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重点課題と具体的な取組み
(1)ペットと共に健康に


私たちは、以下のような活動を通じて、ペットと人間が共に健康に生きていける社会の実現を目指します。
ペット保険の提供
私たちは、ペット保険の提供を通じて、ペットの病気やケガの際に、飼い主さまがためらわずに動物病院を受診し、診療費の心配をすることなく最適な治療を選択できるよう、支援しています。ペットには、人間のように公的な健康保険制度がなく、診療費は全額自己負担です。加えて、近年では、獣医療の進歩やペットの長寿化により飼い主さまへの診療費のご負担も大きくなっています。
日本では、犬の飼い主さまの89.4%、猫の飼い主さまの66.6%は、年1回以上動物病院に行くと言われています。*¹ 当社の保険は、人間の公的な健康保険と同様に、ペットの飼い主さまにとってご利用いただける頻度が高く、ペットと共に健康に生活するうえで、なくてはならない不可欠のものです。
また、当社は、提携している動物病院で受診された場合、病院窓口で当社発行の保険証またはマイページ画面をご提示いただき、かつ保険契約の有効性が確認できた場合、その場でお客さまご負担分のみのお支払いとなり、後日保険金請求書類のご提出が不要となる、窓口精算制度を実施しています。2024年3月31日現在、窓口精算をご利用いただけるアイペット対応動物病院は、全国に5,928施設となっています。これにより、お客さまの動物病院の窓口でのご負担が減り、突然の高額な出費にも、診療費の負担感を軽減し、安心して最善の治療を受けていただきやすくなります。
私たちは、このペット保険をさらに普及させることで、より多くの飼い主さまとペットのお役に立てることを目指しています。
*1 一般社団法人ペットフード協会「2023年全国犬猫飼育実態調査」
ペットの病気やケガに関する情報発信、啓蒙活動

私たちは、ペットと共に健康に暮らすためには、ペットの病気やケガについて正しい情報を知ることで、予防や適切な対処につなげ、ペットの健康を守ることができると考え、情報発信や啓蒙活動を行っています。
「うちの子 HAPPY PROJECT」、ご契約者さま向けの「獣医さんからのお知らせ」、オウンドメディアである「ワンペディア」、「にゃんペディア」では、獣医師などの専門家が執筆、監修した信頼性の高い情報を発信し、ペットと共に健康に生きるためのお手伝いをさせていただいています。
また、私たちは「うちの子健康手帳」を作成、配布しています。これは、大切な家族の一員である犬や猫と暮らしていく上でのポイントや、健康に関することを一冊にまとめて記録できる手帳です。情報を書き留めておくことで、飼い主さま以外の方にお世話を頼むときや、病院での診察時にも便利にご利用いただくことができます。
(2)ペットと共に安全に


私たちは、災害が起きたときにもペットと人間が共に安全を確保できるよう、防災についての取組みを支援、推進していきます。
ペットの防災に関する情報発信、啓蒙活動

近年、大きな災害が続き、ペットの防災や避難に関する課題への意識も高まってきています。
私たちは、災害時にも自宅内にペットがいることを知らせる目印となる「うちの子レスキューステッカー」や「うちの子健康手帳」(犬・猫版)などを制作・配布しております。また、2023年3月には、ペットの防災対策をわかりやすく伝える情報サイトを立ち上げました。このような活動を通じ、全国のペット飼育者の皆さまが、ペットと共に災害を乗り越えるための各種情報提供などを行っております。
「ペットと人のSDGs」取組事例 ~防災対策の推進~

「ペットの防災」サイト1周年記念企画として有識者インタビューを新たに公開
人とペットの防災対策をわかりやすく伝えるサイト「ペットの防災-いざというとき、守ってあげられるように」の公開1周年を記念して、ペット防災に関する有識者の特別インタビュー記事をリリースしました。今後も飼い主の皆さまが、ペットと共に災害を乗り越えるための情報を提供してまいります。
青森県における人とペットの防災対策推進

2019年10月に青森県と締結した動物愛護に関する連携協定の具体的な取組みの一つとして、2020年5月に、ペットの防災に関する情報サイトを立ち上げました。さらに、2021年2月には、ペットと安全に避難するための避難所情報共有マップを公開、2022年3月には新たに、ペット防災について楽しく学べるコンテンツを制作しました。今後も、青森県の県民の皆さまの防災意識の向上と共に、ペットと安心して生活できる環境の構築に寄与します。
災害救助犬の育成支援

