猫のくしゃみは病気のサイン?原因と症状から見分けるポイントを解説
猫も人間と同じで、鼻がムズムズするとくしゃみが出ます。
小さな鼻からぷしゅんと出るくしゃみは、なんともかわいらしいですよね。
異物が鼻に入るなどして反射的に出たくしゃみであれば、あまり気にする必要はありません。
でもそのくしゃみ、実は病気のサインである可能性も。
猫は体調が悪いことを隠そうとする習性があるので、目に見えるサインにはしっかり気づいてあげたいですね。
そこで今日は、注意していただきたいくしゃみを見分けるポイントをお伝えします。
1.くしゃみ以外に、膿のような鼻水や鼻血が出る、顔が変形して見える場合はすぐに動物病院へ
2.鼻水や涙、目ヤニが出ている場合も、早めに動物病院へ
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猫がくしゃみをするのはどんなとき?
猫がくしゃみをする理由としては「生理現象」と「病気」の2つが考えられます。
生理現象によるくしゃみは、鼻の粘膜に刺激があったときや、鼻に入った異物を追い出すときにみられます。
猫は人間よりもはるかに嗅覚が優れているため、柔軟剤や香水などにおいの強いもの、タバコの煙などは、私たちが感じる以上に強い刺激になってしまうことがあります。
また、猫はにおいを嗅ぐことで情報収集をしているので、そのときに鼻の中にほこりなどの異物が入ってしまうこともあります。
生理現象によるくしゃみは1、2回でおさまることが多いです。
一方、くしゃみがなかなかおさまらない、鼻水や目ヤニなど他にも症状が出ているといった場合は、何らかの病気が原因となってくしゃみが出ている可能性があるので、動物病院を受診するようにしましょう。
猫の「逆くしゃみ」とは?
通常のくしゃみは空気を鼻から外に出しますが、逆くしゃみはその反対で、空気を鼻から連続的に吸い込む仕草です。
急に冷たい空気を吸い込んだときなど、鼻の粘膜に何らかの刺激があって反射的に出ることが多いです。
「ブーブー」と鼻を鳴らしたり息苦しそうに見えることもありますが、多くの場合はすぐにおさまります。
鼻や喉に異常がある場合、実は咳だったということもあり得るので、頻繁に起こる場合や逆くしゃみかどうか分からない場合は、動物病院で相談してみましょう。
その際に動画を撮っておくと、獣医師も判断がしやすくなります。
こんなときは要注意!
まず、くしゃみが連続して出る、何日も続く場合は注意が必要です。また、くしゃみと同時に他の症状がみられるときには、それが病気の手掛かりになることがあります。
次のような症状が出ていたら、早めに動物病院に相談した方が良いかもしれません。
- 鼻水や涙、目ヤニが出ている
- 膿のような鼻水が出たり、鼻血が出ることがある
- 鼻の辺りが腫れて見えたり、顔自体が少し変形して見える
中には腫瘍のように早期の治療がカギとなる病気もあるので、異常に気づいたら早めに対処してあげましょう。
くしゃみの原因になるのは?
それでは、くしゃみを引き起こす原因を具体的にみていきましょう。
1.アレルギー
猫の中にも、花粉やハウスダスト、ダニなどに対してアレルギーを持っている子がいます。
毎年この季節になるとくしゃみが出る!という場合は、花粉が原因かもしれませんね。
アレルギーの場合はくしゃみの他にも、透明でサラサラした鼻水が出たり、皮膚炎が起こって皮膚が赤くなるなどの症状が出ることもあります。
ひどい場合には治療が必要となることもありますが、まずはおうちでできる対策を徹底しましょう。
ブラッシングをすることで被毛についた花粉やハウスダストを取り除いたり、空気清浄機を活用してみてはいかがでしょうか。
2.猫風邪
猫にみられるくしゃみは、いわゆる猫風邪によるものが多いかと思います。
猫風邪を引き起こすのはウイルスや細菌などさまざまで、人間の風邪によく似た症状が出ることからそう呼ばれます。
猫カリシウイルス感染症
くしゃみや鼻水、発熱、食欲低下などの他に、口内炎や潰瘍といった口の中の症状が出やすいのが特徴です。
口内炎のせいでよだれが増えたり、口臭が強くなったりします。
猫ウイルス性鼻気管炎
ヘルペスウイルスによる感染症で、くしゃみや鼻水の他に、結膜炎など目に症状が出やすいのが特徴です。
さらに厄介なことに、ヘルペスウイルスは一度感染してしまうとウイルスが体に残り続け、免疫力が落ちたタイミングで再び風邪のような症状を引き起こします。
猫クラミジア感染症
クラミジアという微生物が感染することで、くしゃみや鼻水、結膜炎などがみられます。
結膜炎による目の充血や腫れ、ねばねばした目ヤニが出るのが特徴です。
感染力が強いので、特に多頭飼いのおうちでは感染が広がってしまう可能性があります。
3.クリプトコッカス症
クリプトコッカスという真菌(カビ)による感染症です。くしゃみや粘性のある鼻水の他に、鼻水に血が混じったり、鼻にしこりができたり、進行すると神経症状が現れることもあります。
免疫が十分に働いていれば発症することは稀ですが、他の病気などで免疫力が低下しているときには注意が必要です。
4.副鼻腔炎
ウイルス感染などによる慢性的な鼻炎から、鼻の奥の副鼻腔という場所に炎症が起こった状態です。
くしゃみや黄色っぽいねばねばした鼻水が主な症状で、膿がたまって蓄膿症に進行することもあります。
5.ポリープや腫瘍
鼻にポリープや腫瘍ができると、その刺激でくしゃみが出ます。
腫瘍から出血があると鼻血が出たり、腫瘍が大きくなると顔が変形してしまうこともあります。
鼻にできる腫瘍には悪性のものも多いので、早期発見・早期治療が重要です。
6.歯周病
歯周病は歯の病気と思われがちですが、上顎の歯の根元はかなり鼻に近い位置にあります。
歯周病が進行すると、歯を支えている骨や口と鼻の間の骨が溶けて、細菌が鼻に侵入してしまうことがあります。
そして炎症が鼻の方にまで広がると、くしゃみや鼻水といった症状が出てきます。
歯周病の進行は目に見えづらいので、子猫のうちから歯磨きの習慣をつけて予防を行うことが大切になります。
できる対策は?
猫風邪の原因となる主なウイルスやクラミジアは、混合ワクチンで予防することができます。
まずはきちんと予防をするよう心がけましょう。ただ、混合ワクチンは病気を完全に予防できるものではないので、なるべく外猫との接触を避けるなどして、感染のリスクを減らすようにしましょう。
また、特に異常がなくても定期的に健康診断を受けることで、自分では気づけなかった異常を発見してもらえることがあります。
健康診断では、お口の中など普段おうちではなかなか見せてもらえない場所もチェックしてもらうと安心ですね!
まとめ
猫のくしゃみには、アレルギー、副鼻腔炎、ポリープや腫瘍の刺激などさまざまな原因が考えられます。
重大な病気につながる可能性もありますので、日ごろから大切な愛猫の様子をよく観察して、少しでもおかしいなと思ったときは動物病院を受診しましょう。
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