人気の猫種は何?よく飼育されている猫種20選~特徴、性格、飼育方法などを紹介~
猫は古代エジプト時代から人々の暮らしの中にいたとされていますが、その歴史は犬に比べるとまだまだ浅いです。
そして、犬は人のそばで仕事をするために、さまざま様々な品種が生み出されてきましたが、猫にはそういった背景がありません。
なので、猫の品種は犬に比べるとかなり少ないです。
それでも、近年では猫の飼育頭数が犬の飼育頭数を上回るなど、猫は私たちにとって身近な存在になってきていることが分かります。
ここでは猫の品種について、どんな品種が多く飼育されているのか、それぞれの品種の魅力などをお伝えしたいと思います。
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猫の種類は何種類?
猫には血統書を発行している団体がいくつかあり、団体によって公認している品種の数が違ってきます。
少ない団体でも40前後、多い団体では70~80の品種が登録されています。
団体によっては同じ品種でも毛色や柄が違うものを別の品種として区別していたりして、基準もバラバラです。
さらに、新しい品種が毎年のように追加される団体もあるので、犬に比べて数が変動しやすいというのも、猫の品種の特徴です。
よく飼育されている人気の猫種ベスト20
1位:ミックス
2種類以上の猫種がかけ合わされた品種で、混血や雑種と呼ばれることもあります。
日本で飼育されている猫の多くはミックスです。
純血種同士がかけ合わされることもありますが、野良猫など血統不明の猫が自然に繁殖していることも多いです。
「日本猫」と呼ばれる猫たちも、日本猫という品種があるわけではなく、古くから日本で暮らし繁殖してきた雑種の猫たちの総称です。
かけ合わされる品種によって体格や毛色も様々ですが、日本猫はサバトラ、キジトラ、茶トラ、サビ、三毛、黒、白などが多い傾向があります。
2位:スコティッシュ・フォールド
「フォールド」は「折る」という意味で、耳が折りたたまれたようになっているのが一番の特徴です。
ただし、生まれた子猫全てが折れ耳になるわけではなく、その確率は30%前後と言われています。
子猫は全て立ち耳で生まれますが、垂れ耳になる子は2~3週間で耳が折れてきます。
耳が折れずに立ち耳のまま育つ子は、「スコティッシュ・ストレート」と呼んで区別されることもあります。
毛色と柄は様々なバリエーションがあり、被毛の長さも短毛と長毛が存在します。
性格は甘えん坊で人懐っこい子が多いとされ、人気の品種です。
3位:マンチカン
マンチカンといえば足が短いのが特徴ですが、全てのマンチカンが短足になるわけではありません。
足の長さには個体差があり、中には普通の猫と変わらない足長マンチカンもいます。
足の短い子は「本当に立ってる?」と思うほど体高が低くなんとも可愛らしいですが、動きはとても俊敏でジャンプ力もあります。
毛色や柄のバリエーションも豊富なので、お気に入りの子を見つけやすいかもしれません。
性格は好奇心旺盛で、短い足を精一杯のばしてテーブルの上を覗くような可愛い仕草も楽しめます。
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4位:アメリカン・ショートヘア
「アメショ」の愛称で親しまれる猫で、額にアルファベットの「M」のような模様が入るのが特徴です。
がっしりした体格ですが、くりっとした目で愛嬌のある顔をしています。
毛は短く光沢があり、色はシルバー・タビー(シルバーの地に黒の縞模様)が有名ですが、ブラウン・タビー(ブラウンの地に黒の縞模様)や単色もあります。
好奇心旺盛で運動好きなので、何かを追いかけるような遊びが大好きです。
一人で過ごす時間も楽しめるタイプなので、ご機嫌をうかがいながらコミュニケーションをとりましょう。
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5位:ブリティッシュ・ショートヘア
イギリスの中でももっとも古い品種の一つとされ、「不思議の国のアリス」に登場するチェシャ猫のモデルだといわれています。
顔も目も真ん丸で、笑っているように見える可愛らしい表情が特徴です。
毛色は「ブリティッシュブルー」と呼ばれるグレーがスタンダードですが、様々な毛色が存在します。
基本的にはマイペースな性格で、激しい遊びよりも飼い主さんのそばでくつろぐのを好みます。
ただ少し太りやすい傾向があるので、一緒にのんびりしつつも体を動かす遊びを取り入れてあげると良いですね。
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6位:ノルウェージャン・フォレスト・キャット
豪華な被毛と大きな体が特徴で、名前のとおり、ノルウェーの森林地帯出身の品種です。
北欧の厳しい寒さに対応するために、水をはじく豊かな被毛を持つようになったと考えられています。
