お知らせ・ニュースリリース

ニュースリリース

ペットの保険金請求が多い傷病のランキング2021

犬は「皮膚炎」、猫は「下痢」が最多
ペットの保険金請求が多い傷病のランキング2021
今年は犬種別の傾向にも注目
アイペット損害保険株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 執行役員社長:山村鉄平 以下、当社)は、毎年行っているご契約者さまからの保険金請求実績に基づく「保険金請求が多い傷病*¹のランキング」を今年も発表いたします。また、今年は当社で契約件数の多い犬種別の調査結果についても公開しております。

*1疾病(病気)と傷害(ケガ)を総称した呼称

 
【調査結果】
総合(通院・入院・手術)で最も保険金請求が多かったのは、犬は「皮膚炎」、猫は「下痢」、飼い主が変化に気づきやすい傷病が上位に
●手術で最も保険金請求が多かったのは、犬は「腫瘍」、猫は「異物誤飲」
●年齢別では、犬の全年齢で「皮膚炎」「外耳炎」、猫の0歳では「猫カゼ」がランクイン
●犬種別では、調査対象の4犬種全てに共通して「皮膚炎」が上位に
 
■調査結果1 保険金請求が多い傷病のランキング【総合*²】

通院・入院・手術を総合した保険金請求件数

犬の総合ランキングでは、昨年に引き続き「皮膚炎」が第1位となりました。「皮膚炎」は、過去の調査において「5人に1人が皮膚トラブルで請求している」という結果もでており、多くの飼い主が経験している身近な傷病です。また、第1位の「皮膚炎」、第2位の「外耳炎」は、かゆみのために身体を掻く、頭を振るなどの仕草や、皮膚・耳の赤みなどの症状が表れることがあります。さらに、第3位の「胃腸炎」、第4位の「下痢」も普段とは違う便が出るなど、飼い主が変化に気づきやすい傷病が上位を占めました。
猫の総合ランキングでは、昨年に引き続き「下痢」が第1位となりました。その他にも、「腎臓病」「膀胱炎」「尿石症」などの泌尿器系疾患が多くランクインしています。猫は、犬と比べて水を飲む習慣があまりないと言われており、これらの泌尿器系疾患が多い傾向にあります。猫が水を飲みやすい環境を作ってあげることも、予防策の1つとなります。

当社のご契約者さまにおける保険金請求理由の内訳より
2018年1月~12月のアイペットの保険金請求データを基にしたサンプル調査より算出 (サンプル数=107,053件)

■調査結果2 保険金請求が多い傷病のランキング【手術】

*⁴当社の支払データに基づき、傷病毎の診療ケースを想定して獣医師が算出した参考金額 
※この参考診療費等のデータは一例であり、一般的な平均・水準を示すものではありません。

手術ランキングでは、昨年同様、犬は「腫瘍」、猫は「異物誤飲」が第1位となりました。
犬の手術ランキングで最も多い「腫瘍」は、皮膚腫瘍を手術で取った場合、90,400円の診療費が発生することがあります。
また、猫の手術ランキングで第1位となった「異物誤飲」は、異物を開腹手術で取り出した場合、220,800円の診療費が発生することがあります。異物誤飲は、口の届くところに物を置かない、危ないところに入れないようにする、遊んで欲求を満たすなどの工夫をすることで防ぐことができる事故です。普段から、犬や猫は「本能的に何でも口に入れてしまう」ことを認識して、対策することが大切です。

■調査結果3 保険金請求が多い傷病のランキング【年齢別・総合*⁵

*⁵通院・入院・手術を総合した保険金請求件数

年齢別の犬のランキングでは、0歳から7歳以上の全ての年齢に共通して「皮膚炎」「外耳炎」がランクインしました。どの年齢においても多い傷病のため、何歳になっても常に気を付けてあげる必要があります。また、年齢別の猫のランキングでは、0歳に「猫カゼ」がランクインしています。「猫カゼ」は免疫力がしっかり備わっていない子猫に多くみられます。基本的には混合ワクチンで予防することができますが、食事や生活環境を整えてストレスを減らし、免疫力を維持できるようにしてあげましょう。
さらに、7歳以上のシニア期では、犬・猫共通して、これまでに挙がっていなかった「腫瘍」「心臓病」「歯周病」が並びました。高齢になると、リスクが高まる傷病や発生しやすい傷病などもありますので、普段からしっかりとケアをしてあげることが大事です。

■調査結果4 保険金請求が多い傷病のランキング【犬種別・総合*⁶

*⁶通院・入院・手術を総合した保険金請求件数

犬種別のランキングでは、ミニチュア・ダックスフンドで、他の3犬種にはない「腫瘍」「椎間板ヘルニア」がランクインしました。ダックスフンドのような胴長短足の犬種は腰への負担がかかりやすいといわれています。「椎間板ヘルニア」などの傷病を予防するためにも段差はなるべく避ける、肥満にならないようにするなどを心がけてあげてください。
また、チワワでは「心臓病」が第1位となりました。心臓病の1つである「僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)」は小型犬に加齢とともにみられる傷病です。軽度の場合は症状がでないことが多いですが、進行すると運動を嫌がったり、咳がでたりしますので、小さな変化を見逃さないようにすることが大切です。

今回の調査では、昨年に引き続き、犬は「皮膚炎」「外耳炎」「胃腸炎」「下痢」など、仕草や症状などから飼い主がペットの変化に気づきやすい傷病が上位に並ぶ結果となりました。また、猫も同様に「下痢」「皮膚炎」「胃腸炎」などが上位に並んだほか、泌尿器系疾患が多くランクインしました。2020年は、外出頻度が減り、多くの飼い主さまにとって自宅でペットと過ごす時間が増えたのではないでしょうか。以前よりも、少しの異変や体調不良に気づきやすくなり、すぐに病院に連れて行った例も多いようです。一方で、こまめなケアや対策で予防できる傷病もありますので、一緒にいる時間が増えたからこそ、正しい知識を身につけて、より健康で生活できるような環境を整えてあげましょう。

当社では、事前の予防や対策を紹介する獣医師監修による予防啓蒙コンテンツ「うちの子 HAPPY PROJECT」を運営しています。「うちの子 HAPPY PROJECT」では、犬・猫共通で手術のランキングで上位に挙がっている「骨折」や「異物誤飲」について、また総合ランキングで犬・猫共通で上位に入っている「皮膚炎」についてもその予防や対策についてまとめています。ぜひご覧ください。

「うちの子 HAPPY PROJECT」:https://www.ipet-ins.com/uchihap/

アイペットでは今後も、ペット保険の提供を通じ、「ペットと人とが共に健やかに暮らせる社会」を目指して、より一層の努力を続けてまいります。

【調査概要】
調査期間:2020年1月1日~12月31日
調査サンプル数:52,927件
調査方法:当社の保険金請求データを元にしたサンプル調査

― 本件に関する報道関係者からのお問合せ先 ―
アイペット損害保険株式会社 広報部 山本
TEL:03-6867-0081(直通)  FAX:03-5574-8431  E-mail:pr@ipet-ins.com