猫の「サイレントニャー」とは?鳴き声に隠れた意味や理由をご紹介!
猫はさまざまな鳴き声で、飼い主さまにコミュニケーションを取りますが、声を出さずに鳴くことがあります。
声が聞こえず、鳴く仕草をするときは「サイレントニャー」かもしれません。
今回はサイレントニャーについて紹介します。
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サイレントニャーとは?
猫の鳴き方の種類は諸説ありますが、5種類存在するといわれています。
猫の鳴き声は人間でも聞き取れる周波数帯の音ですが、サイレントニャーは、人間では聞き取れない高周波数帯の音になります。
声を出さずに鳴いているのではなく、人間には聞こえないほどの小さな声で鳴いています。
サイレントニャーをする猫は?
子猫、成猫、老猫など、年代を問わず、性別にも関わりなくサイレントニャーをします。
サイレントニャーをしない子もいますが、異常を抱えているというわけではありませんので安心して下さい。
猫がサイレントニャーをする意味は?
愛情表現
サイレントニャーは母猫に対する愛情表現とされています。
飼い主さまに対してサイレントニャーをするときも、愛情表現と考えられます。
不安なとき
いつもと違って何か不安に感じることや、体調を崩して心が落ち着かないときに、サイレントニャーをすることがあります。
不安な気持ちのときのサイレントニャーは、甘えているときとは表情が違い、目の瞳孔が開いている、そわそわしているなど落ち着かない様子が見られます。
不安から飼い主さまに助けを求めているのかもしれません。
優しく話しかけるなど、不安な気持ちをやわらげるようにしてあげましょう。
猫の鳴き方と気持ち
猫は鳴き方を変化させることによって、飼い主さまと意思疎通を図ろうとしています。
ニャー、ミャオゥ
一般的によく聞く鳴き声です。
ごはんが欲しいときや、あいさつ、かまって欲しいときに鳴くことがあります。また、体調を崩したときや不安、さみしいときも該当します。
ゴロゴロ
飼い主さまに強い愛情表現を示したいときに鳴くことがあります。
やさしく話しかける、体をなでてあげるなど、スキンシップをとってあげましょう。
シャー、ウー、カッ
怒りなどのネガティブな気持ちのときに鳴くことがあります。
反応せずにそっとしてあげましょう。しばらくすると愛情表現をしてくれるはずです。
病気の可能性は?
サイレントニャーはコミュニケーションのひとつとして考えられているため、病気につながるケースは少ないですが、注意が必要な場合もあります。
声が出ない
サイレントニャーではなく、本当に声が出ていないという場合は、病気の可能性もあるため注意が必要です。
猫の発声は、声門を空気が通ることでなされます。猫にも声帯ヒダが左右にあり、呼気によりそれが振動することで声が出ます。
声帯の筋肉量が低下する老猫では、声が小さくなり、サイレントニャーのような状態になることが考えられます。
また、腫瘍などによる何らかの原因によって、発声を妨げる病気が隠れている可能性も考慮しなくてはなりません。
嘔吐
吐きたそうにしているのに吐けない、食後あるいは飲水後に頻繁に吐く場合は、すぐに動物病院へ行きましょう。
胃拡張胃捻転症候群や腸閉塞といった、数日で命にかかわる疾患の危険があります。
声がかすれている
何かしらの原因で発声を妨げている可能性があります。動物病院へ行くと安心です。
開口呼吸
開口呼吸とは、口を開けて苦しそうに呼吸をすることです。
猫の場合は、本当に呼吸が苦しいときの症状と考えてください。
猫の開口呼吸が続く場合は、すぐに病院に行くべきでしょう。
咳や喀血(かっけつ)
のどに異常がある可能性があります。喀血(かっけつ)とは呼吸器疾患に伴う吐血を意味します。
咳が数日間にわたり続く、喀血(かっけつ)した場合は、早めに病院へ行きましょう。
病気の場合の検査内容は?
血液検査
血液検査は基本的に各臓器のおおまかな機能を評価するもので、画像検査と組み合わせて全身状態を把握するために行います。
サイレントニャーに伴う症状により、異常値の予測も大きく変わりますが、軽度あるいは初期の呼吸器系の疾患のみであれば、血液検査値に大きな異常は検出されません。
X線検査
X線検査は、呼吸器の状態を把握するために行います。
サイレントニャーの判断として実施しても良いでしょう。
その他の検査
超音波画像検査やCT検査、MRI検査も行います。
腹腔内や心臓の検査となりますので、嘔吐や咳のある場合は必ず獣医師に伝えましょう。
まとめ
猫がサイレントニャーをする場合は、ほとんどが愛情表現です。
やさしく話しかける、体をなでてあげるなど、猫への愛情表現をしてあげるとより絆が深くなると思います。
病気が原因で声が出ない可能性もありますので、いつもと様子が違う場合はすぐに動物病院へ行きましょう。