猫のトイレ選びはどうすべき?置く場所や数・しつけ方を紹介!
猫ちゃんとの生活でとても大切になってくることの一つが、「快適なトイレ環境を整えること」です。
猫ちゃんの多くは綺麗好きでデリケート、トイレにもたくさんのこだわりを持っています。トイレが快適でないと、排泄を我慢して病気になってしまうこともあるので、トイレ環境を整えることは猫ちゃんの健康にも直結します。
ここでは、トイレの種類や設置場所など、快適なトイレ環境を整えるポイントをお伝えしていきます。
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猫のトイレの選び方
猫ちゃんにとっての理想のトイレの条件を満たすことはもちろんですが、飼い主さんにとってもお掃除がしやすかったり、置き場所に困らないトイレであることは大事ですよね。
今は大きさも機能も様々な種類のトイレが出ているので、ライフスタイルに合わせて、猫ちゃんも飼い主さんも納得できるトイレを選んでいただくと良いかと思います。
ビッグサイズの猫トイレの特徴とメリット
ビッグサイズの猫トイレは、メインクーンやノルウェージャン・フォレスト・キャットなどの大型の猫種を飼っている方や、多頭飼育をしている方におすすめです。
猫ちゃんは排泄をした後に砂かきをする習慣があるので、トイレの中にも十分なスペースが必要となります。
多頭飼育をしている場合には、猫ちゃんの頭数以上のトイレがあることが理想ですが、トイレを置くスペースにも限りがありますよね。
複数頭の猫ちゃんが同じトイレを使う場合には、大きいものの方が清潔なスペースが増えて、猫ちゃんも排泄しやすくなります。
ハイタイプの猫トイレの特徴とメリット
ハイタイプのトイレとは、周りに囲いのようなものがあるトイレです。
排泄後の砂かきが激しすぎて猫砂が周りに飛んでしまう子におすすめです。
また、壁などの垂直な面におしっこを吹き付ける「スプレー行動」がみられる猫ちゃんの場合は、ハイタイプのトイレを使うことで壁を守れるかもしれません。
ただしスプレー行動は排泄時だけにみられるわけではないので、効果は限定的になります。
周りの囲いは高さがあっても、トイレに出入りする部分は猫ちゃんが入りやすい高さのものを選びましょう。
フルカバータイプの猫トイレの特徴とメリット
トイレが全て覆われているフルカバータイプのものは、排泄を見られるのが苦手なシャイな猫ちゃんにおすすめです。
子どもや他のペットがいるおうちでは、猫砂でいたずらをされたりするのを防ぐこともできます。
また、においが外に漏れにくいのは人にとってはメリットになりますが、猫ちゃんにとってはにおいがこもってしまうというデメリットになります。
猫ちゃんがちゃんと排泄しているかを確認するためにも、トイレをいつも清潔に保つためにも、フルカバータイプの場合は特にこまめなチェックが必要となります。
ロータイプの猫トイレの特徴とメリット
周りの囲いが全体的に低いタイプのトイレです。
高い段差が辛くなってくるシニアの猫ちゃんや、マンチカンなど足の短い猫ちゃんにおすすめです。
シニアの猫ちゃんでは、目立った症状がなくても関節炎を持っていて痛みを感じている子もいるので、足に負担をかけないようなトイレを選んであげるのが良いですね。
ロータイプのトイレは大きいものに比べてあまり存在感がないので、飼い主さんとしてもお部屋に置きやすいかもしれません。
全自動タイプの猫トイレの特徴とメリット
排泄を感知して、自動でお掃除をしてくれるタイプのトイレです。
最近ではお掃除だけではなく、排泄時に猫ちゃんの体重を測ってくれたり、排泄中の猫ちゃんの様子を記録してくれる機能がついているような最先端トイレもあります。
自動でお掃除をしてくれれば、お留守番時間が長くなっても、トイレが汚れていて排泄を我慢してしまうという心配も減りますね。
機械音を怖がってしまう子でなければ、猫ちゃんの健康チェックもできる全自動トイレは一石二鳥です。
猫が好きなトイレってどういうトイレなの?
猫ちゃんの好みにもよりますが、理想とされているのは以下のようなトイレです。
- 体長の1.5倍以上の長さがあり、中で方向転換ができる余裕のあるもの
- 十分に砂かきができる深さのあるもの
- 自分の好みの猫砂が使ってあるもの
猫砂には色々な種類がありますが、粒子が細かくて強いにおいがなく、排泄後に速やかに固まってくれるものが好かれる傾向があります。
中でも鉱物系と言われる種類は自然の砂に近い感触で、猫ちゃんには人気のようです。
そしてもちろん、大きさや猫砂が自分好みでも、汚いトイレは猫ちゃんも大嫌いです。
猫ちゃんの嗅覚は人間よりもはるかに鋭いので、人では気にならないにおいも、猫ちゃんは感じとっています。
排泄物を定期的に片付けるだけではなく、トイレ本体も月に1回程度のペースで丸洗いをし、猫砂も半月に1回くらいは全て入れ替えるようにしましょう。
多頭飼いの場合猫のトイレはいくつ必要?
