愛犬の歯磨き上達への3ステップ!放置は歯周病の原因に
「私たちは毎日歯を磨くのに、犬は歯磨きしなくていいの?」と疑問に思ったことはありませんか?
実は犬では、比較的若いうちからお口のトラブルが多いといわれています。
犬にとっても歯磨きは、病気を防ぐために大切な日常ケアなんですね。
今回は一緒に愛犬の歯について勉強して、歯磨きへの意識を高めましょう。
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犬も虫歯になるの?
お口のトラブルというと真っ先に虫歯が思い浮かぶかもしれませんが、実は犬で虫歯はあまり多くありません。なぜでしょうか?
人の口の中は虫歯菌が繁殖しやすい弱酸性なのに対し、犬は弱アルカリ性です。また、犬の唾液には、虫歯菌の栄養となる糖をつくり出す酵素が含まれていません。なので、犬の口の中では虫歯菌が増えにくいとされています。
そのかわり、犬で問題になるのが「歯周病」です。
歯周病はかかりやすい病気のひとつで、アイペットに保険金請求される診療の中でも上位にランキングされます。
以下は犬を対象とした、手術に関する保険金請求が多い傷病のランキングです。
順位 | 診療例 | 参考診療費 |
1位 | 腫瘍 (皮膚腫瘍を手術で取った) | 90,400円 |
2位 | 歯周病 (全身麻酔をして歯石除去と抜歯をした) | 97,300円 |
3位 | 骨折 (手術で折れた骨をつなげた) | 308,700円 |
4位 | 異物誤飲 (全身麻酔をして異物を内視鏡で取り出した) | 77,760円 |
5位 | 膝蓋骨脱臼 (ずれた膝蓋骨を手術で戻した) | 254,000円 |
※2019年1月~12月のアイペットの保険金請求データを元にしたサンプル調査により算出(サンプル数:46,933件)
※上記の診療費等のデータは一例であり、一般的な平均・水準を示すものではありません。
歯垢と歯石
歯周病の原因となるのは、歯と歯肉の間の「歯周ポケット」にたまった歯垢や歯石です。
犬の歯は人に比べて薄く尖っているものが多いので、歯自体よりもこの歯周ポケットに汚れがたまることが多いんですね。
「歯垢」は細菌の塊で、口の中に入ってきた食べものから栄養を吸収して増えていきます。この状態の時はまだ、歯磨きで取り除くことができます。
「歯石」は、歯垢にカルシウムなどのミネラルが合わさって固まったものです。歯石が付くと歯の表面がザラザラになって歯垢が付きやすくなり、さらに歯石が増えていく…という悪循環に。こうなってしまうともう歯磨きでは太刀打ちできません。
しかも、なんと犬の口の中では、歯垢はたった3日ほどで歯石になってしまうんです!
がっつり付いてしまった歯石を取り除くには、超音波スケーラーという特別な器具が必要になります。さらに犬の場合、お口をあけてじっとしていて下さいね~というのは通用しないので、全身麻酔をかけて処置をすることになります。
もしかしたら歯周病?
こんな症状がみられたら、歯周病の可能性があります。
- 口臭が気になる
- 歯石が付いている
- 歯茎が赤い、出血している
- 歯がグラグラしている
- 顔が腫れる
歯周病菌は歯そのものではなく、歯茎や歯を支える骨に悪さをします。炎症が広がると、目の下の皮膚に穴があいてしまったり、顎の骨が溶けてしまうなんて恐ろしいことも起こります。また、歯周病菌が血液にのって心臓や腎臓に運ばれ、病気を引き起こすこともあるんです。
歯磨きにチャレンジ!
歯周病を予防する一番の近道はそう、歯磨きです!毎日できるのが理想ですが、歯石ができてしまうスピードを考えると、少なくとも3日に1回は続けたいところです。
でも、焦ってどんどん磨こうとするあまり、歯磨きが嫌いになってしまったら元も子もありません。どのSTEPでも「嫌がったらやめる、できたらご褒美」がポイントです。
STEP1:口を触ってみよう
口周りを触られるのを嫌がる犬は多いです。初めは手の中にジャーキーなどのおやつを忍ばせて、少しずつあげながら口を触ってみましょう。慣れてきたら口をぺラッとめくって、歯を見せてくれるようになったら次のSTEPへ。
STEP2:歯を触ってみよう
まずは歯ブラシではなく指や濡らしたガーゼで、歯の表面を触ってみましょう。短い時間、触りやすい手前の歯からはじめます。犬の好きな味のする歯磨きペーストを付けるのもいいですね。少しずつ触る時間を長くして、奥歯まで触れるようになったら最終STEPへ。
STEP3:歯ブラシを使ってみよう
ついに歯ブラシとご対面です!前のSTEPと同じように、歯に軽く触るところから始めます。歯ブラシは水で濡らす、もしくは歯磨きジェルやペーストをつけて使いましょう。慣れてきたら歯と歯肉の間の汚れをかき出すように、歯ブラシを斜め45度にして磨いていきます。表面だけでなく奥歯や歯の裏まで磨けるようになったら、あなたも歯磨きマスター!
・・・と、理想を綴ってはみたものの、実際にお家で完璧な歯磨きをさせてくれる子は多くありません。でも、愛犬の歯を守ってあげられるのは飼い主さんだけです!歯ブラシが難しかったら、ガーゼでこするだけでも続けてみてくださいね。
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