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【獣医師監修】猫の膀胱炎とは? 症状や原因・治療方法などを解説

公開日:2024.12.25 最終更新日:2024.12.24

猫の膀胱炎は、尿を一時的にためておく器官である膀胱の粘膜に炎症が起きる疾患です。
猫には比較的よくみられる病気で、細菌感染、結石などの原因により発症します。
主な症状は血尿や頻尿などです。
症状が進行すると命に危険が及ぶ可能性があるため注意が必要です。

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猫の膀胱炎とは?

猫の膀胱炎とは

膀胱炎とは、膀胱の内側の粘膜に炎症が起きる病気で、尿道から細菌が侵入してくることで起こる「細菌性膀胱炎」、尿の中でミネラル成分が結晶化しその結晶によって膀胱粘膜が傷つけられることで発生する「結石・結晶による膀胱炎」、細菌や結石がみられず原因がよくわかっていない「特発性膀胱炎」に大別されます。

中でも猫に多く見られるのは「特発性膀胱炎」です。

膀胱に炎症が起きると痛みや出血があるため、排尿に困難が生じます。

 

猫の膀胱炎の症状

猫の膀胱炎の症状

膀胱炎の症状でわかりやすいのは、「頻尿」「血尿」です。

そのほか、排尿時に痛がるなどのしぐさが見られることもあります。

ただし、発症の初期は気づきにくいともいわれているので注意が必要です。

 

何度もトイレに行き、1回の尿の量が少ない

膀胱に起きた炎症により、少ししか尿がたまっていなくても尿意を感じるようになります。

そのため、何度もトイレに行くのですが、実際は尿がたまっている状態ではありません。

排尿までにいつも以上の時間がかかったり、出ても少しだけだったりということがあれば、頻尿のサインと考えてよいでしょう。

 

尿に血が混じる・尿の色が濁る

膀胱内部の炎症がひどくなると出血し、尿にも血が混じるようになります。

はっきり血尿と気づけることもあるのですが、尿の色が濁る程度の変化しか見られないことも多いので、注意したいところです。

定期的に愛猫の尿の色をチェックすると、変化に気づきやすくなります。

 

排尿時に痛そうな様子を見せる

猫が、自ら「痛い」と言うことはできないため、排尿時の様子から判断します。

排尿するときにつらそうな様子や鳴き声が確認できたら、痛みを感じている可能性があります。

 

トイレ以外で排尿する

猫がトイレ以外で排尿をする場合、膀胱炎の可能性があります。

膀胱炎は頻尿になる傾向があり、トイレに間に合わないこともあります。

ただし、トイレ以外で排尿をする原因は膀胱炎だけではなく、トイレの汚れ、マーキングなどもあります。

排尿時の様子、トイレの点検も含めて確認してみましょう。

 

猫の膀胱炎の原因

猫の膀胱炎の原因

猫の膀胱炎は「細菌性膀胱炎」「結石・結晶による膀胱炎」「特発性膀胱炎」に大別されますが、原因はそれぞれ異なります。

 

細菌性膀胱炎

細菌性膀胱炎の主な原因は、外部から尿道を通じて膀胱内部に入り込んだ黄色ブドウ球菌や大腸菌などの細菌です。

 

結石・結晶による膀胱炎

結石や結晶は、栄養バランスの偏り、水分不足、体調などにより、尿のpHバランスがくずれるために生じます。

結晶や結石は膀胱内部を傷つけたり、大きな塊になると尿管や尿道を塞いで閉塞を引き起こしたりすることもあります。

 

特発性膀胱炎

特発性膀胱炎は上記のいずれにも当てはまらないもので、原因もはっきりとはわかっていませんが、ストレスや生活環境、持って生まれた体質などが関係しているのではないかと考えられています。

検査で細菌や結晶・結石が見つからないにも関わらず膀胱炎の症状がみられる場合や、治療に反応しないときには、特発性膀胱炎と診断されます。

 

猫の膀胱炎の治療方法

猫の膀胱炎の治療方法

愛猫に尿の色や臭いの変化、頻尿、トイレ以外での排尿、排尿時の痛がる素振りなどの症状がみられたときは、動物病院で診療を受けましょう。

猫が膀胱炎と診断された場合の治療には、いくつかの方法があります。

細菌が原因であれば抗生物質の投与、栄養バランスの乱れによる結石や結晶の場合は療法食、生活環境の改善などです。

状態によっては、手術になるケースもあります。

 

抗生物質による治療

細菌が原因の膀胱炎では、悪さをしている細菌に対応する抗生物質を用い、原因を取り除くことが基本です。

猫に痛みなどの不快感がみられる場合は、鎮痛薬やサプリメントなどが処方されることもあります。

 

療法食による治療

結石や結晶が原因の場合は、療法食により石を溶かしたり、できにくくしたりする治療を行います。

ただし、結石の種類や大きさ、数によっては療法食だけでは対処できないケースもあります。

 

手術

結石が大きくて取り除けない場合や、尿管閉塞や尿道閉塞を起こしているときには、手術が選択肢の一つとなります。

外科処置により、回復をはかります。

 

生活習慣や環境の改善

生活環境に猫のストレスとなるようなことはないか、食事内容に偏りはないかなど、猫のふだんの生活を見直すことも大切な治療の一環です。

例えば、トイレは常に清潔にする、食事は栄養バランスに配慮するなど、気になることがあれば、改善していきましょう。

いつでも新鮮な水が飲めるようにしておくことも重要です。

 

猫の膀胱炎の予防法

猫の膀胱炎の予防法

予防の第一は、猫にとってストレスのない生活環境を整えてあげることといえるでしょう。

特にトイレは大事です。

落ち着いて排泄できる場所に設置し、使用後はすぐに掃除をして清潔な状態を保つようにしましょう。

食事内容や栄養バランスに配慮し、結石ができにくい食生活にすることも大事な予防ポイントです。

なお、肥満は膀胱炎のリスクを高めることがわかっているので、あわせて注意しましょう。

もうひとつ心がけたいのが、常に新鮮な水が飲める環境づくりです。

複数の水飲みボウルを用意する、自動給水器を設置するなど、愛猫の好みにあわせて、十分にお水を飲める環境を整えてあげてください。

 

猫の膀胱炎について理解し、適切に対処しましょう

猫が発症しやすい膀胱炎について、症状や原因、治療法や予防法についてお伝えしました。

初期症状に気づきにくく、重症化すると命にも関わるという疾病です。

病気についての理解を深め、適切に対処していきましょう。

原因がはっきりわからないこともありますが、生活環境の改善、食事内容の見直しなど、飼い主さまの対応が予防につながります。

ぜひ、愛猫を膀胱炎から守るために取り組んでみてください。

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