体はがっしりしており、目鼻立ちもハッキリして力強い印象ですが、性格は穏やかで我慢強いです。
毛色はホワイト、ブラック、ブラウンタビー(茶色の縞模様)など様々な組み合わせがあります。
過酷な環境で生き抜いてきたためどんな環境にも順応しやすく、子供や他のペットがいる家庭でも飼育しやすいです。
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7位:ラグドール
ラグドールには「ぬいぐるみ」という意味があります。
個体差もありますが、猫の中では抱っこを好む子が多い品種とされています。
体は大きく、ふわふわのセミロングの被毛に澄んだ青い目を持つのが特徴です。
毛色は様々ですが、模様はカラーポイント(顔・手足・尾・耳などに濃い色が入る)、バイカラー(2色で顔にハチ割れ模様)、ミテッド(足先が靴下を履いたような白色)などが多いです。
性格はおっとりしていて大きな声で鳴くことも少ないので、自分のそばでくつろいでほしいという方に向いている品種です。
8位:ミヌエット
ペルシャとマンチカンの交配から生まれた比較的新しい品種で、かつては「ナポレオン」という名前で知られていました。
全体的に丸いフォルムが特徴で、顔や目だけでなく耳の先端も丸みを帯びており、鼻は低めです。
マンチカンと同じように、足の長さは短い子も長い子もいます。
被毛も長毛と短毛が存在し、毛色や模様も様々です。
ペルシャの穏やかさとマンチカンの活発さを兼ね備えており、一緒にいて飽きない性格です。
足が短い子でも運動神経は劣らないので、しっかりおもちゃを使って遊ぶようにしましょう。
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9位:サイベリアン
ロシア原産の猫で歴史が古く、ロシアでは国宝とも言われています。
日本でもここ数年でどんどん人気が出てきている品種です。
厳しい寒さから体を保護するためのもふもふの被毛を持ち、耳の内側や足裏にまで毛が生えています。
体が大きく、成長は他の猫に比べてゆっくりです。
寒い環境に耐えてきたことから、体力があり性格は辛抱強く、お水を嫌がらない子も多いとされています。
被毛は密に生えているので、定期的にブラッシングなどのお手入れをしてあげると、自慢の美しい毛並みが保てます。
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10位:ベンガル
ベンガルヤマネコとイエネコをかけ合わせた品種で、ヒョウのような毛色と水玉模様が特徴の猫です。
運動が大好きでエネルギッシュなので、キャットタワーなど十分に運動ができる環境を整えて、たくさん遊んであげることが大切です。
ヒョウ柄以外にも、水玉が小さいものやマーブル模様(渦巻状の縞模様)もあります。
毛色はブラウンの他に、スノー(ホワイト)やシルバー、キラキラと輝く「グリッター」と呼ばれる毛を持つ子もいます。
その野性的な見た目とは裏腹に、人懐っこく温厚な性格が人気の理由です。
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11位:ロシアン・ブルー
ロシアン・ブルーの特徴は、艶のあるブルー(グレー)の被毛とエメラルドグリーンの大きな目、そして口元がほほ笑んでいるように見える「ロシアン・スマイル」です。
被毛は先端がややシルバーになっており、動くたびに光に反射して光沢のある見た目を生み出しています。
その優雅な姿から、ロシア皇帝やビクトリア女王に可愛がられていたという話も。
毛色はブルー一色で、短毛のみです。
性格はやや慎重な一面がありますが、心を許した人には愛情深く、大きな声で鳴かないという特徴もあり、飼育しやすい品種であると言えます。
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12位:メイン・クーン
アメリカ原産の長毛種で、純血種の中でも最も大きい品種です。
厳しい寒さに対応するためのふさふさの被毛と丈夫な体を持ちます。
雪の上でも歩けるように発展したため足は大きく、暖かさを維持するために耳にも毛が生えています。
毛色は多様で、模様も一般的なブラウンタビー(茶色の縞模様)の他に、単色、三毛、シルバーパターン(毛先が銀色)などがあります。
性格は穏やかで優しく、成長しても子猫のような可愛らしさがあります。
体の大きさにみあった十分なスペースが必要となりますが、鳴き声が大きくなく飼育しやすい品種です。
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13位:ラガマフィン
ラグドールから派生した比較的新しい品種で、体格や性格はラグドールの特徴を受け継いでいます。
ラグドールに比べて毛色や模様のバリエーションが豊富です。
甘えん坊で飼い主さんのそばにいたい性格なので、一人でのお留守番は長くならない方が良いですね。
体が大きいので十分なスペースが必要なのと、キャットタワーなどをそろえる際にも安定したものを選びましょう。
