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犬の椎間板ヘルニアの原因・症状と治療法

公開日:2023.08.18 最終更新日:2023.08.25

ある日突然ワンちゃんが歩けなくなったら、驚いてしまいますよね。それは「椎間板ヘルニア」かもしれません。
特にミニチュア・ダックスフンドでの発症が多いことが知られていますが、どんな犬種でも発症する可能性があります。
ここでは椎間板ヘルニアがどのような病気なのか、発症を防ぐためにできることはあるのかについてお伝えします。

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犬の椎間板ヘルニアとは

犬の椎間板ヘルニアとは

「椎間板」とは、一つ一つの背骨の間にあるゼリー状の物質で、衝撃を和らげるクッションのような役割を持っています。

そして「ヘルニア」というのは、臓器が正しい位置から外へ飛び出してしまった状態をいいます。

椎間板ヘルニアは、椎間板が飛び出してすぐ上を通っている脊髄という神経の束を圧迫することで、痛みが出たり、ふらつきや足の麻痺などの神経症状があらわれる病気です。

 

犬の椎間板ヘルニアの症状

犬の椎間板ヘルニアの症状

椎間板ヘルニアの症状は、脊髄のどの部分が、どの程度圧迫されているかによって変わってきます。

動物病院では症状の重さをグレード1~5に分類し、治療を行う際の参考にします。

 

グレード1:痛みだけがある

麻痺はみられず、痛みが主な症状です。

抱っこしたときにキャンと鳴く、段差の上り下りや運動を嫌がる、背中を丸めてじっとしている、震えているといった仕草は、痛みのサインかもしれません。

 

グレード2:ふらつく

自力で立って歩くことはできますが、後ろ足の感覚が鈍くなっている状態です。

ふらつきや、方向転換が上手にできなくなり、足先がひっくり返ってしまう「ナックリング」という症状がみられることがあります。

 

グレード3:4本足で歩けない

完全な麻痺ではありませんが、後ろ足の感覚はほぼなくなっている状態です。

後ろ足は思うように動かせないため、引きずって前足だけで歩くようになります。

 

グレード4:自力で排尿ができない

後ろ足は完全に麻痺し、足先の皮膚をつまんでも痛みを感じにくい状態です。

しっぽを振ることができなくなる場合や、自分の意志で排尿をコントロールできず失禁してしまう場合もあります。

 

グレード5:骨をつまんでも痛みを感じない

麻痺が重度になり、足先の骨を強くつまんでも全く痛みを感じない状態です。

足の機能を少しでも回復させるためにも、早急に圧迫を取り除く必要があります。

 

犬が椎間板ヘルニアになる原因

犬が椎間板ヘルニアになる原因

椎間板は内側が「髄核(ずいかく)」、外側が「線維輪(せんいりん)」という物質からできています。

これらの物質が加齢などにより変性したり、激しい運動・事故により背骨に衝撃が加わったりすることで、椎間板ヘルニアが発症します。

 

加齢によるもの

加齢によって椎間板が変性し、肥大して盛り上がることで脊髄を圧迫します。加齢による椎間板ヘルニアは比較的高齢で発症し、症状の進行は緩やかであることが多いといわれています。

 

遺伝によるもの

「軟骨異栄養犬種」と呼ばれる犬種では、内側の髄核が石灰化し、外側の線維輪を突き破って脊髄を圧迫するタイプの椎間板ヘルニアが多くみられます。

軟骨異栄養犬種は比較的若い時期から石灰化が起こりやすいことが特徴です。

痛みが出て歩くことができないなど、突然症状があらわれることが多いといわれています。

 

椎間板ヘルニアになりやすい犬種は?

加齢や外傷による椎間板ヘルニアは、どんな犬種でも発症します。

遺伝による椎間板ヘルニアは、軟骨異栄養犬種に含まれるダックスフンド、コーギー、フレンチ・ブルドッグ、パグ、ペキニーズ、シー・ズー、ビーグル、トイ・プードルなどが発症しやすい傾向があります。

なかでもミニチュア・ダックスフンドは発症率が高いため、背中に負担がかからない生活を心がける必要があります。

 

椎間板ヘルニアにならないための予防法

椎間板ヘルニアにならないための予防法

椎間板ヘルニアを完全に予防することは難しいですが、リスクを減らすことはできます。

 

無理な姿勢を取らせない

体を丸めないといけないような狭い場所に入れる、2本足で立って歩かせる、下半身を支えずに脇の下だけを持って抱っこをするなど、背中に負担のかかることは控えましょう。

抱っこをする際には体全体を支え、背中が床と平行になるようにします。

 

適度な運動

激しすぎる運動や高い段差の上り下りは、できるだけ避けましょう。

ただし運動不足は肥満やストレスの原因にもなってしまうので、お散歩や安全な遊びで適度な運動をさせることが大切です。

おうちの中を走り回る場合は、フローリングで滑らないように滑り止めマットなどを敷いて、足腰にかかる負担を減らしましょう。

 

マッサージをする

リハビリだけではなく、椎間板ヘルニアの予防としてマッサージが推奨されることもあります。

マッサージをしていてワンちゃんの痛みに気付けることもあるかもしれませんし、直接体に触れることは、小さな異変を発見することにもつながります。

 

まとめ

まとめ

椎間板ヘルニアはいかに早く治療を始められるかが、その後の回復に大きく影響してきます。

ワンちゃんは痛みを言葉で伝えることはできないので、まずは痛みのサインを見逃さないことが大切です。

普段から背中に負担をかけないよう注意しつつ、異変には少しでも早く気がつけるようにしておきましょう。

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