ラグドール
ラグドールの特徴は大きな体と艶のあるセミロングの毛、人の心を惹き付けるような青い目です。性格はとても愛情深く、子どもたちや犬を含め他のペットとも仲良くできる子が多いです。「ぬいぐるみ」という意味の名前の通り、抱っこが好きで大人しく身を任せてくれます。体が大きく、完全に成長するまでに約4年かかるとされています。また、ラグドールから派生した品種にラガマフィンがいます。基本的に丈夫な品種ではありますが、心臓病になりやすい品種を祖先に持つので、若いうちから体調の変化には注意が必要です。
ラグドールの特徴
ラグドールの歴史
ラグドールは1960年代前半に、カリフォルニアのアン・ベイカーというブリーダーの元で生み出されたとされています。彼女の飼っていた長毛の猫と、その地域の猫を交配させて誕生したのがラグドールの起源とされ、人の心を惹き付けるユニークな気質を持っていたようです。そして彼女は、自分の理想に見合う基準の容姿や性格の猫を選んでいくことにより、ラグドールという品種を確立させていきました。当時彼女の繁殖プログラムは、ブリーダー達とフランチャイズ契約を結ぶことで成り立っていました。しかし、彼女のやり方に疑問を抱いたブリーダー達は徐々に離れていき、その中でもデニー・ダイトンとローラ・ダイトンの二人が中心人物となり、ラグドールを正式な品種として登録されるように導いていきました。
ラグドールの容姿は?
丈夫な骨格に長い体、優しい丸顔、大きくて美しいブルーの目が特徴です。ミディアムロングの毛は光沢があり、柔らかいウサギのような手触りです。模様の入り方には、カラーポイント(顔・手足・尾・耳などに濃い色)、バイカラー(はっきりと2色に分かれていて顔には逆V字型のハチ割れ模様)、ミテッド(足先が靴下を履いたような白)などがあります。また、毛色にはシール(濃い茶色)、ブルー(グレー)、レッド(赤茶色)、チョコレート、ライラック(薄いグレー)、シナモン(薄い茶色)、フォーン(子鹿のような色)、クリームなどがあります。
ラグドールをお迎えする方法
ペットショップでラグドールを探す
ペットショップからラグドールをお迎えするメリットは、自分の好みの容姿のラグドールが見つけやすいということです。毛色はグレー、レッド、チョコレート、ライラック、シナモン、クリームなど様々で、模様の入り方にもカラーポイント、バイカラー、ミテッド(靴下)といった色々なパターンがあるので、好みの子を探してみてください。
ブリーダーからラグドールを紹介してもらう
ブリーダーからラグドールをお迎えするメリットは、血統がハッキリしているため、ある程度性格が予想できるということです。ラグドールは「ぬいぐるみ」という意味の名前のとおり、基本的には抱っこが大好きで穏やかな性格であると言われていますが、ネコちゃんは本来警戒心の強い動物です。はじめてネコちゃんと一緒に生活する方は、神経質すぎない性格の子を紹介してもらうと良いかもしれません。
ラグドールの里親になる
保護猫の中には、元の飼い主さまと別れてしまったり、親猫や人の愛情を注いでもらえないまま育ったりと、さまざまな事情を抱えている子がいます。警戒心の強い子であればなおさら、新しい飼い主さまとの生活に慣れるまでには時間がかかるかもしれません。里親になる方は、その子がそれまで過ごしてきた時間や気持ちに寄り添い、ゆっくり信頼関係を築いていっていただきたいと思います。
ラグドールをお迎えするときの費用相場は?
ラグドールをお迎えする際には、生体にかかる費用の他に、以下のような費用がかかります。
・混合ワクチン(5,000~7,000円前後)
感染症を予防するための注射で、予防できる病気の数により費用が異なります。
・最初に用意しておきたいグッズ(15,000円程度)
ネコちゃんをお迎えした時点で用意しておけると良いグッズは、ケージやサークル、トイレ、猫砂、食器、フード、爪とぎ、キャットタワー、おもちゃなどです。他のネコちゃんとトイレを共有するのを嫌がる子もいるため、多頭飼育の場合はネコちゃんの頭数+1個トイレを用意すると安心です。
ラグドールをお迎えする方法には、それぞれにメリットがあるので、自分がネコちゃんをお迎えする際に何を重視したいのかを検討しましょう。ネコちゃんとの出会いは一期一会ですので、どこでお迎えするにしても、「この子を一生大切にしたい!」と思える子を選んでいただくのが一番かと思います。
ラグドールの飼育のポイント
成猫になると穏やかでリラックスした生活を好みますが、子猫から若齢の時は他の多くの猫と同じく非常に活発で遊び好きです。「ぬいぐるみ」という名の通り抱かれるとだらんと脱力し、人と一緒にいるのが大好きで、他のペットに対してもとても寛容な性格です。もちろん高いところにも登りますが、猫の中では比較的低い場所を好む傾向がありますので、寝床や遊び場をつくる際には好みに合わせて高さを調節してあげましょう。また、ラグドールの毛はとても柔らかいので、定期的なブラッシングで毛玉や抜け毛を防ぐことができます。春や秋の換毛期は特に毛玉ができやすいので、しっかりお手入れをしてあげましょう。
ラグドールのかかりやすい病気・ケガ
子猫~成猫
尿石症
猫風邪
主にヘルペスやカリシといったウイルスが感染することで、くしゃみ、咳、鼻水、発熱などの風邪の症状がでます。また、目ヤニがみられることも多いです。特に免疫力の低い子猫や高齢の猫では重症化することもあります。
進行性網膜萎縮
成猫~
肥大型心筋症
多発性のう胞腎
慢性腎臓病
- ※猫種別飼い方ガイドには、アイペット損保のペット保険の補償対象外の傷病も掲載されている場合があります。
- ※補償開始日前からかかっていた傷病など、ご請求の内容により、保険金をお支払いできない場合もあります。