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健康診断でワンだふる

こんにちは!アイペット損害保険 獣医師チームです。
このメールでは『今日から実践できる』獣医視点での飼い方情報を毎月お伝えしていきます!
暖かい日が増えてきて、春も目前です♪春と言えば・・・健康診断、狂犬病予防、フィラリア予防など、ワンちゃんにとっては忙しい時期です。
今月はその中でも健康診断の大切さをお伝えしていきます!
健康診断の受診状況
前回のアンケート結果をお伝えします。
皆さまのワンちゃんが健康診断を受けている頻度をお聞きしました。
ワンちゃんの歯のケアはしていますか?

1年に1回以上健康診断を受けている方が60%を超えるという、大変素晴らしい結果になりました。
2歳以降の方は100%にしていきたいですね!


健康診断って何のためにするの?
健康診断と聞くと、「異常がないからする必要ないかな」や「まだ若いから大丈夫」などと思われる方がいらっしゃるかもしれません。でも獣医が言う健康診断とは、症状が無い時に実施する「検査」を指すことが多いです。
健康な数値を知り、変動が無いかを定期的にチェックし、「今年も異常がなかった」という安心感をもらうのはとても重要なことなのです!
例えば、愛犬が吐いてしまって病院に行った時に血液検査をすることがあります。

肝臓の数値が高く、炎症を起こしていることが血液検査からわかれば、治療の方向性がわかりますが、「その異常がいつから出ていたのか」あるいは「いつまではその異常がでていなかったのか」を知ることは治療の見通しをたてるために重要なポイントなのです。


健康診断って何するの?
健康診断の内容は病院によって差があります。
実際、どのような検査をしておくのが大切なのでしょうか。
健康診断で実施すべき検査

問診

お話をしながら、愛犬の状態に変化がないかを聞いていきます。このような会話をカルテに記載しておくことは病気の発見のためにとっても大切です。

視診、触診、聴診、体重測定

実は緩やかな体重の増加は飼い主さんが気づきにくいこともあるのです。

血液検査

健康状態を総合的に把握できます。
貧血がないか、肝臓・腎臓の機能はどうか、といった項目を見ていきます。
ワンちゃんの歯のケアはしていますか?
年齢に応じて実施した方がいい検査
尿検査、便検査は若齢の子は特に実施しておいてほしい検査です。
また、レントゲン検査、エコー検査のような画像による検査は、若くて異常の無いときに1度は実施してほしいです。
これらの検査を全て実施していくと費用が増してしまうため、「毎年受けるべき」とは言いづらい所ではありますが、心配性な獣医師の本音としては、毎年受けてくれると早期に病気を発見できる可能性が上がってとてもとても嬉しいです。



なぜ色々な検査を実施しておくべきなのか
1つの検査からわかる病気は限られているからです。
血液検査では血液に出てくる異常しかわかりません。
肺の小さな腫瘍や、腸の動きが悪いことまでは気づく事ができないのです。 また、レントゲン検査では、肺が正常に膨らめているか、結石がどこにあるかを見る事ができても、どの程度の炎症を起こしているかなどはわからないのです。 エコー検査をして初めて、肝臓に小さな腫瘍があることや膀胱壁が傷ついていることが見えてきます。

このように、複数の検査の組み合わせで多くの情報を得ることにより、総合的に健康状態を把握する事ができるのです。


健康診断の頻度
健康診断を受ける頻度は年齢に合わせてあげるといいでしょう。
0歳の子は避妊・去勢手術の術前検査が初めての健康診断になることが多いですよね。それ以降は以下のような頻度で受ける事を推奨します。
1歳から6歳 ⇒ 年に1回
7歳以降 ⇒ 半年に1回
5月は多くの地域で、フィラリア予防薬の開始時期です!フィラリア予防薬は飲み始める前に、採血による検査が必要です。
その際に、健康診断分の採血も合わせてしてあげることで、ワンちゃんの体への負担が1度で済むためおススメです。
いかがでしたか?
毎年健康診断をしていた方も、今まで受けていなかった方も、このメールを機に健康診断の大切さを今一度わかっていただけると嬉しいです。ぜひ春の時期に健康診断を受けてみて下さい!
【発行・編集】アイペット損害保険株式会社

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