【獣医師監修】子猫の噛み癖は治せる? 効果的な対策とは

子猫が、手や指にじゃれつきながら噛みつくことがあります。
甘噛みといい、かわいらしく微笑ましい行動でもあるのですが、「痛くないから」「このくらいなら噛まれても大丈夫」と考えて適切に対処をしないと、噛み癖として残ってしまうことがあるので注意が必要です。
成長した猫の歯は鋭利で、噛みつかれると傷になることもあります。
その傷から菌が侵入すると、感染症につながるリスクもあるでしょう。
子猫のうちに対策をして、噛み癖を治しましょう。
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子猫の噛み癖の原因
子猫はよく噛みつきますが、それには理由があります。
まずは子猫の噛み癖の原因について理解を深めましょう。
狩猟本能と遊び
猫は狩猟動物です。
もちろん子猫にも、その本能が備わっています。
動くものを見ると本能が働き、噛んで攻撃し、捕えようとするのです。
また、子猫にとって噛んでじゃれ合うことは、遊びの一環でもあります。
母親やきょうだいと過ごす中で、じゃれ合いながら社会性を身につけていくのです。
しかし、親やきょうだいから離れ、人間と過ごすようになった子猫には、その機会がありません。
飼い主さまの手や指に噛みついて遊ぶうちに、それが癖になってしまうことがあります。
歯の生え変わりによるかゆみ
生まれたときの子猫には歯がありませんが、生後2か月ごろまでに、乳歯が生えそろいます。
その後、生後6か月ごろまでに永久歯に生え変わるというのが、猫の歯の成長サイクルです。
このように、子猫は短期間のうちに2回歯が生えるという経験をします。
この過程で、ムズムズとした違和感が生じます。
噛むのは、この違和感を解消するためですが、その行動が「噛み癖」として残ってしまうこともあるようです。
子猫の噛み癖を予防する方法
子猫に噛み癖をつけないようにするには、遊び方に注意する必要があります。
手足を使わない遊び方
じゃれつく子猫はかわいらしく、つい手や指を使って遊びたくなるものです。
しかし、まずはその気持ちをぐっとこらえ、手や足を噛まれないように心がけましょう。
例えば、一緒に遊ぶときは、持ち手の長いおもちゃでじゃらすようにします。
柄の先端に、カサカサと音が出るおもちゃや、光るおもちゃがついていると、子猫は興味をひかれて夢中になるでしょう。
ただし、毛糸や細長くやわらかい紐などで遊ぶと、子猫にからまったり、飲み込んだりする危険があります。
遊ぶおもちゃの素材には、気をつけてください。
噛んでもよいおもちゃの活用
子猫が抱えられるサイズのぬいぐるみ、やわらかいボールなど噛めるおもちゃを与え、ひとりで遊ばせながら「噛みたい」という欲求を満たしてあげることも大事です。
1つだけでなく、いくつか用意しておいてもよいでしょう。
子猫の噛み癖を直す具体的な対策
既に子猫に噛み癖がついている場合の対処をご紹介します。
しつけのポイントは「無視」と「一貫性」
遊んでいるときに噛んできたら、遊びを中断して無視しましょう。
噛んできたときに「イヤ」「ダメ」と低めの声で伝え、距離を取ることも効果があります。
心がけたいのは、噛んだときに叩いたり、強い口調で怒鳴ったりしないことです。
子猫がおびえると、逆効果になってしまいます。
もちろん、噛もうとしないときには、たっぷり遊んであげてください。
大切なことは、飼い主さまの一貫性です。
あるときは噛んでもよし、あるときは噛んだら注意されるという状況では、子猫もどうしたらよいのかわからず、とまどってしまいます。
甘噛みであっても、ダメなことはダメという姿勢は崩さないようにしましょう。
家族間でも、認識を共有しておきましょう。
子猫の噛み癖が改善しない場合の対処法
いろいろ試してはみたものの、どうしても子猫の噛み癖が改善しないということも、あるかもしれません。
その場合は、通常とは異なる原因が隠れている可能性もあります。
子猫が噛む原因として、狩猟本能や遊び、歯のむずがゆさを挙げましたが、ほかの理由があることも考えられます。
例えば、生活環境によるストレスや不安、恐怖心が原因かもしれません。
病気やケガの影響を受けていることも、考えられます。
噛み癖の原因が特定できず、どう対応したら良いか悩む場合は、獣医師に相談してみてください。
専門的なアドバイスは、飼い主さまにとっても役立つはずです。
子猫の噛み癖を理解し対策しましょう
子猫のうちは噛まれても痛くなく、その姿が「かわいい」と思うこともあるでしょう。
しかし、噛み癖をつけてしまうと、猫にとっても人間にとってもストレスになってしまいます。
子猫のうちに、噛み癖は治しておきましょう。
あきらめずに根気よく対応すれば、応えてくれるはずです。
噛み癖を治し、愛猫との快適で楽しい生活を作り上げましょう。
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