私たちは、本社の執務スペース内に「災害救助犬ボランティア・ベンダー」を設置しています。ボランティア・ベンダーとは、「ボランティア・ベンダー協会」の社会貢献型自動販売機で飲み物を1本購入すると、3円が寄付金となって指定の公益団体へ寄付できるという仕組みです。私たちは、「災害救助犬ボランティア・ベンダー」を設置することで、一般社団法人ジャパンケネルクラブの災害救助犬育成活動に寄付を行っています。
(3)ペットを飼っている人も飼っていない人も幸せに


私たちは、ペットを飼っている人だけでなく、ペットを飼っていない人もいる社会で、ペットも飼い主さまも幸せに共存していけるよう、マナー啓発に努めます。
しつけに関する情報発信、啓蒙活動
ペット飼育者でない方とも共存していくためには、ペットの最低限のしつけは不可欠です。私たちは、「うちの子 HAPPY PROJECT」や「ワンペディア」、「にゃんペディア」、「うちの子健康手帳」などで、飼い主さまにご活用いただけるしつけ情報を提供しています。
マナー啓蒙活動の実施

ペットと共に幸せに暮らすためには、ペットを飼っていない人ともお互いを認め合い、共存していくことが必要です。そのためには、飼い主さまがペットを飼育するうえでのマナーを守っていただくことも重要です。私たちは、オリジナルうんち処理袋を制作し、ペットに関連したイベント等で配布させていただいております。
(4)全ての命に愛を


私たちは、ペットの終生飼養に関する啓蒙活動や動物の福祉活動への支援などを通じ、不幸な犬や猫が減少するよう努力していきます。
青森県との動物愛護に関する連携協定

私たちは、2019年10月に、青森県と動物愛護に関する連携協定を締結しました。本協定では、互いの資源や知見を共有し、官民連携によるさまざまな取組みを通じて、「人と動物が共生する社会の実現」を推進していくことを目指しています。
その一環として、多頭飼育に起因する課題解決の支援を目的に、2023年3月、繁殖に関する適切な措置活動(不妊去勢手術)の資金として「青森県動物愛護協会」へ寄付を実施しました。青森県内での動物病院などとの連携体制の構築や各種活動実績を踏まえ、2024年3月にも継続寄付を行うとともに、「青森県動物愛護フェスティバル」をはじめとした動物愛護の啓発活動にも引き続き参画しており、今後も人とペットの社会課題に対して青森県との連携を進めていきます。
終生飼養に関する情報発信、啓蒙活動
ペットと暮らしていくに際しては、家族の一員である大切なペットの命に最後まで責任を持つことが求められます。また、飼い主さまがペットの一生に責任持って終生飼養することは、ペットが自然の生態系に移入し、在来生態系に影響を与えることを防ぐうえでも重要です。私たちは、ペット保険を通じて、ペットの生涯にわたって病気やケガによる飼い主さまの経済的なご負担を減らし、ペットが最適な治療を受けられるように支援することで終生飼養に貢献すると共に、「うちの子健康手帳」や「ワンペディア」、「にゃんペディア」を通じて終生飼養の大切さについてもお伝えしています。
動物に関する愛護・福祉活動、団体などへの支援

2020年度の公式カレンダーなどの制作では、写真投稿数に応じてアイペットから動物福祉の支援活動へ寄付する企画を実施し、「コロナ禍における犬猫の多頭飼育崩壊レスキュー基金」へ上限となる500,000円、「NPO法人キドックス」が実施する保護犬の譲渡促進へ関わる活動へ222,790円を寄付いたしました。
(5)保険会社としての信頼性の更なる向上に向けて


