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『ワンちゃんの目の病気』いつまでもキレイなおめめのままで

こんにちは!アイペット損保 獣医師チームです。
このメールでは『今日から実践できる』獣医視点での飼い方情報を毎月お伝えしていきます!
最近はめっきり寒くなり、ワンちゃんとの距離も一層近づく季節になってきましたね。寒くてすり寄ってきたワンちゃんを愛おしく見つめると、あれ?おめめが赤いかも?なんて気づいたことはありませんか?
今日は可愛いわが子のキレイなおめめを保つためのチェックポイントをお伝えします。
早速おめめチェック!
● 涙やけ
目の下の毛が黒くなっていないでしょうか。涙がこぼれているのかも。
● しょぼつき
いつもより瞬きの回数が多かったり、目が開きづらそうにしていたり、目をこすったりする仕草はないでしょうか。
● 白目の充血
目の白い結膜の部分が赤くなっていないでしょうか。
● 瞳の大きさや色
黒目の真ん中の瞳の部分が白くなったり、左右の目で瞳の大きさが違ったりしていないでしょうか。
● 目の大きさ
眼球の大きさが左右の目で違ったりしていないでしょうか。
● 物にぶつかる
歩いていて家具にぶつかったり、いままでよりゆっくり慎重に歩くようになったりしていないでしょうか。
もしかしたらこんな病気が隠れているかも
目の病気は気づいてから数日で進行してしまうものもあります。何か気づいたことがあったら、すぐに病院で診てもらいましょう。
ここでは隠れているかもしれない病気の一部をご紹介します。

流涙症(りゅうるいしょう)

涙の量が目に溜められる許容量よりも多くなり、涙がこぼれてしまう病気です。
これ自体は問題ではありませんが、涙で湿った目の下の皮膚に細菌が感染してしまったり、目が痛いせいで涙がこぼれているような場合は、治療が必要となることがあります。
はなぺちゃの子だと、目から鼻に涙を流す管が元々詰まっていて涙がこぼれてしまう子も多いので、その場合は日々のケアで目元を優しく拭いてあげる必要があります。

結膜炎

結膜と呼ばれるまぶたの内側のピンクの部分が赤く炎症を起こします。
結膜炎になっているワンちゃん
多くは目をこすったりした際に細菌やウイルスが感染してしまうことが原因となりますが、免疫の異常や他の目の病気から結膜炎になっていることもあるので、発見したら放置してはいけません。

角膜の傷

黒目の部分に傷がついている状態です。角膜びらんや角膜潰瘍と呼ばれます。
人でもそうですが、ワンちゃんも目の表面にちゃんと痛覚があるので、傷がつくと痛くてこすってしまいます。すると傷から細菌が入って、放っておくと最悪目に穴が開いてしまうことも。目を気にしていたらすぐに診てもらいましょう。

白内障

黒目の奥の水晶体と呼ばれる透明な部分が白く濁ってしまう病気です。
白内障のワンちゃん
視覚に問題が起こることがあり、さらには目の中で炎症が起こり、緑内障など他の目の病気につながることもあります。基本的に白内障の根治治療は手術になりますが、炎症が起きている場合は目薬を使って炎症を抑えたりします。

緑内障

目の中を満たしている房水(ぼうすい)と呼ばれる水が、目の中の許容量以上に溜まってしまい、視覚に問題を起こす病気です。視覚がぼやけたり、目が内側から押されたりするために痛みが出ます。
ワンちゃんは言葉で伝えられないので発見が遅れることが多く、症状が進行して眼圧が上がった状態で治療を行うことがほとんどです。治療は、上がってしまった眼圧を目薬で抑えます。視覚がなく、痛みが抑えられない場合は手術で眼球を取り除くこともあります。
まとめ
細かなところは違えども、ワンちゃんの目の病気の多くは人と一緒です。
ただし、人はちょっとした違和感を感じたらすぐに自分でお医者さんに行けますが、ワンちゃんはそうもいかないのが大きな違いです。
普段からワンちゃんの目やしぐさや行動を観察して、大事にならないうちに病院で診てもらい、いつまでもきれいなおめめを保ってあげましょう!
【発行・編集】アイペット損害保険株式会社
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