猫も歯周病になる? 気になる口臭などの症状についても解説【獣医師監修】

猫も人間と同じように歯周病になります。
大切な愛猫の健康を守るためには、日頃から口内環境の変化にいち早く気づき、適切なケアを行うことが不可欠です。
この記事では、猫の歯周病の原因や、自宅でできるチェック方法について詳しく解説します。
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猫の歯周病とは?

猫の歯周病は、人間と同じように歯の周りの組織(歯ぐきや歯を支える骨など)が炎症を起こす病気です。
原因は細菌の増殖で、初期には、口臭が強くなる、歯ぐきが赤く腫れる、歯が黄色くなるなどの症状がみられます。
放っておくと膿んだり歯がぐらついたりするので、注意が必要です。
猫の歯周病って人間の歯周病とは違うの?
猫の歯周病も人間の歯周病も原因は細菌で、症状も同じですが、口の中の環境には違いがあります。
人間の口の中は中性に近い弱酸性であるのに対し、猫の口の中はややアルカリ寄りとされています。
アルカリ寄りの口内環境は、歯垢が歯石になりやすく、歯周病菌の繁殖に適しています。
そのため、人間よりも猫のほうが歯周病にかかりやすく進行が早いことも、違いといえるでしょう。
猫が歯周病になる原因
猫が歯周病になる根本的な原因は、歯や歯ぐきにつく歯垢(プラークともいいます)です。
歯垢は、食べ物のかすと細菌が混ざり合ってできる粘り気のある物質で、口の中に蓄積されていきます。
歯垢を放置していると、細菌のすみかとなる歯周ポケット(歯と歯茎の間にできる溝)を形成し、炎症を引き起こします。
猫の口臭は歯周病のサイン?見逃しやすい症状とは
口臭は、飼い主さまにとっては気づきやすい歯周病のサインです。
初期からみられる症状なので「口がにおう」「アンモニアのようなイヤなにおいがする」という場合は、歯周病を疑ってみましょう。
よだれが増えることも初期症状の一つで、多くの場合は口の端から垂れるように流れてきます。
見逃しやすい症状は、歯ぐきや歯の色です。
歯ぐきは通常はきれいなピンク色ですが、歯周病になると赤く腫れてきます。
歯はもともとは白いのですが、黄色くなってきたら歯周病の初期症状です。
自宅でできる猫の歯周病チェック方法

愛猫の健康を守るために、日々のスキンシップを通じてお口の状態を観察する習慣をつけましょう。
家庭で手軽に確認できるポイントをご紹介します。
毎日できる簡単チェックポイント
口臭は、猫があくびをしたときに確かめやすいので、寝起きのタイミングを見計らって抱き上げ、顔を近づけて確認するとよいでしょう。
食事をした直後はフードのにおいが混ざることがあるので、口臭チェックには向いていません。
歯ぐきや歯の色は、くちびるの端をそっとめくって確認してみましょう。
動物病院の受診が必要なタイミングとは
口臭、歯ぐきや歯の色の変化に気づいたら速やかに動物病院で受診しましょう。
症状が軽い場合は、炎症を抑える薬や抗菌剤などで対処します。
歯石が付着している場合は、専用の器具を使って取り除くスケーリングという処置が必要です。
スケーリングは痛みを伴うので、全身麻酔で行います。
症状が進行している場合は、抜歯、歯ぐきの切開などの外科処置を行うことも少なくありません。
猫の歯周病を防ぐための予防とケア方法

猫の歯周病を予防するためには、日常的なデンタルケアが有効です。
週に2~3回を目安に、猫の歯みがきを習慣化していきましょう。
愛猫が歯みがきを嫌いにならないよう、少しずつ段階を踏んで慣れさせていくのがポイントです。
歯みがきのステップとデンタルケアグッズの活用
歯みがきを習慣化するコツは「口に触れる」「歯みがきシートで歯に触れる」「歯ブラシで軽くこする」と、ステップを踏んで進めることです。
歯磨きを嫌がる場合は、歯磨きペーストを少量舐めさせる、飲み水に混ぜて与えましょう。
デンタルケア用のフードや、おやつを取り入れる等、愛猫の様子に合わせて対処してください。
猫の歯磨きにつきましては以下の記事でも紹介しています。ぜひご一読ください。
シニア猫のケアで気をつけたいこと
シニア猫は加齢により口内がデリケートになっているため、より慎重な対応が必要です。
歯ぐきの衰えや痛みから、口元を触られるのを嫌がる場合があります。
嫌がるそぶりを見せるときや体調が優れないときは無理をせず、まずは獣医師に相談し、その子に最適なケア方法を確認するのが安心です。
猫の歯周病に注意しましょう
愛猫の口臭や歯ぐきの色の変化は歯周病の重要なサインですので、異変に気づいたら早めに動物病院を受診しましょう。
日々のデンタルケアを習慣化して、大切な愛猫の歯を守ってあげることが重要です。



