ロシアン・ブルー
ロシアン・ブルーの一番の特徴は、美しいシルバーがかったブルー(グレー)の毛と、鮮やかなエメラルドグリーンの目です。また、口元がほほ笑んでいるように見えるのもロシアン・ブルーのチャームポイントです。その知的で優雅な見た目から、ロシア皇帝やビクトリア女王の寵愛を受けていたとも言われています。あまり鳴かない品種であることも、飼いやすさのポイントです。純血種の中では病気の少ない品種とされていますが、多くの猫同様、高齢になると腎臓病のリスクが高まるので、注意が必要です。
ロシアン・ブルーの特徴
ロシアン・ブルーの歴史
ロシアン・ブルーはアルハンゲル(Archangel=大天使)キャットという名でも知られています。それは天使のような見た目からではなく、ロシアン・ブルーの原産地とされる北極圏の港町からつけられたと考えられています。その猫たちは船に乗ってヨーロッパの各地へ渡ったとされ、1880年にイギリスで行われた最初のキャットショーにもロシアン・ブルーが出陳されていました。しかし戦争によってその数は激減しました。そこでブリーダーたちは、ブリティッシュ・ショートヘアやシャムなどのロシアン・ブルーのような特徴を持った猫たちを交配し、品種の復活を目指しました。その後北アメリカでも、イギリスとスカンジナビアから輸入した猫たちがかけ合わされ、それぞれの特徴を兼ね備えたロシアン・ブルーが確立されていきました。
ロシアン・ブルーの容姿は?
毛の色は明るいブルー(グレー)、長さはショートのみです。1本1本の毛は先端がシルバーになっており、動くたびに光に反射してシルクのような波紋をつくります。頭はくさび型、目はまん丸で深くて鮮やかな緑色をしています。体の大きさは中型、柔軟で筋肉質です。足は長く引き締まっており、無駄のない体つきです。毛はダブルコートで、寒い環境に順応できるようになっています。
ロシアン・ブルーをお迎えする方法
ペットショップでロシアン・ブルーを探す
ペットショップからロシアン・ブルーをお迎えするメリットは、自分の好みの顔立ちのロシアン・ブルーが見つけやすいということです。ロシアン・ブルーの最大の特徴といえば美しいブルー(グレー)の被毛ですが、顔立ちはやはりその子によって少しずつ違います。真ん丸い目で可愛らしい顔、目つきが鋭いキリっとした顔など、好みの子を探してみてください。
ブリーダーからロシアン・ブルーを紹介してもらう
ブリーダーからロシアン・ブルーをお迎えするメリットは、血統がハッキリしているため、ある程度性格が予想できるということです。ロシアン・ブルーは、信頼関係を築けた飼い主さんに対してはとても従順な子が多いと言われていますが、本来ネコちゃんは警戒心の強い動物です。特にはじめてネコちゃんと一緒に生活する方は、神経質すぎない子を紹介してもらうと良いかもしれません。
ロシアン・ブルーの里親になる
保護猫の中には、元の飼い主さまと別れてしまったり、親猫や人の愛情を注いでもらえないまま育ったりと、さまざまな事情を抱えている子がいます。警戒心の強い子であればなおさら、新しい飼い主さまとの生活に慣れるまでには時間がかかるかもしれません。里親になる方は、その子がそれまで過ごしてきた時間や気持ちに寄り添い、ゆっくり信頼関係を築いていっていただきたいと思います。
ロシアン・ブルーをお迎えするときの費用相場は?
ロシアン・ブルーをお迎えする際には、生体にかかる費用の他に、以下のような費用がかかります。
・混合ワクチン(5,000~7,000円前後)
感染症を予防するための注射で、予防できる病気の数により費用が異なります。
・最初に用意しておきたいグッズ(15,000円程度)
ネコちゃんをお迎えした時点で用意しておけると良いグッズは、ケージやサークル、トイレ、猫砂、食器、フード、爪とぎ、キャットタワー、おもちゃなどです。他のネコちゃんとトイレを共有するのを嫌がる子もいるため、多頭飼育の場合はネコちゃんの頭数+1個トイレを用意すると安心です。
ロシアン・ブルーをお迎えする方法には、それぞれにメリットがあるので、自分がネコちゃんをお迎えする際に何を重視したいのかを検討しましょう。ネコちゃんとの出会いは一期一会ですので、どこでお迎えするにしても、「この子を一生大切にしたい!」と思える子を選んでいただくのが一番かと思います。
ロシアン・ブルーの飼育のポイント
ロシアン・ブルーはとても注意深い性格なので、あまり向こう見ずな行動をとりません。人間に対しても、よく観察してから自分の仲間にしたい人を選ぶ傾向があります。信頼する飼い主さんに対しては非常に愛情深いので、他のペットや子供には嫉妬する場合もあります。運動が大好きなので、十分なスペースを確保して一緒に遊ぶことで、スキンシップをとるようにしましょう。また、頭がいいので、触れてはいけないものを届くところに置いておかないように注意しましょう。繊細でシャイな性格の子も多いので、ストレスから体調を崩さないよう、落ち着けるスペースや隠れられる場所を用意してあげるといいですね。
ロシアン・ブルーのかかりやすい病気・ケガ
子猫~成猫
異物誤飲
尿石症
成猫~
糖尿病
皮膚腫瘍
慢性腎臓病
- ※猫種別飼い方ガイドには、アイペット損保のペット保険の補償対象外の傷病も掲載されている場合があります。
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