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犬の年齢は人間に換算すると何歳?長生きするためにできること【獣医師監修】

公開日:2022.05.02 最終更新日:2025.12.04

中型犬・小型犬は人間の年齢でいうと2年で24歳ほどになり、その後は毎年4歳ずつ年を重ねていきます。大型犬は1年で12歳ほどになり、その後は毎年7歳ずつ年を重ねていきます。今回は、犬の年齢を人間に換算すると何歳ぐらいになるのか、健康に長生きしてもらうために飼い主さまができることをお伝えします。

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犬の年齢換算表

犬の年齢は人間に換算すると

 

超小型犬・小型犬の年齢

一般的に、成犬(生後10か月以降)になったときの体重が4kg未満の犬を超小型犬、5〜10kg程度の犬を小型犬と分類しています。

現在のところ、犬のサイズと犬種に関する明確な定義はありません。
超小型犬に分類される犬のサイズが小型犬ほどになることもあれば、小型犬が中型犬に分類されるケースもあります。
あくまでも一つの目安としてとらえてください。

 

<超小型犬に分類される犬種の例>

◎トイ・プードル、ポメラニアン、マルチーズ、パピヨン、チワワなど

 

<小型犬に分類される犬種の例>

◎パグ、シー・ズー、ビション・フリーゼ、ボストン・テリア、ペキニーズ、ミニチュア・ダックスフンド、狆(チン)、キャバリア、シェットランド・シープドッグなど

 

中型犬の年齢

一般的に中型犬に分類されるのは、体重が10kg以上25kgまでの犬で、体格的には筋肉質で、運動を好む犬種が多くみられます。

 

<中型犬に分類される犬種の例>

◎柴犬、フレンチ・ブルドッグ、ボーダー・コリー、ビーグル、ウェルシュ・コーギー、アメリカン・コッカー・スパニエル、イングリッシュ・コッカー・スパニエル、日本スピッツなど

明確な分類基準がないため、柴犬や日本スピッツなどは、小型犬に分類されることもあります。

 

以下は、小型犬~中型犬の年齢換算表です。

超小型犬の年齢の重ね方は小型犬とほぼ同様です。

 

年齢換算表

小型犬~中型犬人間
1歳15歳
2歳24歳
3歳28歳
4歳32歳
5歳36歳
6歳40歳
7歳44歳
8歳48歳
9歳52歳
10歳56歳
11歳60歳
12歳64歳
13歳68歳
14歳72歳
15歳76歳
16歳80歳
17歳84歳

参考「捨てず増やさず買うなら一生」(環境省)を加工して作成

※年齢換算は目安です。品種や飼育状況などによって、個体差があります。

 

大型犬の年齢

一般的に大型犬に分類されるのは、体重が25kg以上の犬です。

 

<大型犬に分類される犬種の例>

◎ゴールデン・レトリーバー、ラブラドール・レトリーバー、秋田犬、シベリアン・ハスキー、グレート・ピレニーズなど

 

大型犬の場合、2歳までは小型犬・中型犬よりも成長スピードが緩やかです。

その後は急速に歳を重ねていき、人間の年齢でいうと毎年5~6歳ずつ、体重が41kg以上の超大型犬の場合は6~8歳ほどのペースで年齢が進みます。

この換算表を参考に、愛犬の年齢を人間の年齢に置き換えて考えると「もうすぐシニアの仲間入りかな」と状態がイメージしやすくなります。

一般的には7歳前後でシニア期に入るとされています。換算表でいえば人間年齢が50代半ば~60代に入った時期が目安となるでしょう。

特に後半の年齢の進みは人間に比べるとかなり早いペースとなるため、遊び方や運動量、食事内容などを調整する目安として活用しましょう。

遊び方や運動量につきましては、激しいボール遊びやジャンプを伴う運動を避け、代わりに短時間で回数を増やしたお散歩など、関節への負担が少ない活動を取り入れましょう。

食事内容につきましては、低カロリーで高タンパク質なシニア犬向けフードに切り替えたり、一度に与える量を減らして回数を増やしたりするなどなど、消化器官への負担を減らす工夫をしましょう。

 

年齢換算表

大型犬人間
1歳12歳
2歳19歳
3歳26歳
4歳33歳
5歳40歳
6歳47歳
7歳54歳
8歳61歳
9歳68歳
10歳75歳
11歳82歳
12歳89歳
13歳96歳
14歳103歳
15歳110歳
16歳117歳
17歳124歳

参考「捨てず増やさず買うなら一生」(環境省)を加工して作成

※年齢換算は目安です。品種や飼育状況などによって、個体差があります。

 

犬の平均寿命は?

犬の平均寿命は

2024年に公表されたデータによると、犬の平均寿命は、14.90歳でした。

サイズ別にみると、超小型犬は15.13歳、小型犬は14.78歳、中型犬・大型犬は14.37歳です。

大きな差はないものの、小型犬のほうがやや平均寿命が長いことが分かります。

  • 一般社団法人ペットフード協会 令和6年 全国犬猫飼育実態調査

 

愛犬に長生きしてもらうための健康管理

愛犬に長生きしてもらうための健康管理

愛犬が少しでも元気で長生きできるように、飼い主さまに心がけていただくとよいことをお伝えします。

まずは、健康管理です。

  • 元気や食欲、排泄の様子など、毎日健康チェックをしてあげていますか?
  • 栄養バランスの取れた総合栄養食を与えて、体重管理に気を使っていますか?
  • 避妊/去勢手術は受けていますか?
  • 狂犬病ワクチン、混合ワクチン、フィラリア、ノミやマダニの予防はできていますか?
  • 定期的に健康診断を受けていますか?

