犬の目やにが増えた?原因や対処法を解説!
ワンちゃんも人と同じように目やにが出ることがあります。
拭き取れる程度の少量の目やにであれば心配はいりませんが、量が増えて色やにおいが普段と異なる場合は、目に何かしらのトラブルがあるかもしれません。
ここではワンちゃんの目やにの原因となる病気や、動物病院を受診するべき症状などを紹介します。
アイペット損保のペット保険は
12歳11か月まで新規加入OK!
ニーズに合わせて2つの商品から選べる
犬の目やにとは
老廃物や目に付着したゴミなど、目の周りの汚れが固まったものが目やにです。
通常であれば、まばたきをすることによって、涙と一緒に出てきます。
正常な目やには白色~茶色で、1日に数回拭き取れば済む程度の量です。
目に炎症などが起こると目やにの量が多くなり、性状が変化することがあります。
目やにが出やすい年齢や犬種は?
生理的な目やにはどんな年齢、どんな犬種の子でも出てきますが、高齢犬の子は涙の分泌が減少することで代謝が落ちて目やにが出やすくなります。
目やには目の炎症などの病気が原因とも考えられ、病気によってはかかりやすい犬種が存在します。
たとえばアレルギーの一種であるアトピー性皮膚炎は、柴犬やトイ・プードルなどに多いといわれています。
犬の目やにの原因となる病気は?
角膜炎
角膜とは、黒目の部分を覆っている粘膜です。
角膜炎は、異物が目に入ったり物がぶつかって角膜が傷ついてしまったり、細菌やウイルスの感染、ドライアイなどが原因となって起こります。
目やにや涙が増えるだけではなく、黄緑色っぽい目やにが出たり、目が白く濁って見えたり、痛そうに目をしょぼしょぼさせたりします。
放っておくと傷が深くなったり炎症が広がってしまうため、早めに治療してあげる必要があります。
短頭種は目が出っ張っていて傷がつきやすいので、特に注意しましょう。
結膜炎
結膜とは、まぶたの内側と白目の部分を覆っている粘膜です。
角膜炎と同じように、目の傷、異物の刺激、細菌やウイルスの感染、アレルギー、ドライアイなどが原因となります。
目やにや涙が増える他にも、黄緑色っぽい目やにが出たり、目が充血したり、目を気にしてこするような仕草がみられます。
鼻炎
鼻の粘膜が炎症を起こしている状態で、細菌やウイルスの感染、アレルギー、異物の吸引、歯周病、鼻腔内腫瘍などによって起こります。
鼻と目は鼻涙管という管でつながっており、鼻の炎症が広がることで目やにや涙が増えることもあります。
眼瞼内反
まぶたが通常よりも内側に入り込んでしまった状態で、多くが遺伝的な要因で発症するとされています。
まぶたが直接目に触れることや、まつ毛や周りの毛が目にあたりやすくなることで眼球を傷つけ、目やにや涙が増えてきます。
また、まぶたが綺麗に閉じないことで目が傷つきやすくなったり、乾きやすくなるというリスクもあります。
鼻涙管閉塞
鼻涙管は目と鼻をつなぐ涙の通り道です。生まれつき鼻涙管が狭い場合もありますし、炎症などが起きて鼻涙管が閉塞してしまうこともあります。
行き場を失った涙が目からあふれ続けてしまうことで目やにが増えたり、目頭の毛が茶色く変色する「涙やけ」がみられたりします。
チワワ、シー・ズー、マルチーズといった小型犬の短頭種に比較的多く発症します。
アレルギー
ワンちゃんのアレルギーの原因となるのは、食べもの、ハウスダスト、ノミやダニなど様々です。
症状としてはかゆみを伴う皮膚炎が出ることが多いですが、くしゃみや鼻水、結膜炎などもみられます。
また、顔周りに皮膚炎が起きて、掻いたり擦りつけたりして目が傷ついてしまうこともあります。
食物アレルギーの場合は軟便や下痢、排便の回数が増えるといった症状が出ることもあるので、あわせて確認してみましょう。
乾性角結膜炎(ドライアイ)
ドライアイは、十分な量の涙が分泌されていなかったり、涙の質に問題があって目の潤いを保てないことで起こります。
涙は目の表面を外部の刺激から守り、目に栄養を補給する役割を持っているため、ドライアイになると目が傷つきやすくなり、炎症も起こりやすくなってしまいます。
目が乾燥している、目をしょぼしょぼさせている、目が濁って見えるなどの症状の他に、黄緑色っぽいネバネバした目やにが出ることもあります。
まつ毛の異常
逆さまつげがあったり、本来生える場所ではないところからまつ毛が生えていると、まつ毛が眼球を慢性的に刺激して目が傷ついたり、炎症が起きてしまうことがあります。
目に痛みや違和感があるので、瞬きが増えたり、目を気にしてこすったりします。
犬の目やにへの対処法
目やにが付いたままで放っておくと固まって取れにくくなり、細菌なども繁殖しやすくなってしまいます。
少量の目やにであれば気が付いたときに拭き取り、目やにが固まっている場合はぬるま湯でふやかしましょう。
ゴシゴシ擦ると逆に皮膚炎を起こしたり目を傷つけたりしてしまうので、コットンやガーゼで優しく拭き取るのがポイントです。
目やにが多い、色やにおいがいつもと違う、目の充血などの症状が出ている場合は、動物病院に相談しましょう。
病院に連れて行くべき症状
病院に連れて行く目安として、目やにの性状や量に注目してみましょう。
生理的な目やには白色~茶色でにおいはなく、乾いているかプルっとしたゼリー状です。
これが膿のような黄緑色をしている、臭い、ネバネバしている、拭いても拭いても目やにが出る、目やにが目の表面を覆っているといった場合は、目にトラブルがあると考えられます。
また、目やに以外にも充血や涙やけがある、目の色がおかしい、目をしょぼしょぼさせている、目を開けづらそうにしている、目をこすっているなどの症状がみられたら、動物病院に相談しましょう。
目やにを全て拭き取ると性状が調べられなくなってしまうため、動物病院を受診する際には目やにがついた状態で連れて行けると良いですね。
犬の目やにの予防策
目のトラブルを全て予防することは難しいですが、まずは毎日目の周りを清潔に保つよう心掛けましょう。
周りの毛が目にあたってしまう場合は、トリミングの際にカットしてもらうと良いかもしれません。
また、お散歩コースに草むらなどがある場合は、目が傷つかないように注意が必要です。
子犬は免疫力が十分ではなく感染症にもかかりやすいため、特に混合ワクチンを受ける前はほかのワンちゃんとの接触を控えましょう。
まとめ
目の異常は肉眼で確認できないことも多いですが、目やにの変化は飼い主さまが気付きやすい症状の一つです。
目の傷などは特に進行が早いので、まずは日常のケアをしっかり行いながら、変化に気が付いたらなるべく早く動物病院に相談するようにしましょう。
アイペット損保のペット保険は
12歳11か月まで新規加入OK!
ニーズに合わせて2つの商品から選べる