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猫の流涙症(りゅうるいしょう)は涙が出る病気?症状や対処法を解説!

公開日:2023.04.07 最終更新日:2023.04.27

ネコちゃんは人間と違い、悲しいときや嬉しいときなど感情によって涙を流すわけではありません。
目に刺激があって一時的に涙が増えることはありますが、常に涙を流す場合は流涙症と呼ばれる症状かもしれません。
ここでは流涙症の症状や対処法などを紹介します。

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猫の流涙症(りゅうるいしょう)とは

猫の流涙症とは

常に涙が止まらず、目からあふれている症状のことをいいます。

涙はまぶたにある涙腺から分泌され、目頭にある涙点という穴からつながる鼻涙管(びるいかん)を通り鼻の奥に流れていきます。

通常であれば涙は鼻から排出されるため、涙が止まらない場合は病気の可能性もあります。

 

かかりやすい猫種は?

ペルシャやエキゾチック・ショートヘアといった鼻の短い猫種が、発症しやすいとされています。

鼻の短い猫種は先天的に、涙を鼻の奥へ流す鼻涙管(びるいかん)が狭いため、鼻の中で涙が詰まりやすい状態になります。

 

猫の流涙症(りゅうるいしょう)を引き起こす病気

猫の流涙症を引き起こす病気とは?

流涙症を引き起こす原因には、目や鼻の炎症などさまざまな病気が考えられます。

 

結膜炎

結膜とは、まぶたの内側と白目の部分を覆っている粘膜のことです。

ウイルスや細菌の感染による猫風邪によって引き起こります。

涙や目ヤニが増える、目の充血や浮腫が生じるなど、多くのネコちゃんが発症しやすいとされています。

 

角膜炎

角膜とは、黒目の部分を覆っている粘膜のことです。

ケンカによる外傷、異物などの刺激、ヘルペスウイルスの感染などによって引き起こります。

初期症状は涙や目ヤニが増え、進行すると目が白く濁ることがあります。

痛みも出るので、目をしょぼしょぼさせる、しきりに目をこするなどの仕草もみられます。

傷が深くなると角膜に穴があいてしまい、最悪の場合は失明してしまうこともあります。

 

ぶどう膜炎

ぶどう膜とは、目に入る光の調整や眼球内に栄養を供給する役割を担う、目の内側の粘膜のことです。

猫白血病ウイルスや猫免疫不全ウイルスによる感染症、細菌や真菌の感染、目の外傷や腫瘍など、さまざまな原因によって引き起こります。

涙や目ヤニが増える、目の充血や目の色が濁るといった症状があります。

 

鼻炎

鼻腔の粘膜に炎症が起きている状態で、ウイルスや細菌・真菌の感染、アレルギー、腫瘍などによって引き起こります。

鼻炎の主な症状は鼻水やくしゃみですが、鼻と目は鼻涙管(びるいかん)でつながっているため、鼻の炎症が波及して鼻涙管が腫れ、涙の流れが悪くなることで流涙症が起きてしまう場合があります。

 

猫の流涙症(りゅうるいしょう)の対処法

猫の流涙症への対処法

常に涙が出ていると、目の下の毛がずっと湿った状態になり、目頭が赤茶色に変色する涙やけを起こしてしまうことがあります。

細菌が増殖して皮膚炎の原因となってしまうので、放置しないようにしましょう。

特に流涙症を起こしやすい鼻の短いネコちゃんは、こまめに涙を拭き取ってあげることが大切です。

ゴシゴシ拭き取ってしまうと目が傷つき、皮膚にも余計な刺激を与えてしまうので、柔らかいコットンなどで優しく拭うようにしましょう。

 

病院に連れて行くべき症状

涙や目ヤニの量が普段よりも多い、目が充血している、目をしょぼしょぼさせている、しきりに目をこするなどの症状がみられる場合は、早めに動物病院に相談しましょう。

ネコちゃんが自分で引っかいたり、どこかにこすりつけたりすることで、さらに重症化してしまう危険性があります。

失明などの最悪の事態を避けるためにも、様子を見すぎないよう注意しましょう。

 

猫の流涙症(りゅうるいしょう)の予防策

猫の流涙症の予防策

目の周りが濡れているときは、こまめに拭いてあげるなど清潔に保つよう心がけましょう。

特に流涙症を起こしやすい短頭種の猫の場合は、普段より涙が多かったり、目を気にしたりする仕草が見られる場合は、早めに動物病院で相談しましょう。

結膜炎や角膜炎が原因の場合は、病気の治療を行うことで改善する傾向があります。

 

まとめ

ネコちゃんは自分でお顔を洗うため、涙が出ていることに気が付かないかもしれません。

日々、目の周りが濡れていないかをよく観察して、早期発見できるようにしましょう。

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