 

ほかにも、たとえば異物誤飲などの事故は多くの場合、飼い主さまが注意することで防げます。

おもちゃを出しっぱなしにしない、犬に与えてはいけない食べ物を知っておく、ごみ箱にはフタをする、キッチンに入らないよう柵をつけるなどの対策をしておきましょう。

 

犬の年齢に合わせて生活環境を整える

生活環境を整える

愛犬が快適な生活を送るためには、わが子がどんな成長段階にいて、何を必要としているかを知ることも大切です。

 

子犬に適した生活環境

子犬の時期は、犬にとって大事な「社会化期」です。

いろいろなものに触れ、においをかぎ、人間の世界で生活していくルールを学んでいきます。

飼い主さまはしつけに追われたり悩んだりすることも多いかもしれませんが、社会化期の過ごし方が愛犬の性格にも大きく影響するので、たくさんの体験をさせてあげましょう。

また、子犬は免疫力が十分ではないため、ささいなことでも体調を崩しがちです。

体調の変化には十分気をつけてください。

 

成犬に適した生活環境

子犬期を過ぎると、愛犬の性格もある程度わかるようになり、体調も落ち着いてくるかと思います。

遊び盛りで運動したがる時期でもあるので、お散歩や遊びでしっかりエネルギーを発散させてあげましょう。

また、生活がマンネリ化してきたと感じたら、新しいおもちゃを買ってあげる、お散歩コースを変えてみる、思い切って旅行をするなどの変化を加えることで、愛犬にとっても新しい楽しみができるかもしれません。

 

シニア犬に適した生活環境

7歳前後から犬は、シニア期に入ります。

これまで以上に病気のリスクが高まったり、体に負担がかかったりすることも増える時期です。

できるだけ毎年、健康診断を受けるようにしましょう。

家の中の段差にはスロープを設置したり、1回のお散歩時間を短くしたりなど、愛犬がストレスなく過ごせるように工夫することも大切です。

代謝や運動量も落ちてくるため、ごはんやおやつの量を調整して、肥満にならないよう注意しましょう。

 

犬の年齢に関するよくある質問 

「犬の年齢に計算式はある?」「年齢によって性格が変わることはある?」など、多くの飼い主さまが疑問に思うことについて、まとめて回答します。

 

犬の年齢を人間に換算する計算式はありますか?

公式な計算式はありませんが、Fred L. Metzger(フレッド・L・メッツガー)という獣医師によるチャートなど、いくつかの計算式があります。

『飼い主のためのペットフード・ガイドライン』(環境省)で紹介されている計算式は、以下のとおりです。

 

  • 小型犬・中型犬…24+(犬の年齢-2)×4
  • 大型犬…12+(犬の年齢-1)×7

 

犬の成長期は何歳までですか?

『飼い主のためのペットフード・ガイドライン』(環境省)によると、生後50日ごろから小型犬は10か月くらいまで、中型犬は1歳くらいまで、大型犬は1歳半くらいまでが成長期とされています。

 

犬の年齢によって必要な健康診断の内容や頻度は変わりますか?

変わります。

 

子犬時代の健康診断では、体重測定や心臓に雑音がないかといった基本的な検査のほか、血液検査を組み合わせるとよいでしょう。

成犬では腎臓病の検査、高齢期にはホルモン検査などを加えると、病気の早期発見や体調管理に役立ちます。

頻度は最低でも年に1度、気になる症状があるときや高齢期では、年に2度受けると安心です。

 

犬は年齢によって性格や行動が変わることがありますか?

基本的な性格はあまり変わらないようですが、年齢を重ねるごとに甘えん坊になったり頑固になったりすることはあるといわれています。

過去の経験に基づいて、もとの性格が強化されるためです。

シニアになると、脳の認知機能や感情調節機能がうまく働かなくなることもあります。

視力や聴力が弱ると不安も感じやすくなり、激しく吠えたり、物を壊したり、それまでとは違った行動が出ることもあるでしょう。

 

犬の年齢を見分ける方法はありますか?

歯の状態(歯石のつき方など)、 目の様子(透明度やにごり具合など)、毛並み(ツヤやフケの有無など)、動き方(関節や筋肉の様子など)を観察しておおよその推定はできます。

誕生日がわからない子のおおよその年齢を知りたい場合は、獣医師の診察を受けてみましょう。

 

愛犬の年齢を理解し、健康的に一緒に暮らしていきましょう

犬が健康にいるポイント

愛犬と一緒に暮らしていると、悩むことも、たくさんあるかもしれません。

そんなときは、人間よりずっと短い生涯の愛犬にとって、1日1日がどれだけ大切なものなのか、想像してみてください。

そして、少しでも長く元気で健康に過ごせるよう、愛犬のためにできることを考えていきましょう。

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