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犬は柿を食べても大丈夫?与え方と注意点を獣医師が解説

公開日:2024.06.06 最終更新日:2024.06.06

カリウムやビタミンが豊富な柿ですが、犬にとって安全な食べ物なのでしょうか?
この記事では「柿」について犬に与えるときの注意点などを紹介します。

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犬は柿を食べても大丈夫?

犬は柿を食べても大丈夫

柿は、与える量や大きさ・部位にもよりますが、犬に与えても大丈夫な果物です。

成熟した柿や干し柿などの添加物が使用されていない加工食品は、与えても問題ありません。

ただし、干し柿は生の柿と比較し水分が抜けている分、糖分の割合が高いため、与える場合は少量にしましょう。

また、未成熟な柿や渋柿はアルカロイドという有毒物質が含まれており、中毒症状を引き起こす可能性があるため、与えないように注意してください。

ほかにも、柿を使用した菓子・飲料・ジャムなど添加物を含む加工食品は、犬の健康に影響を与えるおそれがあるため、与えないようにしましょう。

 

犬に柿を与えるときの適量は?与えても大丈夫な量

犬に柿を与えるときの適量

犬に柿を与えるときは、下記の目安を限度にしましょう。

 

犬に与える柿の量の限度

体重

与える柿の量の限度

4kg未満

6分の1個程度

4kgから10kg未満

3分の1個程度

10kgから25kg未満

3分の2個程度

25kg以上

1個程度

上記は、あくまで目安です。

アレルギーの可能性や消化器症状が起こる可能性もあるため、最初は少量ずつ与えて様子をみましょう。

 

柿に含まれる栄養素と犬に与えるメリット

柿に含まれる栄養素

柿に含まれる主な栄養素は、カリウム、ビタミンC、βカロテン、食物繊維などです。

 

カリウム

カリウムはミネラルの一種で、細胞内液の浸透圧や体液のpHバランスを一定に保ちます。

体内のナトリウムを排出しやすくする働きがあり、塩分のとり過ぎを調節するために役立ちます。

血圧を下げる効果や、腎臓病の予防効果が期待できます。

 

ビタミンC

水溶性ビタミンの一種であるビタミンCには、抗酸化作用があります。

コラーゲンの合成を助け、骨や血管を強化し、皮膚や粘膜の健康を保ちます。

また、肝臓の解毒代謝に関連する酵素を活性させる効果や、鉄分の吸収を促進させる効果も期待できます。

 

βカロテン・βクリプトキサンチン

βカロテン・βクリプトキサンチンは、どちらもカロテノイド(天然色素)の一種で、体内でビタミンAに変化します。

犬の体を抗酸化作用で活性酸素から守り、発がん抑制や免疫の活性化などの効果が期待できます。

 

食物繊維

食物繊維には、腸の環境を改善する働きがあります。

便通をよくするほか、血糖値上昇の抑制・コレステロール低下などの効果も期待できます。

 

タンニン(ポリフェノール)

渋みの成分であるタンニンは、ポリフェノールの一種です。

抗酸化作用があり、LDLコレステロールの酸化防止・動脈硬化予防の効果が期待できます。

また、腸粘膜の痙攣を抑える効果もあり、下痢症状の緩和を促進してくれます。

 

糖質

糖質は、犬が活動するために重要なエネルギー源です。

特にブドウ糖はすぐにエネルギーとして利用できる糖質です。

糖質が不足してしまうと、脂肪や身体を構成している筋肉、脂肪などを分解してエネルギー源として使用します。

筋肉を守るためにも糖質を適切にとることはとても重要といえるでしょう。

 

犬に柿を与えるときの注意点

犬に柿を与えるときの注意点

犬に柿を与えるときには、いくつかの注意点があります。

 

柿の種・皮・ヘタを取り除く

消化不良を起こす可能性があるため、種・皮・ヘタを取り除いた可食部分を与えましょう。

皮には農薬が残留している可能性も考えられます。

散歩中、道端に柿が落ちている場合など、犬が柿を勝手に食べてしまわないように注意してください。

犬が柿の種を誤飲した場合、食道や腸などの消化器官に詰まり腸閉塞などを引き起こす可能性が考えられます。

とくに小型犬種の場合はリスクが高まります。

種が詰まった部分に穴が開くおそれもあるので、犬が柿の種を飲み込んでしまったら早急に獣医師に相談してください。

 

与える量

犬が柿を喉に詰まらせないように、小さくカットする、すりおろすなど食べやすい状態にして与えてください。

とくに子犬には、消化しやすいよう、より細かくカットする、すり潰すなどの下処理をしてから与えるとよいでしょう。

ただし、柿は糖分や水分を多く含んでいるため、与えすぎると肥満や消化不良など体調を崩す原因となる可能性があります。

とくに老犬は、腎臓機能に低下傾向があるため注意しましょう。

健康上のトラブルを抱えている犬に与える場合は、事前に獣医師に相談するとよいでしょう。

とくに腎臓機能が低下している犬には、柿に多く含まれるカリウムが負担となるおそれがあります。

 

与えるタイミング

柿は、主食で与えるには栄養に偏りがあるため、あくまでおやつや補助的な食事として与えましょう。

また、生の柿には水分が多く含まれているため、犬の食欲低下がみられる場合や夏場の水分補給、脱水症状が出ているときに与えるのもおすすめです。

 

アレルギー反応

犬が柿にアレルギー反応を起こす可能性はゼロではありません。

初めて柿を与える場合や、ほかの食べものに対してアレルギーを持っている場合は、アレルギー反応がでるかを確認するために少量から試しましょう。

食物アレルギーの症状としては、皮膚の赤みや痒み、軟便や下痢などがあらわれます。

アレルギー反応が出た場合はそれ以上柿を与えず、獣医師に相談してください。

 

まとめ

柿は適切な大きさで量を調節すれば犬に与えても大丈夫な食べ物です。

熟した柿を選び、種・皮・ヘタは取り除いてから与えましょう。

犬が柿を食べて、アレルギー反応が出た場合や柿の種を飲み込んでしまった場合は、早急に獣医師に相談してください。

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