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犬が吐く原因は?危険な症状や対処法を解説

公開日:2021.08.23 最終更新日:2023.04.27

嘔吐は、動物病院でも非常によくみる症状の1つです。
すぐに元気になるものから早めの処置が必要なものまで、様々なケースがあります。
愛犬が吐いた時にどうすればいいのか、原因と対処法をご紹介します。

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犬の嘔吐とは?

犬の嘔吐とは

嘔吐は、脳にある「嘔吐中枢」という部分が何らかの原因によって刺激されることで起こります。

ワンちゃんは人に比べて吐きやすいと言われており、吐く前には床のにおいを嗅ぎながらそわそわ歩き回ったり、よだれが多くなったり、お口をぺちゃぺちゃさせるといった動作がみられたりします。

 

犬の「嘔吐」と「吐出」の違いは

「嘔吐」と「吐出」の違い

嘔吐は胃の中にある食べものや液体を吐き出すことですが、まだ胃にとどいていない未消化のものを吐き出すことは「吐出」といって、嘔吐とは区別されます。

吐出はものを食べた直後に起こることが多く、食道の病気や早食いなどが原因となります。

 

犬が吐いた時に飼い主が確認すること

犬が吐いた時に飼い主が確認すること

嘔吐の原因を探るためには、どんなものを吐いたのか、吐いた回数や頻度、吐いている時や吐いた後のワンちゃんの様子はどうか、他に症状はないかといったことを、しっかり確認しておく必要があります。

 

どんなものを吐いたのか

透明で泡の混じった液体は、胃液である可能性が高いです。

胃液に胆汁が混ざると、胆汁に含まれる色素によって、黄色や緑色っぽい液体になります。

胃液や胆汁は空腹の時間が長すぎる時に吐くことが多いので、ごはんの回数を増やしたり、ごはんとごはんの間におやつタイムをつくってあげましょう。

 

車酔いの時にも胃液を吐いてしまうことがあるので、長距離ドライブの際にはワンちゃんの体調を見ながら、こまめに休憩をとる必要があります。

 

薄いピンク色~赤色の液体を吐いた場合は、口の中や食道、肺や気管支からの出血が混じっている可能性があります。

鮮やかな赤色ではなく赤黒い嘔吐物は、胃潰瘍や消化管の腫瘍などからの出血も疑われるので、早めに動物病院に相談しましょう。

ドロッとしていてまだ形のある未消化のフードを吐いた場合は、嘔吐ではなく吐出かもしれません。

 

早食いのワンちゃんでは起こりやすいので、思い当たる場合は早食い防止用の食器を使ってみるのも手ですね。

 

吐いた回数や頻度

嘔吐の回数や頻度が多い場合や、1日に吐く回数が少なくてもそれが長期間続いている場合は、体に何かしらの異常が起きていると考えられます。

特に子犬や高齢のワンちゃんでは、嘔吐をくり返すことで脱水を起こしやすくなり、体力も奪われてしまうので、様子を見すぎないように注意しましょう。

 

ワンちゃんの様子や症状

実際に吐いているのか、吐きたそうにしているのに吐けないのか、嘔吐なのか吐出なのかといった様子を確認することも、ポイントになってきます。

 

吐きたそうなのに吐けない、水を飲んでも吐いてしまう時などは、消化管の閉塞や捻転を起こしている可能性もあるので、吐いていないからと言って安心してはいけません。

また、下痢をしている、食欲がない、ぐったりしているなど、嘔吐の他にも症状がないかチェックするようにしましょう。

 

すぐに病院に連れて行くべき危険な嘔吐の症状は?

すぐに病院に連れて行くべき危険な嘔吐の症状

1日に何度も嘔吐をくり返す、何日間も嘔吐が続いている、吐いたものに血や異物が混じっている、嘔吐の他にも症状がみられる場合には、早めに動物病院へ連れて行きましょう。

どんなものを吐いたのか説明が難しい場合には、写真をとっていけると獣医師も助かります。

 

犬が吐く原因とは?

犬が吐く原因

ワンちゃんが吐く原因は、空腹やストレスといった比較的軽いものから、腫瘍や腎不全といった重い病気まで様々です。

ここで挙げる病気はあくまで一部ですが、中には命に関わるものもあるということを知っておきましょう。

 

異物誤飲

異物誤飲は飼い主さんが気を付けておけば防げるので、ぜひワンちゃんにとって何が危険なのか、知っておいていただきたいと思います。

異物誤飲で嘔吐がみられるのは2パターンで、一つは中毒を引き起こすものを食べてしまった場合、もう一つはおもちゃなどが胃や腸管に詰まってしまった場合です。

 

中毒を引き起こす食べものの中でも、チョコレートやぶどう、レーズンなどでは嘔吐がよくみられます。

 

腎臓病や糖尿病

腎臓病によって腎臓の働きが悪くなると、腎臓でろ過されるはずの毒素が体内にたまっていく「尿毒症」という状態になり、嘔吐や食欲不振が起こります。

また糖尿病では、体の中にケトン体という有害な物質がたまる「ケトアシドーシス」という状態になってしまうことで、嘔吐や脱水を引き起こします。

 

どちらも重症化するとけいれんや呼吸困難を起こしたり、命に関わることもあるので、早めの処置が必要となります。

 

胃腸炎や膵炎

急性膵炎では、激しい嘔吐や食欲不振が典型的な症状としてみられます。

胃腸炎では嘔吐と同時に軟便や下痢が起こることも多く、慢性的に胃腸に炎症が起こっていると、下痢や嘔吐がだらだらと続くことがあります。

 

食物アレルギー

ワンちゃんも人と同じように、肉、卵、乳製品、穀類などに対して食物アレルギーが起こることがあります。

嘔吐や軟便といった消化器症状の他にも、皮膚がかゆくなったり赤くなったりします。

 

感染症

子犬で注意したいのは、パルボウイルスやアデノウイルスによる感染症です。

特にパルボウイルスは激しい下痢や嘔吐を引き起こすので、体力のない子犬にとっては非常に危険な感染症です。

これらの感染症は混合ワクチンである程度予防ができるので、まずはしっかりワクチンを受けるようにしましょう。

 

胃拡張・胃捻転症候群

特に胸の深い大型犬で起こりやすい病気です。

胃にガスがたまって膨らんだり他の臓器を圧迫して、吐きたそうにしているのに吐けない、ぐったりしている、お腹が張っているなどの症状がみられます。

 

食後すぐのお散歩や激しい運動はリスクになるので、控えるようにしましょう。

 

まとめ

まとめ

ワンちゃんの嘔吐は原因が様々なので、対応に迷うこと多いかと思います。

嘔吐がすぐに落ち着いて他に症状はない、元気や食欲はある、空腹や車酔いなど思い当たる原因があるといった場合は、少し様子をみても良いかもしれません。

 

吐いてしまった直後はお水やごはんをあげることは避けて、その後もごはんは少量ずつ、ドライフードであればふやかしてあげることで消化が良くなります。

もちろん、危険だなと感じる症状があった場合には、早めに動物病院に相談するようにしましょう。

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