犬・猫と暮らすHAPPY LIFE ペットと私の暮らしメモ

猫の真菌症とは?症状や原因・治療法について獣医師が解説

公開日:2024.10.01 最終更新日:2024.09.30

猫によく見られる皮膚病の一つに、真菌症(しんきんしょう)があります。
真菌症を発症すると、かゆみや脱毛などの症状が出ます。
猫から人間に感染する場合がありますので注意が必要です。
ここでは、猫の真菌症について紹介します。

アイペット損保のペット保険は
12歳11か月まで新規加入OK!
ニーズに合わせて2つの商品から選べる

幅広い補償で
いつでも安心

[ペット医療費用保険]

通院+入院+手術

70%50%
選べる補償プラン

お見積りはこちら

高額になりがちな
手術費用に

[ペット手術費用保険]

通院+入院+手術

手術費用を
最大90%補償

お見積りはこちら

猫が発症する真菌症とは?

猫が発症する真菌症とは

真菌症(しんきんしょう)の原因や種類、感染経路について紹介します。

 

猫の真菌症の原因

真菌症を引き起こす原因は「真菌」です。

真菌とは、キノコや酵母、糸状菌などの生物群の総称で、「カビ」の仲間です。

真菌は、日常的な生活環境下にも存在する菌で、猫や人間の体に常在菌として存在しているものもあります。

健康な体であれば皮膚のバリア機能により、影響を及ぼされることはありません。

体力や免疫力が低下しているときに注意が必要です。

皮膚のバリア機能が低下すると、真菌が体内に侵入する可能性が高くなります。

真菌は皮膚や被毛から養分を獲得しながら増殖し、体のあちらこちらにさまざまな症状を引き起こしてしまうのです。

 

代表的な真菌の種類

代表的な真菌は、皮膚糸状菌(ひふしじょうきん)、カンジダ菌、マラセチアです。

  • 皮膚糸状菌
  • 免疫が低下しているときにほかの感染動物と接触するとかかりやすく、脱毛したりフケが出たりといった症状があります。

  • カンジダ菌
  • 猫の耳や消化器官、生殖器官などに常に存在していますが、免疫力の低下などで増殖することでかゆみや炎症といった症状を引き起こします。

  • マラセチア
  • 皮膚の常在菌で、ストレスやほかの病気による免疫力の低下などの要因で増殖し、皮膚や耳に、赤みやかゆみなどの症状を引き起こすことがあります。

 

猫の真菌症の感染経路

主な感染経路は、菌を保有する動物との接触です。

感染動物に使用したタオルやブラシ、汚染された土壌から感染するケースもあります。

 

猫の真菌症は人間にも感染する?

猫の真菌症で最も多いのは皮膚糸状菌症で、人間にも感染します。

人間が感染した場合、特徴的なリング状の赤い発疹がみられ、かゆみが出ることもあります。

皮膚糸状菌症の可能性がある猫に触れたときは石鹼で手を洗うなどの対処をしましょう。

 

猫の真菌症の症状

猫の真菌症の症状

猫の真菌症について、初期症状と進行時の症状に分けて紹介します。

 

初期症状

初期症状として多くみられるのは、脱毛や外耳炎です。

脱毛は顔、耳、四肢などの毛が、部位を問わずに抜けてしまいます。

脱毛部位は1か所とは限りません。

複数の部位に発生することもあるので、脱毛に気づいたら、ほかの部位に問題はないか全身をチェックするようにしましょう。

外耳炎は頻繁に耳を搔く、壁や物に耳を擦り付けるといった仕草が見られます。

 

進行時の症状

症状が進行すると、脱毛の範囲が広がっていきます。

脱毛した部位に、赤みやフケ、かさぶたが生じることも少なくありません。

細菌の2次感染が起こると、かゆみを伴うこともあります。

愛猫が、脱毛部を掻く、床にこすりつけたりするなど、かゆがっているような仕草が見られたときは、動物病院で受診しましょう。

感染部位の治療をしないで放置すると、症状が全身に広がってしまうことがあります。

 

猫の真菌症の治療方法

避妊手術も検討しよう

猫が真菌症にかかってしまった場合の治療法について紹介します。

 

抗真菌薬による治療

治療のメインは、原因である真菌を除去する「抗真菌薬」の投与です。

抗真菌薬には、該当部位に塗る外用薬と、体内から対処する内服薬があります。

外用薬の場合は、薬の効果を高めるために、患部周辺の毛を剃る処置が行われることもあります。

また、塗り薬の場合、愛猫が該当部位をなめないようにエリザベスカラーを装着するといった対処が必要となることもあります。

具体的な治療法は症状や獣医師の判断によりますが、処方された薬をきちんと使うことが何よりも重要です。

 

シャンプーと消毒

自宅でできる対処法としては、抗真菌作用のあるシャンプーを使った洗浄が効果的です。

ただし猫の場合、水を嫌う傾向があります。

無理にシャンプーをすることは、人間にとっても猫にとっても負担になるでしょう。

うまくいかない場合は、獣医師にアドバイスを受けながら取り組むことをおすすめします。

生活面では清掃や消毒も、感染治療の一環です。

抜けた被毛、フケなどに存在する真菌も感染源になるので、丁寧に掃除機をかけて除去しましょう。

愛用のマットやブランケット、気になる場所などは、塩素系の消毒剤やスプレーで消毒しましょう。

消毒後は、薬剤が残らないように拭き取ることも忘れないようにしてください。

 

猫の真菌症の予防法

猫の真菌症の予防法

バランスのとれたフードを与え、免疫力が落ちないようにすることです。

生活環境では、菌が繁殖しやすい高温多湿にならないように配慮し、掃除をこまめにして清潔を保つようにします。

本来、猫はきれい好きな動物なので、汚れた環境はストレスのもとです。

ストレスも免疫力の低下を誘発するので、気をつけましょう。

健康状態をしっかり観察し、気になることがある場合は、動物病院で受診しましょう。

 

まとめ

真菌は、私たち人間の身のまわりにもある菌ですが、体力の弱い子や免疫力が落ちた子は、発症しやすくなります。

初期症状に気づいたら、早めに動物病院で受診しましょう。

生活環境を見直し、いつも清潔な状態を保つこともポイントです。

アイペット損保のペット保険は
12歳11か月まで新規加入OK!
ニーズに合わせて2つの商品から選べる

幅広い補償で
いつでも安心

[ペット医療費用保険]

通院+入院+手術

70%50%
選べる補償プラン

お見積りはこちら

高額になりがちな
手術費用に

[ペット手術費用保険]

通院+入院+手術

手術費用を
最大90%補償

お見積りはこちら

12歳11か月まで
新規加入OK!!
アイペット損保のペット保険

ペットと私の暮らしメモ

「ペットと私の暮らしメモ」は、愛犬・愛猫といつまでも幸せに暮らせるように、健やかに育てるための飼い方、病気・症状、お金にまつわる知識など、飼い主さまなら知っておきたい情報を専門家監修でお届けします。