【初めての方必見】猫の飼育について解説!準備するものや注意点、かかる費用は?
猫はマイペースな性格がかわいい、癒しを与えてくれる動物です。
最後まで責任を持ってお世話するためには、猫の飼育方法や準備するもの、かかる費用などを事前に把握しておくことが大切です。
この記事では猫の生態や、飼育に関する情報などを解説します。
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猫の特徴
猫を初めて飼育される方は、猫がどのような動物かをまずは知りましょう。
- 猫の生態
- 猫の寿命
- 猫の種類
- オス猫・メス猫の違い
猫の生態
猫は単独で行動し、縄張りを作る動物です。
エサや水が豊富にあって安心して休める環境では縄張りが小さくなるため、飼い主さまやほかの猫とも穏やかに過ごせます。
猫の睡眠時間は長く子猫は20時間ほど、成猫になると15時間ほど寝て過ごします。
高い場所を好むため、キャットタワーを設置してあげるとよいでしょう。
猫の寿命
猫の平均寿命は、2023年時点で15.79歳です。
2013年時点で平均寿命が15.01歳であったため、ペットフードの品質向上や医療の進歩により10年で寿命が約1歳延びています*。
また、外に出ない猫の平均寿命は16.25歳、外に出る猫の平均寿命は14.18歳のため、完全室内飼育されている猫の方が寿命が約2歳延びています。
外に出ると、事故やウイルス感染、ほかの猫と喧嘩などのリスクがあるため、寿命を延ばすためには完全室内飼育がおすすめです。
*出典:一般社団法人ペットフード協会 「令和5年 全国犬猫飼育実態調査」
猫の種類
▼猫種ごとの特徴と性格
猫種 | 特徴 | 性格 |
スコティッシュ・フォールド | 折れ耳、丸みを帯びた顔 | 温和でマイペース |
マンチカン | 体高が低い、短い足 | 好奇心旺盛で人懐っこい |
アメリカン・ショートヘア | 短毛種で筋肉質な体格 | 穏やかで大人しい |
ラグドール | 大きな体、セミロングの毛、青い目 | 愛情深い |
ミヌエット | 丸みを帯びたフォルム、短い足 | 活発で好奇心旺盛だが、穏やかな一面も |
サイベリアン | ふさふさの毛並みで耳の内側にも毛が生えている | 活発で好奇心旺盛 |
ブリティッシュ・ショートヘア | 頭、頬、目がまん丸で、笑っているように見える | 愛情深い |
ノルウェージャン・フォレストキャット | 大きな体とセミロングの毛 | 穏やか、好奇心旺盛、賢い |
ラガマフィン | 顔や手足などに特徴的な斑が入る、ミディアムロングの毛 | 甘えん坊で温和 |
ベンガル | ヒョウのようなロゼット模様で筋肉質 | 活発で好奇心旺盛 |
猫の種類によって見た目の特徴や性格が異なりますが、個体差もあります。飼い主さまの住環境を考慮したうえ、相性の合う猫を選びましょう。
オス猫とメス猫の違い
猫はオスとメスで性格や行動、必要な手術が異なるため、違いを把握することが大切です。
オス猫は、やんちゃで遊び好きな子が多い傾向があります。
生後6か月から10か月くらいになると性成熟しはじめ、発情行動がみられます。
オス猫の発情行動は厄介なものが多く、夜中に大きな鳴き声を出したり、尿をあちこちにかけるスプレー行動をしたりするので注意が必要です。
発情行動は去勢手術をすると減少し、性格も穏やかになる傾向があります。
メス猫はオス猫よりもクールな子が多い傾向があります。
メス猫の発情行動はオス猫に比べると控えめで、落ち着きがなくなる、高い鳴き声で鳴く、スプレー行動をするなどの行動がみられます。
メス猫は初回発情前に手術をする方が乳腺腫瘍の発症率を抑えられるため、早期の避妊手術がおすすめです。
猫の飼育が向いている・向いていない方の特徴
どのような方が猫を飼育するのに向いているか、向いていないかを確認しましょう。
猫の飼育が向いている方の特徴
- 声かけや動きが穏やかな方
- 干渉しすぎず、猫と適度な距離感を保てる方
- 視線をあわせすぎない方
- 猫のペースにあわせられる方 など
