日本スピッツ

日本スピッツ

スピッツは、純白の毛にピンと立った三角形の耳、くりくりとした愛くるしい目が特徴の、日本原産の犬です。飼い主にはとても従順で、子どもにもよく慣れるとされます。かつてはやや神経質で無駄吠えの多い犬種として知られていましたが、現在では警戒心の少ない穏やかな性格の犬として多くの家庭で愛されています。比較的丈夫な犬種ではありますが、皮膚が悪くなりやすい傾向があるので、日ごろからよくお手入れをして観察してあげましょう。

  1. 日本スピッツの特徴
  2. 日本スピッツの飼育のポイント
  3. 日本スピッツのかかりやすい病気・ケガ

日本スピッツの特徴

日本スピッツの歴史

スピッツとはドイツ語で「とがった」という意味で、マズルや耳の形からこのように名づけられたと考えられます。スピッツの歴史は浅く、1920年頃に中国東北地方から日本に入ってきたジャーマン・スピッツが起源であると言われています。その後も1925~1936年頃にかけてカナダやアメリカ、オーストラリア、中国から白いスピッツが輸入され、その子孫によって繁殖が行われていきました。また、カナダから輸入されたサモエドをもとに繁殖が行われたという説もあります。昭和20年代には日本全国でスピッツブームが巻き起こり、30年代には日本一の人気犬種に輝きました。

日本スピッツの容姿は?

バランスの取れた体つきをしています。マズルはとがっていますが先端がやや丸みを帯びており、鼻は小さく丸くてブラックです。目はアーモンド型で暗色、特徴である耳は小さな三角形でピンと立っています。純白の毛はダブルコートで、アンダーコートは密生して柔らかく、オーバーコートは直毛で体から離れるように生えています。首周りと尾にはふわふわの飾り毛があります。

日本スピッツの飼育のポイント

賢く明るい性格で、遊ぶのが大好きです。ストレスから無駄吠えが増えないようにするためにも、毎日しっかりと運動を兼ねて遊んであげましょう。家族はもちろんのこと、他のワンちゃんと仲良くできる子も多いので、お散歩やドッグランで遊ばせてあげるのもいいですね。元々はかなり神経質な犬種だったので、まだまだその気質が残っている子も多いです。子犬の頃から色々な人や環境に慣れさせて、臆病になりすぎないようにトレーニングしてあげましょう。また、自慢の美しい純白の毛を維持するために、定期的にブラッシングを行いましょう。特に換毛期にはかなりの毛が抜けるので、入念にお手入れをしてあげることで、毛玉の予防や皮膚のケアをすることができます。

日本スピッツのかかりやすい病気・ケガ

子犬~成犬

外耳炎

耳の穴から鼓膜までの外耳に炎症が起こります。原因は細菌、真菌、寄生虫、アレルギーなど様々で、耳が垂れている子や耳が蒸れやすい夏場に多くみられます。耳をかゆがったり、頭を振ったり、においが出てきたりします。

異物誤飲

食べてはいけないものを飲み込んでしまうことです。異物には、中毒を起こす食べものや、胃や腸に刺さったり詰まったりしてしまうものが含まれます。嘔吐や下痢などの消化器症状がみられたり、命の危険に繋がることもあります。

皮膚炎

細菌や真菌、ダニなどが皮膚に炎症を起こします。皮膚の弱い犬種だったり、免疫力の低下や外傷から皮膚のバリア機能が落ちてしまうと、炎症が起こりやすくなります。症状は湿疹、かゆみ、脱毛など様々です。

成犬~

白内障

ものを見る時に焦点を合わせる役割をしている水晶体が白く濁って、視力が落ちてしまう病気です。加齢に伴って起こることが多いですが、遺伝や他の病気が原因で、若い子に起こる場合もあります。目が白く見えたり、ものにぶつかるようになるなどの症状がみられます。

肥満

適正体重は品種や年齢によってそれぞれですが、上から見てややくびれがあり、脇腹を触って肋骨の感触が分かるのが理想の体型です。肥満は万病の元なので、適度な運動と食事管理が必要です。
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[参考文献]
TICA(The International Cat Association)
CFA(The Cat Fanciers' Association)