猫のくしゃみは病気のサイン?原因と症状から見分けるポイントを解説
猫ちゃんも人間と同じで、鼻がムズムズするとくしゃみが出ます。小さな鼻からぷしゅんと出るくしゃみは、なんともかわいらしいですよね。異物が鼻に入るなどして反射的に出たくしゃみであれば、あまり気にする必要はありません。
でもそのくしゃみ、実は病気のサインである可能性も。猫ちゃんは体調が悪いことを隠そうとする習性があるので、目に見えるサインにはしっかり気付いてあげたいですね。そこで今回は、注意していただきたいくしゃみを見分けるポイントをお伝えします。
1.くしゃみ以外に、膿のような鼻水や鼻血が出る、顔が変形して見える等はすぐに動物病院へ
2.鼻水や涙、目ヤニが出ている場合も、早めに動物病院へ
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こんなときは要注意!
まず、くしゃみが連続して出ていたり、何日も続いている場合は注意が必要です。また、くしゃみと同時に他の症状がみられるときには、それが病気の手掛かりになることがあります。
次のような症状が出ていたら、早めに動物病院に相談した方が良いかもしれません。
- 鼻水や涙、目ヤニが出ている
- 膿のような鼻水が出たり、鼻血が出ることがある
- 鼻の辺りが腫れて見えたり、顔自体が少し変形して見える
中には腫瘍のように早期の治療がカギとなる病気もあるので、異常に気付いたら早めに対処してあげましょう。
くしゃみの原因になるのは?
それでは、くしゃみを引き起こす原因を具体的にみていきましょう。
①アレルギー
猫ちゃんの中にも、花粉やハウスダスト、ダニなどに対してアレルギーを持っている子がいます。
毎年この季節になるとくしゃみが出る!という場合は、花粉が原因かもしれませんね。
アレルギーの場合はくしゃみの他にも、透明でサラサラした鼻水が出たり、皮膚炎が起こって皮膚が赤くなるなどの症状が出ることもあります。
ひどい場合には治療が必要となることもありますが、まずはおうちでできる対策を徹底しましょう。
ブラッシングをすることで被毛に付いた花粉やハウスダストを取り除いたり、空気清浄機を活用してみてはいかがでしょうか。
②猫風邪
猫ちゃんにみられるくしゃみは、いわゆる猫風邪によるものが多いかと思います。
猫風邪を引き起こすのはウイルスや細菌など様々で、人間の風邪によく似た症状が出ることからそう呼ばれます。
猫カリシウイルス感染症
くしゃみや鼻水、発熱、食欲低下などの他に、口内炎や潰瘍といった口の中の症状が出やすいのが特徴です。
口内炎のせいでよだれが増えたり、口臭が強くなったりします。
猫ウイルス性鼻気管炎
ヘルペスウイルスによる感染症で、くしゃみや鼻水の他に、結膜炎など目に症状が出やすいのが特徴です。
さらに厄介なことに、ヘルペスウイルスは一度感染してしまうとウイルスが体に残り続け、免疫力が落ちたタイミングで再び風邪のような症状を引き起こします。
猫クラミジア感染症
クラミジアという微生物が感染することで、くしゃみや鼻水、結膜炎などがみられます。
結膜炎による目の充血や腫れ、粘々した目ヤニが出るのが特徴です。
感染力が強いので、特に多頭飼いのおうちでは感染が広がってしまう可能性があります。
③クリプトコッカス症
クリプトコッカスという真菌(カビ)による感染症です。くしゃみや粘性のある鼻水の他に、鼻水に血が混じったり、鼻にしこりができたり、進行すると神経症状が現れることもあります。
免疫が十分に働いていれば発症することは稀ですが、他の病気などで免疫力が低下しているときには注意が必要です。
④副鼻腔炎
ウイルス感染などによる慢性的な鼻炎から、鼻の奥の副鼻腔という場所に炎症が起こった状態です。
くしゃみや黄色っぽいねばねばした鼻水が主な症状で、膿がたまって蓄膿症に進行することもあります。
⑤ポリープや腫瘍
鼻にポリープや腫瘍ができると、その刺激でくしゃみが出ます。
腫瘍から出血があると鼻血が出たり、腫瘍が大きくなると顔が変形してしまうこともあります。
鼻にできる腫瘍には悪性のものも多いので、早期発見・早期治療が重要です。
できる対策は?
猫風邪の原因となる主なウイルスやクラミジアは、混合ワクチンで予防することができます。
まずはきちんと予防をするよう心がけましょう。ただ、混合ワクチンは病気を完全に予防できるものではないので、なるべく外猫との接触を避けるなどして、感染のリスクを減らすようにしましょう。
また、特に異常がなくても定期的に健康診断を受けることで、自分では気づけなかった異常を発見してもらえることがあります。
歯周病が悪化して炎症が鼻にまで広がってくしゃみが出る、なんてこともあるので、普段おうちではなかなか見せてもらえない歯の状態などもチェックしてもらうと安心ですね!
まとめ
猫のくしゃみには、アレルギー、副鼻腔炎、ポリープや腫瘍の刺激など様々な原因が考えられます。重大な病気につながる可能性もありますので、日ごろから大切な愛猫の様子をよく観察して、少しでもおかしいなと思ったときは動物病院を受診しましょう。
ぺット医療は自由診療のため、飼い主さんの全額自己負担となります。万が一、治療が長引いたり手術が必要な場合、高額な診療費がかかってしまうケースは少なくありません。ペット保険は、飼い主さんの負担を軽減する役割を担っています。大切な愛猫が元気なうちに準備しておくことが大切です。
ペットの診療費用は人間と違い、全額自己負担のためそれなりに費用がかかります。この機会にペット保険を検討してみませんか?