猫はマイペースでのんびりと過ごす時間が多いため、同じ空間でゆったり過ごしたい方に適しています。
猫の飼育が向いていない方の特徴
- 大きな声や動きが大きい方
- たくさん触れ合いたい方
- 猫を自分の指示にしたがわせたい方
- 猫の爪とぎ行為や激しい動きを好まない方 など
猫は、飼い主さまの指示にしたがって行動する動物ではありません。
猫のペースにあわせるのが苦手な方が飼育すると、猫も飼い主さまもストレスを感じてしまう可能性があります。
猫を飼育する前に準備するもの
準備するものは、ケージや食器などさまざまです。
▼飼育する前に準備するものと選ぶポイント
飼育する前に準備するもの | 選ぶポイント |
ケージ | ・2段から3段のステップ付きのものがおすすめ |
食器 | ・陶器のものがおすすめ ・フチが高すぎず食べやすい深さのものを選ぶ |
キャリーケース | ・前後の扉が開き、上部が取り外せるものを選ぶ |
トイレ用品 | ・トイレのサイズの目安は、猫の1.5倍のものが良い ・複数飼育する場合は、猫の頭数+1個を用意する |
キャットタワー | ・安定感のある突っ張りタイプがおすすめ |
爪とぎ | ・段ボール製や麻製などがある ・猫の好みにあわせて選ぶ |
おもちゃ | ・猫じゃらしや小さなボール、自動で動くおもちゃなどがある ・壊れにくいものを選ぶ |
猫を迎えたら、最初は人や環境に慣れるまで、ケージ内で安心できる場所を確保しましょう。
食器、トイレ用品は毎日使うものなので事前に準備します。
キャットタワーや爪とぎ、おもちゃは猫のストレス発散にも役立ちます。
キャリーケースは、動物病院への移動や旅行のときなどに必要なので、必ず準備しましょう。
猫の飼育
基本的な飼育方法や環境にあわせた飼育方法を紹介します。
- 基本的な飼育
- 季節ごとの飼育
- 住環境の違いによる飼育
- 多頭飼育
基本的な飼育
▼必要なお世話とポイント
必要なお世話 | ポイント |
食事 | 生後6か月頃までは、1日の食事を3回から4回に分けて与え、成長したらライフステージやBCS*にあった量を与える。体重に合った量をあげる |
水の交換 | いつでも飲めるように、毎日清潔なものを用意する |
掃除 | 猫はきれい好きなので、トイレをこまめに掃除する |
運動 | 室内で十分に運動できるスペースやおもちゃを用意する |
ブラッシング | 中・長毛種は、定期的にブラッシングで抜け毛や汚れなどを取り除く |
爪切り | 2週間から3週間を目安に爪の伸び具合を確認しながら切る |
猫種ごとの飼育についてより詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
▶関連記事:猫種別飼い方ガイド
*ボディコンディションスコア (BCS) とは、見た目と触れた状態から、 体型 (特に脂肪の付き具合) を9または5段階で評価したものです。
季節ごとの飼育
季節ごとの注意点を理解し、猫の健康を守りましょう。
▼季節ごとの飼育ポイント
季節 | 飼育ポイント |
春 | ・フィラリア、ノミ・ダニの予防をはじめる ・換毛期のため、ブラッシングをこまめにする |
夏 | ・食中毒対策として、水はこまめに変えて食べ残しは必ず捨てる ・温度管理に気をつける |
秋 | ・換毛期のため、ブラッシングをこまめにする |
冬 | ・温度管理に気をつける |
住環境の違いによる飼育
一人暮らしの場合、飼い主さまの留守の時間が長いと、「家で過ごす猫が寂しいだろう」と感じるかもしれませんが、外に出すのはおすすめしません。
外は事故やウイルス感染、ほかの猫と喧嘩などのリスクがあります。
やむを得ず長期不在になる場合は、ペットホテルに預ける、キャットシッターを利用するなどの対処をしましょう。
また、賃貸住宅に住む場合は、ペット可の物件か確認しましょう。
ペットに関する申告をしないで賃貸契約を行った場合、後でトラブルになるため必ず事前の申告が必要です。
健康診断書などの提出が必要になる場合があるため、確認しておくと安心です。
