子猫の育て方は?生まれたての赤ちゃん猫をお迎えしたときの注意点を解説
はじめて子猫を飼育する場合、きちんと育てられるか不安な方もいるのではないでしょうか。
子猫は体温調節がうまくできないため、低体温症によって体の機能が低下し、命を落とすこともあります。
また、子猫は環境の変化に弱いため、さまざまな配慮が必要です。
この記事では、子猫を保護したときの注意点や準備するもの、飼育方法を解説します。
はじめて子猫を飼育する方は、育て方の正しい知識を身につけましょう。
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子猫をお迎えしたときの注意点
生まれたての赤ちゃん猫は保温が大事
生まれたての赤ちゃん猫は、まだ体温調整がうまくできません。
低体温症になり命を落とす場合もあるため、なによりも先に体を温めることが大切です。
赤ちゃん猫は、毛布を入れた段ボールなどに入れ、カイロや湯たんぽ、お湯を入れたペットボトルなどで保温します。
低温やけどをしないよう、タオルを巻いて温めましょう。
また、保護猫ををお迎えした場合は、なるべく早めに動物病院で受診して健康状態を診てもらい、健康管理のアドバイスを受けましょう。
動物病院では、身体検査や糞便検査などを行ってくれます。
- 年齢
- 体重
- 体温
- ノミやダニの有無
- 伝染病の検査など
受診のタイミングは、お迎えから1週間程度が経過し、子猫が新しい環境に慣れてきたころが理想です。
ただし、以下の症状がみられるときは急いで動物病院で受診してください。
- 体が冷たい
- 嘔吐や下痢がみられる
- 呼吸が早い
- ミルクを飲まない など
子猫の成長の目安
子猫の一般的な成長の過程を紹介します。
ただし、子猫の成長には個体差があるため、あくまで目安として参考にしてください。
子猫の週齢ごとの成長の目安
週齢 | 成長の目安 |
生後1週ごろ | 目が見えず耳も聞こえないため、ほとんど寝て過ごす |
生後1週から3週ごろ | 目が開き、見えはじめる 乳歯が生えはじめる |
生後3週から5週ごろ | 自力で排泄できるようになる 離乳食(ミルクから徐々にごはんへ変える)がはじまる |
生後7週から8週ごろ | 離乳が完了する 活発に動き回るようになるため事故のリスクが高まる |
子猫を飼育するときに必要なもの
子猫をお迎えする際は、以下のものを用意しましょう。
- 子猫用ミルク(生後から4週ごろまで)
- 哺乳瓶/シリンジ/スポイト
- キャットフード(生後4週ごろから)
- トイレ(猫砂/トイレシート)
- ケージ
ミルクは、離乳後用ではなく子猫用ミルクを選んでください。
離乳後用のミルクとは栄養バランスが異なります。
ミルクを飲ませる哺乳瓶やシリンジ、スポイトなどもあわせて用意しましょう。
トイレは、「飼育数+1」の数だけ用意し、猫砂やトイレシートを入れておきます。
また、子猫が安心して過ごせるようにケージも準備しておきましょう。
子猫は環境の変化に弱いため、お迎えした当日はケージに入れてそっとしておき、あまり大勢の人に対面させないようにします。
誤飲やケガから子猫を守るためにも、ケージがあると安心です。
子猫の育て方
子猫は、大きく丸い目や愛らしい仕草などで多くの人を魅了します。
しかし、環境の変化に弱い子猫を飼育するためには、さまざまな配慮が必要です。
飼育環境
子猫は家の外には出さず、屋内で飼育しましょう。
外に出すと、交通事故や感染症、ほかの猫とのケンカなどで命を落とす可能性が高まります。
小さいものをよく誤飲するため、目が離れるときはケージに入れるなどの対策も必要です。
また、生後1週ごろの子猫を育てる場合は、低体温にならないよう寝床を30℃程度に保ちましょう。