私たちが社会での責任を果たし、目指す社会を実現するため、私たち自身が保険会社としての基盤、体制を強化することで、より信頼される保険会社を目指します。
お客さま主義の推進
私たちは、ペット保険を通じてお客さまに安心・安全を提供するため、「お客さま第一の業務運営方針」を定め、着実に業務を行っています。
ガバナンス強化
私たちは、持続可能な社会の実現を行うためには、私たち自身が保険会社として、信頼される企業である必要があると考えています。そのため、ガバナンスの強化に継続して取り組んでいます。2019年には監査等委員会設置会社へ移行し、2020年には任意の指名・報酬諮問委員会を設置するなど、取締役会の監督機能の強化を行いました。今後も、ガバナンス体制の強化に努めてまいります。
保険金不正請求防止に向けた取組み
保険金の不正請求は、ペット保険の健全な発展を阻み、保険金支払いの公平性を損なう行為であることから、あってはならないものです。私たちは、不正請求に関する情報提供窓口を設けて、不正請求に関する情報提供を広く受け付け、是正に取り組んでいます。
コンプライアンス・リスク管理の更なる強化
私たちは、保険会社としての社会的な信頼を維持するため、信頼を毀損する可能性のある重大な経営上のコンプライアンス・リスクを経営陣が主導して洗い出し、リスクマップで「見える化」することで自社にとっての影響度や優先順位を十分に検討し、ESGおよびSDGsの観点から、企業価値の向上につながるコンプライアンス・リスク管理を実践しています。
デジタライゼーションの推進によるペーパーレス化
私たちは、保険業務におけるデジタライゼーションの推進を目指し、業務自体の効率化に加え、ご契約者さま専用マイページの拡充や1to1のデジタルマーケティングなどの取組みを行っています。
例えば「普通保険約款・特約」等の冊子について、ペーパーレス化をご選択いただくことが可能となっており、web上のマイページからいつでもご確認いただくことができます。さらにマイページでは、契約内容の照会や変更も可能です。
また、保険証がお手元にない場合、スマートフォンでマイページ画面をご提示いただくことで窓口精算のご利用が可能です。こうした取組みによって、私たちはペーパーレス化に貢献しています。
事業活動を通じた地球環境保護への取組み推進
私たちは、事業活動に伴う環境負荷低減への取組みとして、職員が使用する営業車にエコカーを活用している他、保険証券などのweb化推進や帳票のデジタル化による紙の削減、さらにはお取引先さまとの契約における電子契約の活用など通じた資源・エネルギーの削減に努めております。
(6)「うちの子」である従業員の健やかな生活と成長に向けて


私たちにとっての「うちの子」である従業員とペットが健やかに生活し、成長できるよう、WLB(ワークライフバランス)を実現する働きがいのある職場環境の整備、強化を進めます。
多様な働き方を支援する勤務制度、環境整備
在宅勤務/時差通勤を制度化
私たちは、BCPの観点から、不測の事態(感染症や自然災害など)への対応力強化を目的として、在宅勤務や時差通勤を制度化しました。現在は、在宅勤務を組み合わせた新しいワークスタイルを推奨し、従業員のワークライフバランスの更なる充実を支援しています。
育成体系の導入
私たちは、「アイペット育成体系」を導入しています。これは、当社で定義している職能等級基準に基づき、各等級に求められるスキル・知識の習得を目的とした研修等を用意し、その修了等を昇格の要件として定めるものです。これにより、全従業員のスキル・知識の底上げとそれに伴う当社の組織力強化を実現します。
資格取得補助制度の導入
私たちは、従業員の自己研鑽を応援する「わんアクション応援制度」を導入しております。期初に資格取得を目標に掲げ、その資格に合格すると取得に要した費用の一部を会社が補助します。従業員の自己研鑽機会を創出することで、一人ひとりのスキルアップを支援しています。
障がい者雇用の促進
私たちは、全ての従業員に活躍の機会を提供し、多様な人材が活躍できる職場環境の実現を目指しています。その取組みの一環として、障がい者を雇用した農園の運営をしております。それらを通じて、障がいを持つ社員も、長期的に安心して就業・活躍できる環境を創出し、働きがいのある職場環境づくりを推進しております。
女性の活躍推進
当社の全従業員の約71%は女性が占めており(2024年3月末時点)、女性の活躍を推進することは、私たちの成長にとっても不可欠です。2024年3月末時点では、管理・監督職における女性の割合は27.9%となっており、今後も積極的に女性の登用を進め、活躍の場を広げてまいります。
ペット休暇、ペット忌引きの導入
私たちは、2016年7月より犬・猫と一緒に暮らしている従業員を対象に、同居のペットと過ごすためのペット休暇、同居のペットが亡くなったときのペット忌引きを導入しています。2017年7月には、「うちの子キュート」の対象ペットである小動物に本制度の対象を一部拡げ、その後も順次対象の動物を拡大してまいりました。これにより、従業員が大切な家族であるペットと多くの時間を過ごせるように配慮しています。