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意外と知らない?!狂犬病のおはなし


こんにちは!アイペット損害保険 獣医師チームです。
このメールでは『今日から実践できる』獣医視点での飼い方情報を毎月お伝えしていきます!
いよいよ月末からはゴールデンウィーク。気分も上がります!でも、忘れてはいけないのが「狂犬病」です。
毎年この時期になると狂犬病の予防接種の案内が届くので、そういえば・・・と思い出しますよね。これは、狂犬病の予防接種が法律で義務付けられているからなんです。

他にも伝染病はたくさんあるのに、どうして狂犬病だけがそんなに厳しく規制されているのでしょうか?今日はぜひこのメールを読んで、その答えを知ってください!

狂犬病ってどんな病気?
まず、狂犬病の病原体はいったい何でしょうか。細菌?ウイルス?寄生虫?
答えは、「狂犬病ウイルス」です。このウイルスを持った動物に噛まれることで、唾液中に含まれるウイルスが感染します。

狂犬病ウイルスは全ての哺乳類に感染しますが、人への感染の多くは犬からです。(人から人へは感染しません)
そして恐ろしいことに、人も動物も、狂犬病は発症してしまったら有効な治療法はなく、ほぼ100%死に至ります


狂犬病の歴史
日本での狂犬病は、第一次世界大戦や関東大震災といった激動の時代に大流行し、多くの人や動物が命を落としました。 そして遡ることおよそ70年、1950年に「狂犬病予防法」が制定されました。この法律により、犬の登録や予防接種が義務付けられたんですね。
そして法律の制定からわずか7年で、日本は国内での狂犬病の撲滅に成功しました。
2006年にフィリピンからの帰国者が2名狂犬病を発症しましたが、日本は現在でも数少ない狂犬病清浄国の1つとなっています。



世界の狂犬病事情
依然として世界150ヶ国以上で発生している狂犬病。死者は年間で50,000人以上にのぼるとされ、その多くをアジアとアフリカが占めています。
日本では撲滅したとはいえ、海外からの侵入のリスクに備える必要があります。

日本で行われている対策
日本では狂犬病から国を守るために、どんなことが行われているでしょうか?

犬の登録

生後91日齢以上の犬は、飼い始めてから30日以内に、住んでいる市区町村に登録をしなければいけません。
これは万が一国内で狂犬病が発生した場合に、飼い犬がどこに何頭いるのかを国が把握しておくためです。登録をすると登録番号が記載された「鑑札」が交付されるので、ワンちゃんにつけてあげましょう。

年に1度の予防接種

飼い始めのワンちゃんは、1回目の予防接種をなるべく早く受けるようにします。
その後は、毎年4~6月に予防接種を受けて、その年度ごとの「注射済票」を受け取ります。鑑札と合わせてワンちゃんにつけておきましょう。
鑑札と注射済票



犬の捕獲と拘束

登録がなかったり、鑑札や注射済票をつけていない犬が放浪していた場合は、捕獲・拘束されてしまうことがあります。ワンちゃんが迷子になってしまった時のためにも、鑑札と注射済票はしっかりつけておきましょう!
いかがでしたか?狂犬病の恐ろしさは伝わったでしょうか。
ワンちゃんオーナーとしての義務をしっかり果たし、日本を狂犬病から守り続けましょう!
これからも、飼い主さんに役立つ病気や予防情報をお届けして参ります。
今後とも何卒、よろしくお願いいたします。
【発行・編集】アイペット損害保険株式会社

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