犬がトイレを失敗するのはわざと?失敗の理由と対処法
室内で犬がトイレに失敗してしまい、掃除が大変…といった困りごとは、多くの犬の飼い主さまが抱える悩みのひとつです。
今回は、トイレを失敗してしまう原因としつけのコツについて紹介します。
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犬がトイレを失敗してしまう原因は?
これまでトイレできちんと排泄できていた犬が、急にできなくなった、失敗が目立ってきたときは、原因を探りながら解決策を考えていきましょう。
分離不安症がある
飼い主さまがそばにいない状況に不安やストレスを感じ、トイレを失敗してしまうことがあります。
「飼い主さまが出かけてしまったら、もう帰ってこないのではないか」、「留守番中に何か危険なことが起こるのではないか」といった不安な気持ちが原因となります。
自宅で対処できる方法もありますので試してみましょう。
飼い主さまと離れることに慣れさせるため、数十秒~1分程度、ドアを閉めて犬をひとりにさせます。徐々に時間を伸ばし、ひとりで過ごすことに慣れさせましょう。
ポイントは、留守番ができたことを褒めないことです。飼い主さまが出かけるのは「当たり前」だと認識させることが大切です。
犬にわかるように外出の支度をしたり、「これから出かけるよ」と声をかけることは、犬の不安を煽ります。
出かける30分~1時間くらい前からあえて犬と接しないようにし、「気づくと飼い主さまがいなかった」という状況をつくるようにしましょう。
飼い主さまが在宅中に、常に犬をかまう状態が続くと犬は飼い主さまに依存するようになります。
在宅中でも、意識的に犬と関わらない時間を作り、犬がひとりで過ごすことに慣れさせます。
吠えても叱らず、無視して静かになるまで待ちましょう。
分離不安症は、犬の精神的疾患である「不安障害」の一つです。症状がひどい場合は動物病院に相談しましょう。
マーキングのつもり
自分の縄張りを主張するマーキングが原因となり、トイレに失敗している可能性があります。マーキングとは「ニオイ付けの行動」です。
人から見るとトイレの失敗に見えますが、本能に基づく行動です。とくに未去勢・未避妊、発情中または多頭飼いの場合、マーキングをしやすい傾向があります。
うれション
うれションとは、うれしくておしっこを漏らしてしまうことです。意図せずにおしっこを漏らしてしまう点では、トイレの失敗と考えられます。うれしいときや興奮しているときに出てしまうものなので、叱ってしつけるのはおすすめできません。
うれションもマーキングと同じく、本能に基づく行動です。極度に興奮したときや、恐怖を感じたときに起こってしまうため、興奮させすぎないように気をつけてあげましょう。
かまってほしい
かまってほしいとき、寂しさを感じたときに、わざとトイレを失敗することで、飼い主さまに声を掛けられることをコミュニケーションだと思い込んでしまう場合があります。
犬がトイレに失敗したときは、声を掛けず、目線を合わせずに片付けることが有効な手段といえます。
大切なのは普段から寂しいと思わせないことです。ストレスを溜めないように触れ合う機会を設けてあげましょう。
思い込み
トイレを失敗したときに叱られた経験から失敗を繰り返すこともあります。トイレで叱られる経験をすることで、トイレにネガティブなイメージを持ってしまい、トイレの場所に行くことが嫌になる犬もいるようです。
嫌な記憶とトイレの場所が結びつくと、違う場所を選ぶ、室内ではトイレをしなくなる場合もあります。
トイレを失敗しても叱らずにしつけを行いましょう。室内にできる限りトイレシーツを敷く、トイレの場所を変えるなど工夫することが大切です。
トイレのしつけの基本
トイレのしつけは、犬と快適な生活を送るうえで欠かせません。しつけの基本となるポイントを2つに分けて解説します。
体のサイズに合ったトイレサークル
犬の体のサイズに合ったトイレサークルを用意しましょう。小さすぎると不快な場所として認識してしまい、上手くいかないことがあります。
犬は排泄前に周囲の安全を確かめるため、くるくる回転する習性があります。トイレサークルやシートは回転できるスペースのゆとりも考えて選びましょう。
床に直接トイレシートを敷く場合、トイレと床の違いがあやふやになり、失敗する可能性が高まりますので注意が必要です。
トイレと成功体験を結びつけることもポイントです。トイレの近くにご褒美となるおやつを準備しましょう。決められた場所で上手にできたとき、すぐに褒めておやつを与えてあげることもおすすめです。
犬がトイレを「いい場所」と認識するように導いてあげましょう。
おしっこのタイミングを知る
犬がおしっこするタイミングを把握し、日々の習慣にすることも大切です。寝起きはトイレのしつけに最適なタイミングです。
毎朝、犬が起きたらハウスから出し、トイレの場所に連れて行き、おしっこするまで待つようにしましょう。
おしっこをしたらすぐに褒めて、ご褒美のおやつを与え、トイレの場所から出してあげてください。
ポイントは「トイレで飼い主さまが見ているときにおしっこすると、いいことがあった」というポジティブなイメージを与えることです。
成功体験を繰り返すことで、犬が自ら決まった場所でおしっこできるようになれば、トイレのしつけは成功です。
寝起き以外にも、水を飲んだあとや食後、運動したあとも、おしっこをしやすいタイミングです。
犬がトイレを失敗する場合の対策
犬をしっかりと観察して適切な対策を取ることで改善を見込めるでしょう。
褒めてしつける
失敗しにくい環境を整え、正しい場所で上手におしっこができたら、すぐに褒めてしつけることがポイントです。
トイレに成功したとき以外にも、犬が落ち着いているときや飼い主さまの指示どおり行動できたときにも褒めてあげましょう。
ストレスを解消
寂しい感情を与えてしまうと、犬にとってストレスとなります。
散歩の頻度を増やす、一緒に遊ぶ時間を取るなどして、日常的にストレスを解消してあげることも対策になります。
トイレ環境の改善
トイレの場所やシーツ、トイレサークルなどを変更すると失敗を減らせるかもしれません。トイレの位置や段差を変える、清掃の頻度を増やすなど工夫しましょう。
消臭対策
ニオイを残してしまうと、同じ場所でトイレをする癖がついてしまう可能性が高まります。トイレの場所以外でおしっこをしたとき、失敗を繰り返さないように、掃除と消臭を徹底しましょう。
消臭対策として、おしっこを雑巾で拭き取り、重曹をふりかけて5分ほど置きます。
次に、酢と水を同量混ぜて、スプレーボトルに入れて重曹の上からスプレーし、さらに5分待ちましょう。仕上げに雑巾で拭き取って乾かすと消臭できます。
改善しない場合は動物病院へ
改善できない場合は、犬の老化が原因であることも考えられます。
これまでよりトイレの頻度が増えた、突然粗相をするようになった場合、おしっこの色・回数などを観察し、早めに動物病院に相談するようにしましょう。
まとめ
犬のトイレ失敗は「何が原因か」を知ることが大切です。マーキングやうれションなど本能に基づいた行動なのか、粗相なのかを見分けることから始めましょう。
粗相であった場合は、何が原因でトイレに失敗しているのか注意深く観察しましょう。
トイレを失敗すると叱ってしまいがちですが、褒めるしつけを行い、犬にトイレの成功体験を積ませてあげることが大切です。
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