14位:ペルシャ
イギリスで行われた世界初のキャットショーにも出場していたとされるほど、古い歴史を持つ品種です。
日本では「チンチラ」という名前の方が聞きなじみがあるかもしれませんが、チンチラはペルシャのカラーバリエーションの1つです。
チンチラにはシルバーやゴールデンなどの色があります。
ふわふわの豪華な被毛と、鼻の低い愛嬌のある顔、短めの足が特徴です。
性格は穏やかですが、猫らしいマイペースな一面も。
騒がしく過ごすよりも、お気に入りの場所でのんびり過ごすのが好きなタイプです。
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15位:アメリカン・カール
外側にくるっと巻いた耳が特徴ですが、耳がカールする確率は約50%と言われています。
全ての子猫は立ち耳で生まれ、耳がカールする子は生後1週間ほどで巻き始め、生後4か月頃までには巻き具合が決まるようです。
毛色は様々で、短毛と尾に豊富な飾り毛のある長毛がいます。
成長しても子猫のように好奇心旺盛で明るく、「猫界のピーターパン」と呼ばれることも。
懐っこい性格なので、他のペットや猫とも仲良くできる子が多いようです。
抜け毛が少なくて鳴き声が比較的静かなのも、飼育しやすい理由の一つです。
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16位:エキゾチック・ショートヘア
アメリカン・ショートヘアとペルシャを祖先に持ち、その特徴を受け継いでいます。
体は全体的に丸みを帯びており、低い鼻と大きな目が何とも言えない愛嬌のある顔立ちを生み出しています。
ペルシャに比べると短毛なので、お手入れも比較的簡単です。
よりペルシャに近い長毛の子が生まれることもあり、「エキゾチック」や「エキゾチック・ロングヘア」と呼んで区別している団体もあります。
ペルシャの穏やかさとアメリカン・ショートヘアの好奇心旺盛な一面を持ち合わせたユニークな性格をしています。
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17位:ソマリ
20位にランクインしているアビシニアンの長毛種です。
体格や毛色はアビシニアンと同じですが、ふさふさで光沢のある毛が一番の特徴です。
特に尾は体よりも長い立派な被毛で覆われていて、キツネのしっぽのようです。
また、鈴の音のような澄んだ鳴き声もソマリの魅力です。
毛色はルディ(赤茶色)、レッド、ブルー、フォーンなどがあり、アビシニアン同様ティックドタビーといって、1本の毛の中に色の濃淡があるのが特徴です。
性格は繊細な一面もありますが、基本的には活動的で遊び好きなので、いたずらに注意が必要です。
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18位:スコティッシュ・フォールド・ロングヘア
2位にランクインしているスコティッシュ・フォールドの長毛種です。
全体的に被毛は長いですが、特に首周りと尾はふわふわしていて立派です。
性格はスコティッシュ・フォールドと基本的には同じで、穏やかで甘えん坊の子が多いようです。
19位:シンガプーラ
シンガポールで発見された猫で、成猫であっても子猫と勘違いされることがあるほど体が小さいです。
現存する純血種の中では最も小さい品種とされています。
小さな顔に大きな目と耳が印象的で、妖精のような顔立ちとも言われます。
毛色は基本的に一色でアイボリーに近い色合いですが、1本の毛の中でも濃淡が分かれていて、光の加減によって輝いて見えるのが特徴です。
体は小さくても筋肉質で遊び好きなので、一緒に遊んであげられる時間をたくさんつくってあげたいですね。
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20位:アビシニアン
筋肉質で引き締まった体つきをしています。
被毛は短毛ですがやわらかい触り心地で、ティックドタビーといって、1本の毛の中に色の濃淡があるのが特徴です。
毛色はルディー(赤茶色)、チョコレート、シナモン、ブルーなどがあります。
アクティブで好奇心旺盛な性格なので、のんびり過ごしたいというよりは一緒に遊びたいという方に向いているかもしれません。
鈴の音のような澄んだ鳴き声も人気の理由の一つです。
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まとめ
いかがでしたか?
もちろんその子その子の性格や個性はあるにしても、品種ごとの特徴を知ることで、だいたいの傾向を知ることができるかと思います。
自分の生活スタイルや住まい、猫ちゃんと一緒にどんな生活がしたいかを検討して、自分にぴったりの猫ちゃんをお迎えするようにしましょう。
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