猫の下痢はあなどると危険?原因や動物病院を受診するときのポイント
猫ちゃんも下痢をすることがありますが、たかが下痢とあなどっていると、重い病気を見逃してしまうかもしれません。
下痢にはどんな原因があって、どういう下痢に注意するべきなのか見ていきましょう。
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一過性の下痢
ストレスや消化不良では、一過性の下痢がみられることがあります。
うんちがゆるいだけで元気も食欲もあるようであれば、少し様子をみても良いかもしれません。
ストレス
引越しや模様替えといった環境の変化、慣れない来客やお出かけ、近所の騒音などは、猫ちゃんのストレスになってしまうことがあります。
思い当たることがある場合は、対策を考えてあげましょう。
新しいフード
フードを切り替えるときにいきなり全量を新しいものに変えると、お腹をこわしてしまうことがあります。
フードがうちの子に合っているかを見極めるためにも、お腹への負担を減らすためにも、2~3週間ほどかけて少しずつ新しいフードの割合を増やしていきましょう。
子猫に多い下痢
子猫では、ウイルスや寄生虫感染による下痢が多くみられます。
体の小さい子猫では脱水や体力の低下が起こりやすいので、早めに動物病院に相談しましょう。
猫汎白血球減少症
パルボウイルスによる感染症です。
発熱や嘔吐、下痢がみられ、便には血が混じることもあります。
感染力が強く、まだ免疫のしっかりしていない子猫は重症化して命に関わることもあります。
できるだけ混合ワクチンを受けて予防を心がけましょう。
猫伝染性腹膜炎
猫コロナウイルスによる感染症です。
猫コロナウイルス自体は本来軽い胃腸炎を起こす程度ですが、ウイルスが猫ちゃんの体の中で変異を起こすと、猫伝染性腹膜炎という病気を引き起こしてしまうことがあります。
日本にはまだワクチンがないので、生活環境を整えてストレスを減らし、免疫力を維持できるようにしましょう。
寄生虫感染
猫ちゃんに下痢を引き起こす寄生虫は、コクシジウム、ジアルジア、回虫、トリコモナスなどです。特に保護猫ちゃんなどは、外での生活や集団生活で感染のリスクが高くなっている可能性があります。
寄生虫がいても症状を示さないこともあるので、健康診断の際などに便検査を受けてみても良いかもしれません。
その他の原因
異物誤飲
ねぎ類やチョコレート、ユリやシクラメンは、猫ちゃんに中毒を起こすことが知られています。
また、おもちゃやビニール、ヒモなども、猫ちゃんが遊んでいるうちに誤って飲み込んでしまうことがあります。
飲み込んだものによっては、下痢や嘔吐といった症状が出るだけではなく命に関わることもあります。
危険なものはしっかり収納する習慣をつけましょう。
食物アレルギー
食物アレルギーでは、消化器症状と同時に皮膚の赤みや脱毛、かゆみなどの症状がみられることがあります。
アレルギーの主な原因となるのはフードに含まれる肉や魚などのタンパク質なので、それまであげたことのないタンパク質を原料としたフードに切り替えるなどの対策が必要になります。
慢性腸症
慢性的に腸に炎症が起こる病気で、長期間にわたり下痢や嘔吐をくり返すのが特徴です。
重症化すると腸での栄養の吸収がうまくいかなくなって、食欲不振や体重減少がみられる場合もあります。
原因ははっきりしていませんが、遺伝的な要素、過剰な免疫反応、腸内細菌の乱れなどが関係しているとされています。
内分泌疾患や腫瘍
高齢の猫ちゃんでは、甲状腺機能亢進症といった内分泌疾患や、リンパ腫などの腫瘍のリスクが高まってきます。
1年に1回は健康診断を受けるように心がけましょう。
動物病院を受診するときのポイント
下痢と同時に嘔吐や血便がある、元気や食欲がない、下痢が長期間続いているといった場合は、早めに動物病院に相談しましょう。
うんちの色・回数・量などは診断のヒントになるので、実際にうんちを持っていったり、写真を撮っていくと良いですね。
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