犬・猫と暮らすHAPPY LIFE ペットと私の暮らしメモ

鳴き声から感じる猫の気持ちとコミュニケーション方法

公開日:2019.03.29 最終更新日:2023.05.13

猫の鳴き声やその時の気持ち、猫のコミュニケーション方法について解説します。
より理解を深めて、猫との暮らしを仲良く楽しいものにしていきましょう。

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猫はあまり喋らない?

猫と犬の違いの特徴でもあるのは、社会性の差です。犬は祖先の狼が集団生活していましたが、猫の祖先のヤマネコは単独生活でした。ヤマネコは独り立ちすると、交尾をする発情期以外は、他猫と接触しないと考えられます。犬は群れで狩りや移動をしていたため、声でのコミュニケーションが発展し、猫はコミュニケーションを必要としなかったので、基本的にあまり鳴きません。

猫の祖先リビアネコなどの野生種の猫は、声でのコミュニケーションをあまりしないと考えられます。お互いなるべく鉢合わないよう気にしますが、出くわしてしまったら「シャーッ」という声や唸り声で威嚇します。

 

猫特有のコミュニケーション

人は仲間との良好な関係のためにコミュニケーションを取りますが、猫は他猫と会わないための手段として使います。マーキングなどで「私のナワバリだから、ここには入らないでね」と他猫に伝えます。

肉球から出るフェロモンや尿で知らせますが、その匂いには、いつ訪れたか、性別、栄養状態などの情報も含まれていると考えられます。匂いは発情期にも変化するため、ヤマネコは嗅覚標識でオスとメスの社交生活を送っていたのでしょう。

 

親子間のコミュニケーション

母猫が子猫を、子猫が母猫を呼ぶなど、親子間では頻繁にコミュニケーションを取ります。生まれたばかりの子猫は、聴覚が安定する4~6週齢までは耳が聞こえないため、ゴロゴロ喉を鳴らし親子間のコミュケーションを行います。

人と暮らす猫の声は、親子や兄弟姉妹で使う言葉に似ています。本来なら親離れの年齢でも一緒にいるため、飼い主を家族のように感じるのでしょう。子猫は要求があると鳴くため、高く甘える感じの声が多いです。

 

鳴き声と猫の気持ち

猫の鳴き声から、何を感じているか解説します。

ゴロゴロ喉を鳴らす

基本的に「ゴロゴロ」喉を鳴らすのは、リラックスした状態です。生後間もなくの耳がまだ聞こえない子猫は、喉を鳴らして「元気だよ」と母猫へ伝えます。その名残か、甘える時やごきげんな時に喉をゴロゴロと鳴らします。人の笑顔と同じような意味合いではないかとの見解もあります。一方で、動物病院で不安な時や骨折した時にも喉を鳴らすことがあります。過剰なストレスを和らげるために意図的に鳴らすと考えられます。真逆の意味になるので、耳の形や顔つきで判別しましょう。中には喉を全く鳴らさない猫もいます。

怒っている鳴き声

基本的に、野生の猫が声でコミュニケーションするのは、怒ったときです。テリトリー争いや交尾相手を巡って争うときは、自分を相手より強く見せようと体を大きくし、大きな声をあげます。猫が威嚇するときに使うのが「シャーッ」という声です。猫の祖先がいた砂漠の、蛇を真似ているとされます。また「グルゥーゥウ」という唸り声は警告を表します。この声を出したときは近づくと飼い主でも引っ掻かれるので気をつけましょう。

カッカッカッカ

猫が鳥や虫などを眺めて「カッカッカッカ」と鳴くことがあります。クラッキング(チャタリング)と言い、なぜこの声を出すか判っていませんが、アドレナリンとともに自然に出る、ワクワクしている、獲物が獲れずイライラしている、獲物に噛み付く動作、などの仮説があります。最近では、獲物の声を真似ているという説もあります。アマゾンの研究で、獲物のサルを真似た声で鳴く、猫科のマーゲイという動物の狩が記録されました。クラッキングを全然しない猫もいます。

ミャーォウ

高い声で「ミャーォウ」と大きく鳴くのは何か要求があるときです。ミャの部分が強い場合は強い要求の時です。囁くような場合は、要求が通らないとわかりつつ鳴いていると考えられます。

マァーウ?

猫はストレスを感じると、顔を背け丸く小さくなる、左右に尻尾を振るなど、ボディランゲージで伝えます。車の移動中など不安なときに疑問形のような声で「マァーウ?」と連続して鳴くことがあります。

ムァ

猫同士の挨拶で使われたり、興味を引きたくて短く「ムァ」と鳴くことがあります。

その他

そのほかに特徴的なのは、メス猫の発情期の声です。なんだか締りのない声で「アーーオー」と長く鳴くのが特徴です。猫は発情出血などがないので判断しづらいですが、生後6ヶ月くらいでこの声を出していたら、発情期と考えられます。

人との暮らしで、コミュニケーションを取るために鳴くことが増えましたが、猫はもともと鳴き声のバリエーションは多くなく、個体差があります。

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