犬の痙攣(けいれん)はどうして起こる?症状や原因、予防法を解説!
ワンちゃんが痙攣を起こしたら驚いてしまうかもしれませんが、まずは飼い主さまが落ち着いて対処することが重要になります。
ここでは症状や痙攣を引き起こす原因、予防法などを紹介します。
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犬の痙攣(けいれん)とは
痙攣とはワンちゃんの意思とは関係なく、筋肉が勝手に激しく動いてしまう症状です。
ワンちゃんの体の動きは、脳から発信される電気信号によってコントロールされています。
この電気信号が何らかの原因によって異常に発信されてしまうことで、体の一部や体全体が震える「痙攣」が起こります。
痙攣を起こしやすい年齢は?
痙攣は年齢を問わず、起こる可能性がありますが、原因によってはリスクの高い年齢が存在します。
たとえば低血糖が原因の場合は、特に1歳未満の子犬期に注意が必要です。
子犬は一度に食べられる量が少ないため、食事の間隔が空きすぎると低血糖を起こしやすくなります。
痙攣を起こしやすい犬種は?
てんかんが原因の場合は、遺伝的な要因が関わっているとされていますが、犬種としては
などがあげられます。
犬の痙攣(けいれん)を引き起こす病気
痙攣を引き起こす原因には、脳には異常が認められない特発性てんかん、腎不全、肝不全、中毒、感染症と、脳への外傷といった脳そのものの異常がある脳腫瘍、脳炎などがあります。
てんかん
脳に明らかな異常のある「症候性てんかん」と、脳には明らかな異常がなく原因が特定できない「特発性てんかん」に分けられます。
全身性の痙攣では、意識がなくなる、よだれがたくさん出る、失禁をしてしまうなどの症状がみられます。
また、体の一部が突っ張る、口をくちゃくちゃさせる、一点を見つめるといった行動も、発作の一種としてみられることがあります。
てんかん発作の頻度には個体差がありますが、発作自体は数分以内におさまることが多いです。
腎不全・肝不全
腎臓や肝臓は、体にとって有害な毒素を処理する役割を持っています。
そのため、腎不全や肝不全が起こって機能が低下してしまうと、毒素が排出されずに体の中に蓄積し、震えや痙攣といった神経症状を引き起こしてしまうことがあります。
中毒
私たちが普段食べているものや使っているものには、ワンちゃんにとって有害なものがたくさんあります。
中毒の中でも痙攣を引き起こすのは、チョコレートやキシリトール、殺虫剤や除草剤、保冷剤などに含まれるエチレングリコールなどです。
これらをワンちゃんに与えないことが重要ですが、誤ってワンちゃんが口にしてしまった場合は、早めに動物病院で相談しましょう。いかに早く治療をはじめられるかが重要になります。
感染症
混合ワクチンで予防できるため感染は少ないですが、犬ジステンパーウイルス感染症でも痙攣が起こることがあります。
初期には食欲の低下、発熱、嘔吐、下痢、くしゃみや鼻水、咳、結膜炎などがみられ、重症化するとウイルスが脳の神経細胞に侵入し、神経症状を引き起こします。
脳腫瘍・脳炎
特に高齢犬で痙攣が繰り返し起きる場合は、脳腫瘍が原因の可能性があります。
脳腫瘍の原因はあきらかにされていませんが、高齢犬に発症する傾向がみられます。脳腫瘍が発生した部位により異なりますが、視力障害、歩行障害、性格の変化、意識状態の低下などの症状があらわれます。
また、脳に壊死が起こる脳炎が原因の場合は、痙攣を短時間に繰り返し、呼吸困難などを引き起こします。
犬が痙攣(けいれん)を起こしたときの対処法
痙攣中にワンちゃんの意識がない場合は、落ち着かせようと手を出すと噛まれてしまう危険性があるので、特に口周りには手を近づけないようにしましょう。
周囲の危険な家具から離れた場所に移動し、ワンちゃんの周りをクッションで囲うなどして、安全を確保します。
大声で呼びかけたりするのは、脳への余計な刺激になってしまうので控えましょう。
発作が起きているのに冷静になるのはなかなか難しいかもしれませんが、発作の時間を測ったり、ワンちゃんの様子を動画で撮影しておくと、動物病院で相談した際に状況を伝えやすくなります。
病院に連れて行くべき症状
1回あたりの発作が5分以上と長く続く、間隔を空けずに次の発作が起こる、1日に何度も発作が起こるといった場合は、発作が落ち着いたタイミングですぐに動物病院で相談しましょう。
発作は起こるたび脳にダメージを与えてしまうので、様子を見すぎるのは禁物です。
中毒では、痙攣の前に嘔吐や下痢などの消化器症状が出ることも多くあります。
たとえ症状が出ていなかったとしても、食べてはいけないものを口にしたときは、すぐに動物病院で相談しましょう。
犬の痙攣(けいれん)の予防策
すべての病気を防ぐことは難しいですが、まずは定期的に混合ワクチンを接種することで、犬ジステンパーウイルスなどの感染症を予防できます。
中毒は、飼い主さまが注意することで、ある程度防ぐことができます。ワンちゃんにとって何が危険なのかをしっかり把握しておきましょう。
てんかんと診断されている子は、大きな音や強い光などの刺激やストレスが発作の引き金になることもあるので、刺激を与えないように注意しましょう。
抗てんかん薬を飲んでいる場合は、たとえてんかん発作がしばらく起こっていなかったとしても、飼い主さまの判断で投薬をやめないことが大切です。
まとめ
痙攣は下痢や嘔吐のようによく見る症状ではなく、突然起こるものなので、はじめて見たときは焦ってしまうかもしれません。
痙攣の原因や頻度によっては少しでも早く治療を行うことが必要なため、痙攣が起きた場合は動物病院を受診しましょう。
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