2部屋以上あると猫にとって危ないものや、飼い主さまの大切なものを置く部屋を確保できるためおすすめです。
多頭飼育
- 先住猫が社交的な性格か
- 猫の飼育可能数は部屋数-1が理想
- トイレの数を増やす(頭数+1個以上)
- 食器やキャリーバックは頭数分用意する
ほかにも、猫は体調不良を隠す傾向があるため、2頭以上の猫を飼っていると、飼い主さまが気付かないうちにほかの子に病気がうつってしまう場合があります。
猫が病気やケガになり動物病院で受診すると、自由診療のため、診療費は飼い主さまが全額自己負担することになります。
ペットの病気やケガにもよりますが、入院や手術をした場合は、高額な医療費の支払いが必要になる可能性もあります。
猫を飼育する際の注意点
- 猫アレルギーでないことを確認する
- 危ないものを片付ける
- 脱走を防止する
猫アレルギーでないことを確認する
猫アレルギーでないことを検査で確認しましょう。
猫アレルギーの場合、目のかゆみや鼻水、くしゃみなど風邪や花粉症に似た症状が出ます。
猫アレルギーだと思っていても、検査を受けるとハウスダストやダニアレルギーであるケースもあります。
危ないものを片付ける
猫は部屋を走り回ってジャンプすることもあるため、ぶつかって怪我をしそうなものは片付けておきましょう。
紐やビニール袋、ボタンなどは絡まったり誤飲したりするおそれがあるため、出しっぱなしにしないことが大切です。
脱走を防止する
完全室内飼育をする場合は、猫が外に出ないような対策が大切です。
発情期を迎えたオスや野良猫の場合、脱走しやすい傾向があります。
窓や網戸の隙間から外に出てしまうため、窓や網戸にストッパーをつける、脱走防止柵の設置などで脱走を防ぎましょう。
猫の飼育にかかる費用
飼育費用がどのくらいかかるかを把握することも大切です。
- 飼育費用(物品購入費、食費)
- 医療費(予防接種/ワクチン接種費、手術費、ペット保険加入費)
飼育費用
1頭飼育する場合の初期費用は、生体価格平均170,000円に、最低限必要なものの購入費である15,000円から30,000円ほどを加えた金額が目安です。
ほかにも、キャットフード・おやつの費用が毎月4,000円以上かかることを想定しておきましょう。
医療費
医療費の目安は、1か月あたり2,000円から7,000円程度です。また、一般的な健康診断は10,000円前後、予防接種ワクチンは3,000円から7,000円かかる傾向があります。
避妊・去勢手術費の目安は、去勢手術が10,000円から20,000円、避妊手術が20,000円から30,000円程度です。
そのほか、術前検査費用が約15,000円、傷を舐めないようにするためのエリザベスカラーや術後服、内服薬などの費用が合計約3,500円から4,000円程度必要になることもあります。
さらに、尿路疾患や慢性肝臓病、感染症などの病気になるおそれもあります。最適な治療を選択できるようペット保険に加入して備えておきましょう(予防や避妊・去勢手術など補償対象外になる項目もあります)。
猫のお迎え後にやるべきこと
- 1週間は構い過ぎず見守る
- トイレや爪とぎの場所を教える
- 体調の変化がないか確認する
- 避妊・去勢手術を検討する
最初の1週間は、飼い主さまの住環境に慣れてもらうことが大切です。
ケージ内にフードや水を用意して、穏やかに過ごさせてあげましょう。
猫が新しい環境に慣れてきたら、次に、トイレや爪とぎの場所を教えて覚えてもらいましょう。
トイレや爪とぎの場所を覚えることで、猫と人がお互いにストレスなく過ごせるようになります。
少しでも猫の体調に異変を感じたらすぐに病院で診てもらいましょう。
また、繁殖させる予定がない場合は、発情行動や病気を予防するためにも、獣医師と相談して避妊・去勢手術を検討すると良いでしょう。
まとめ
猫は、自由で気ままな性格がかわいい動物です。
猫の生態や特徴を理解し、お迎えした後はしっかりお世話をしてあげましょう。
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