ペットのひふ科」

https://magazine.vdt.co.jp/

※皮膚科専門医とは、国際専門医協会が認定した獣医師で 動物の皮膚を専門に診療するスペシャリストです。

※日本獣医皮膚科認定医とは、日本獣医皮膚科学会が承認した獣医師です。

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