トイレの数は、猫ちゃんの頭数+1個あることが理想です。
トイレを余分に用意することで、他の猫ちゃんと同じトイレを使うのを嫌がる子が排泄を我慢したり粗相をしてしまうのを防ぐことができます。
ただ猫ちゃんの頭数が多い場合には、トイレを置ける数にも限界があるかと思います。
他の猫ちゃんと同じトイレを使ってくれる子もいるので、排泄の様子をチェックして必要最低限のトイレを用意したり、数が足りなくてもこまめに掃除を行うことで、猫ちゃんたちがストレスなく生活できるようにしてあげましょう。
猫のトイレの置き場所はどこがいい?
猫ちゃんのトイレの置き場所は、以下の条件を満たす場所が望ましいです。
- 人目が気にならない
- 静か
- 風通しが良く、寒すぎたり暑すぎたりしない
- ごはんを食べるところから離れている
排泄を見られると気が散ってしまう子もいるので、廊下など人通りの多い場所は避けましょう。
洗濯機や乾燥機の音、車の音や知らない人の声などがよく聞こえる場所も、落ち着いて排泄できない可能性があります。
おうちが複数階ある建物で猫ちゃんが自由に行き来している場合は、それぞれの階に1つずつトイレを置いてあげられると良いですね。
また、猫ちゃんが1日のうちで一番長い時間を過ごす場所の近くには、少なくとも1つトイレを置いてあげましょう。
猫のトイレのしつけ方は?
祖先が砂漠で生活していた猫ちゃんには、砂の上の決まった場所で排泄をして、排泄物を砂で隠すという本能が備わっています。
なので、トイレの環境を整えた上で、何回か「トイレで排泄する」ということを教えてあげれば、自然と覚えてくれることが多いです。
床のにおいをかぎながらウロウロしたり、手で床を引っかくなどの仕草がみられたら、排泄のサインです。
猫ちゃんを抱っこしてトイレまで連れて行き、上手に排泄できたらしっかり褒めてあげましょう。
特にごはんの後や寝起きは排泄しやすいタイミングなので、覚えてくれるまで何度かくり返し練習しましょう。
猫がトイレを失敗してしまう原因は?
猫ちゃんは基本的にすぐにトイレを覚えてくれます。
粗相が続くようであればトイレを覚えていないわけではなく、何かトイレで排泄したくない理由があったり、泌尿器疾患などの病気が潜んでいる可能性もあります。
トイレ環境に不満があって排泄を我慢してしまうと、それがきっかけで病気に発展してしまうこともあるので、トイレの失敗は放っておかず原因を突き止めるようにしましょう。
泌尿器のトラブル
猫ちゃんは泌尿器のトラブルがとても多いです。
膀胱炎や尿石症があることで頻尿になって、トイレが間に合わず失敗してしまっているかもしれません。
また、慢性腎臓病などの病気では、お水を飲む量が増えることでおしっこの量が増えてしまう、多飲多尿という症状がみられることがあります。
トイレに行く回数やおしっこの量が増えることで、トイレがいつも以上にすぐに汚れてしまい、トイレ以外の場所で排泄してしまっているかもしれません。
排泄は健康のバロメーターなので、回数、色や量、排泄時の猫ちゃんの様子などはこまめにチェックし、異常に気付けるようにしておきましょう。
猫のトイレ自体の問題も?
トイレの居心地が悪くて粗相をしてしまう場合は、トイレ環境の見直しが必要になります。
トイレの大きさ、深さ、猫砂の種類、清潔さ、置き場所などは、快適なトイレ環境の条件を満たしているでしょうか?
トイレになかなか入らない、排泄中にトイレの縁に足をかけている、排泄後にトイレや壁を手でカリカリするといった仕草は、猫ちゃんがトイレに不満を感じているサインです。
ちゃんとトイレで排泄している場合でも、このような仕草がみられないか確認してみると良いですね。
猫砂との相性もある?
猫砂は素材によって、鉱物、紙、木、おから、シリカゲルなど様々な種類があります。
一般的に猫ちゃんに人気があるのは鉱物系と言われており、粒が小さくて自然の砂に近く、しっかり固まるという特徴があります。
でも猫ちゃんにも好みがあるので、最初は何種類かの猫砂を試して、気に入ってもらえるものを探してみましょう。
トイレすべき場所を間違ってしまっている?
猫ちゃんにはあまり多くないですが、粗相をしてにおいが付いたところをトイレとして覚えてしまうケースもあります。
人では気付けない微かなにおいも猫ちゃんは感じとることができるので、トイレに失敗した場合はにおいが残らないようにお掃除しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
猫ちゃんが納得するトイレ環境を整えることは、はじめは難しく感じるかもしれません。
でも、快適なトイレで毎日しっかり排泄をすることが猫ちゃんの健康維持にもつながるので、ぜひ今一度おうちのトイレ環境を見直してみてくださいね。
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