子猫用ミルク・ごはんの与え方
子猫用ミルク・ごはんの与え方は、子猫の成長によって異なります。
目安は以下のとおりです。
子猫の週齢ごとの子猫用ミルク・ごはんの与え方
週齢 | 子猫用ミルク・ごはんの与え方 |
生後0週から3週ごろ | 子猫ミルクのみを与える |
生後3週から5週ごろ | 離乳食を開始し、少しずつ子猫用ミルクの量を減らしていく |
生後8週ごろから | キャットフード(総合栄養食)が主食となる |
生後0週から3週ごろまでは、子猫ミルクのみを与えます。
人間用のミルクは、子猫に必要なタンパク質や脂肪分が十分に含まれておらず、栄養不足になってしまいます。
下痢を起こす可能性もあるため与えないようにしてください。
子猫用ミルクの量と頻度は、子猫の成長に応じて変えましょう。
子猫の週齢ごとの子猫用ミルクの量と頻度
週齢 | 量 | 頻度 |
生後1週ごろまで | 約4ccから8cc | 2時間から3時間おき |
生後1週から2週ごろ | 約10cc | 4時間おき |
生後3週ごろから | 約10ccから20cc | 6時間おき |
また、生後3週ごろまでの子猫は自分でミルクを飲めないため、子猫用の哺乳瓶やスポイトなどで飲ませます。
生後3週から5週ごろに乳歯が生えはじめます。
子猫用の離乳食や、ふやかしたドライフードを与えましょう。
水の飲ませ方
離乳食を与える生後3週から5週ごろから、室内に水を置いておき、水を飲む習慣をつけることが大切です。
子猫がいつでも飲めるよう複数設置し、こまめに水洗いして清潔に保ちましょう。
子猫の好む食器や水の温度などを知ることが飲水量の増加につながります。
トイレのさせ方
子猫は、犬と比べて比較的早くトイレを覚えます。
生後3週ごろまでは自分で排泄ができないため、濡らしたティッシュなどでお尻をとんとん叩いて排泄を促しましょう。
そして、成長にあわせてトイレで排泄できるよう徐々にトイレトレーニングをします。
まずは浅めのトイレに猫砂と一緒におしっこのニオイがついたティッシュペーパーを入れておくと、少しずつトイレで排泄してくれるようになります。
子猫がかかりやすい病気
下痢
離乳食が始まると、胃腸が対応できず下痢を起こしやすくなります。
下痢がみられたら焦って離乳食へ移行せず、ミルクに戻すなどして便の状態を見ながら進めましょう。
また、細菌や寄生虫の感染による下痢も多くみられます。
脱水や低血糖症で命にかかわる場合もあるため、下痢が続く場合は動物病院で受診しましょう。
猫風邪(猫上部気道感染症)
猫上部気道感染症は、人間の風邪の症状に似ているため「猫風邪」と呼ばれますが、ウイルスや細菌などの感染によって起こる感染症です。
免疫力の低い子猫が罹患しやすい病気で、目やに、くしゃみ、鼻水などの症状がみられます。
食事が取れなくなり衰弱してしまう場合もあります。
子猫のときから定期的にワクチンを接種し、予防することが大切です。
皮膚病
免疫力の弱い子猫は、皮膚病にかかりやすい傾向があります。
皮膚病の原因は、寄生虫(ノミやダニなど)やカビ、細菌、感染症などさまざまです。アレルギーやストレス、紫外線などが原因の場合もあります。
感染症によっては人にも感染するため、皮膚に脱毛や赤みがみられるなどの異変があるときは、早めに動物病院で受診しましょう。
まとめ
子猫は免疫力が低く環境変化に弱いため、繊細な配慮が必要です。
特に、生まれたての子猫は低体温症にならないようしっかり保温しなければなりません。
また、子猫が新しい環境に慣れてきたらなるべく早く動物病院で受診し、健康状態を診てもらうことが大切です。
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