アビシニアン
短毛で筋肉質のアビシニアンは、まるで彫刻のような引き締まった見た目をしています。大きな声で鳴くことは少ないですが、とても綺麗な声をしています。アクティブかつ好奇心旺盛で、遊ぶことが大好きです。なんでも知りたがる性格と高い身体能力から、お家の中でも高い所にのぼることや、狭い所に入り込んでしまうことがあるので、思わぬ事故に注意が必要です。また、多くの猫同様、高齢になると腎臓病のリスクが高まります。
アビシニアンの特徴
アビシニアンの歴史
アビシニアンは最も古くから知られている猫種のひとつとされていますが、その歴史に関しては諸説あります。古代エジプトの壁画や芸術品に描かれていた猫がアビシニアンに似ていることから、その子孫なのではないかという説や、1868年のイギリス・アビニシア(現在のエチオピア)戦争の時にイギリス軍の兵士が連れて帰った猫が起源となったのではないかという説があります。しかし、最近の遺伝子研究では、アビシニアンはインド・ベンガル湾の沿岸地域周辺に先祖がいた可能性があることが明らかになっています。その後、アビシニアンはイギリスで繁殖と改良を繰り返し、1930年代になるとアメリカでも繁殖が本格化され、人気の猫種へと成長していきました。
アビシニアンの容姿は?
体は中型で柔軟ですが、筋肉もついており運動能力が高いです。頭は丸みを帯びていて、前方に傾いた耳は大きく、アーチ型になっています。大きな目はアーモンド型をしていて、色合いはゴールドや琥珀色、緑色などさまざまです。毛は短いですが、弾力があってやわらかい触り心地です。アビシニアンの毛はティックドタビーといって、1本の毛の中に色の濃淡があるのが特徴です。毛色はルディー(赤茶色)、チョコレート、シナモン、ブルーなどがあります。
アビシニアンをお迎えする方法
ペットショップでアビシニアンを探す
ペットショップからアビシニアンをお迎えするメリットは、お迎えと同時に必要なグッズやフードを揃えられることです。また、人との接し方やほかのネコちゃんに対する反応など、ペットショップでの様子を教えてもらうことで、一緒に生活するイメージが湧きやすくなるかもしれません。
ブリーダーからアビシニアンを紹介してもらう
ブリーダーからアビシニアンをお迎えするメリットは、血統がハッキリしているため、ある程度性格が予想できるということです。アビシニアンは基本的に飼い主さまには忠実な子が多いといわれていますが、本来ネコちゃんは警戒心の強い動物です。はじめてネコちゃんと一緒に生活する方は、神経質すぎない子を紹介してもらうと良いかもしれません。
アビシニアンの里親になる
保護猫の中には、元の飼い主さまと別れてしまう、親猫や人から愛情を注いでもらえないまま育つなど、さまざまな事情を抱えている子がいます。警戒心の強い子であればなおさら、新しい飼い主さまとの生活に慣れるまでには時間がかかるかもしれません。里親になる方は、その子がそれまで過ごしてきた時間や気持ちに寄り添い、ゆっくり信頼関係を築いていきましょう。
アビシニアンをお迎えするときの費用相場は?
アビシニアンをお迎えする際には、生体にかかる費用のほかに、以下のような費用がかかります。
・混合ワクチン(5,000~7,000円前後)
感染症を予防するための注射で、予防できる病気の数により費用が異なります。
・最初に用意しておきたいグッズ(15,000円程度)
ネコちゃんをお迎えした時点で用意しておけると良いグッズは、ケージやサークル、トイレ、猫砂、食器、フード、爪とぎ、キャットタワー、おもちゃなどです。ほかのネコちゃんとトイレを共有するのを嫌がる子もいるため、多頭飼育の場合はネコちゃんの頭数+1個トイレを用意すると安心です。
アビシニアンをお迎えする方法には、それぞれにメリットがあるので、自分がネコちゃんをお迎えする際に何を重視したいのかを検討しましょう。ネコちゃんとの出会いは一期一会ですので、どこでお迎えするにしても、「この子を一生大切にしたい!」と思える子を選んでいただくのが一番かと思います。
アビシニアンの飼育のポイント
アビシニアンは飼い主さまに対して忠実で、しつけをしやすいといわれています。愛情深く、人間のことをよく観察していて、理解しようとしてくれます。とても好奇心旺盛で、取り巻く環境すべてに興味を示すといっても過言ではありません。冷蔵庫や本棚など高いところを見つけてのぼろうとするので、物を置かないように注意しましょう。また、エネルギーがあってパワフルなので、膝の上などでリラックスさせてあげるよりは、人も一緒になって遊んであげると喜びます。ただし、飼い主さまへの愛情が深いゆえに、ほかのペットには嫉妬することもあるので、相性には気をつけましょう。
アビシニアンのかかりやすい病気・ケガ
子猫~成猫
皮膚炎
ピルビン酸キナーゼ欠損症
尿石症
進行性網膜萎縮
成猫~
糖尿病
慢性腎臓病
- ※猫種別飼い方ガイドには、アイペット損保のペット保険の補償対象外の傷病も掲載されている場合があります。
- ※補償開始日前からかかっていた傷病など、ご請求の内容により、保険金をお支払いできない場合もあります。