スコティッシュ・テリア

スコティッシュ・テリア

「スコッティ」の愛称で親しまれる犬種で、テリアらしい気高い気質を持っています。元々猟犬であったことから、小さな体のわりには体力があり非常に活発です。基本的には家族に対して愛情深く忠実ですが、しつこくされるのはあまり得意ではありません。自立していて頑固な一面もあるので、子犬の頃からしっかり訓練して信頼関係を築くことが大切です。皮膚が悪くなりやすいので、日ごろからお手入れをして状態をチェックしてあげましょう。

  1. スコティッシュ・テリアの特徴
  2. スコティッシュ・テリアの飼育のポイント
  3. スコティッシュ・テリアのかかりやすい病気・ケガ

スコティッシュ・テリアの特徴

スコティッシュ・テリアの歴史

この犬種の歴史は何世紀も前にさかのぼるとされ、祖先犬はケアーン・テリアなどと同属であると考えられています。当初はスコットランドのアバディーン付近で飼われていたことからアバディーン・テリアと呼ばれていましたが、19世紀末に西海岸のスカイランドでスコティッシュ・テリアと呼ばれるようになりました。アナグマやカワウソ、キツネ、イタチなどの猟犬として飼育されており、地中に隠れている動物を捕らえることを得意としていました。アメリカではフランクリン・ルーズベルトをはじめとした歴代大統領の愛犬として可愛がられ、広く世間に知られるようになりました。

スコティッシュ・テリアの容姿は?

きゅっと引き締まった頑丈な体つきです。足は短く、地中にもぐって動物を探しやすい体型になっています。耳は三角形でピンと立っており、目はアーモンド型で間がやや離れています。マズルは太めで、頬や顎には長めのヒゲのような毛がみられます。オーバーコートは堅い針金状で、アンダーコートはやわらかく密に生えています。毛色はブリンドル(黒や褐色の混色)、ブラック&ウィートン(小麦色)などがあります。

スコティッシュ・テリアの飼育のポイント

スコティッシュ・テリアは猟犬らしく、とても活動的で元気いっぱいな犬種です。運動不足はストレスの元にもなってしまうので、お散歩以外にもボール遊びなどを取り入れてあげると良いですね。ドッグランで走らせるのも良いですが、負けん気の強い一面があるので、他の犬とトラブルにならないよう注意が必要です。リードを離した状態でもしっかり自分の指示を聞いてくれるように、子犬のうちから訓練しましょう。色々な環境や人に接する機会をたくさんつくってあげると、成犬になってからも安心して一緒にお出かけを楽しめます。オーバーコートはやや絡まりやすい毛質なので、定期的にブラッシングをして毛玉を防ぎましょう。

スコティッシュ・テリアのかかりやすい病気・ケガ

子犬~成犬

皮膚炎

細菌や真菌、ダニなどが皮膚に炎症を起こします。皮膚の弱い犬種だったり、免疫力の低下や外傷から皮膚のバリア機能が落ちてしまうと、炎症が起こりやすくなります。症状は湿疹、かゆみ、脱毛など様々です。

膝蓋骨脱臼(パテラ)

大腿骨の溝にはまっている膝蓋骨という膝の骨が、内側や外側に外れてしまった状態です。特に小型犬では、生まれつき溝が浅かったり、膝蓋骨を支える靭帯の力が弱くて発生することが多いです。膝を曲げ伸ばしする時に痛みが出て、歩きづらくなることもあります。

成犬~

皮膚腫瘍

皮膚にできる腫瘍には、良性のものから悪性のものまで様々あります。品種によってできやすい腫瘍もありますが、基本的にはどんな犬猫でも注意するべき病気です。

副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)

副腎皮質からコルチゾールというホルモンが過剰に分泌されることで起こります。副腎に指示を送る脳の下垂体が腫瘍化して、ホルモンの分泌量が調節できなくなることが主な原因です。お水をたくさん飲む、おしっこの量が増える、食欲が増す、お腹が膨れる、毛が抜けるなどの症状がみられます。

尿石症

体内のミネラル成分が集まって、結晶や結石をつくる病気です。細菌感染、体質、ミネラルの多い食べものなどが主な原因となります。結石は主に膀胱、尿道、腎臓に形成され、頻尿や血尿がみられるほか、尿道に詰まってしまうと尿が出なくなることもあります。
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[参考文献]
TICA(The International Cat Association)
CFA(The Cat Fanciers' Association)