ノルウェージャン・フォレスト・キャット

ノルウェージャン・フォレスト・キャット

ノルウェージャン・フォレスト・キャットの一番の特徴は、その大きな体とセミロングの美しい毛です。厳しい寒さに対応できるようにたくましく生き残ってきた猫種で、完全な大きさに育つまでに5年ほどかかります。名前には「森の猫」という意味があり、見た目は力強い印象ですが性格はとてもフレンドリーで、他のペットや人と関わることを好む子が多いです。健康的な猫種ではありますが大柄なため、体重が増えすぎると落下事故につながりやすく、また心臓の負担も大きくなるため注意が必要です。

  1. ノルウェージャン・フォレスト・キャットの特徴
  2. ノルウェージャン・フォレスト・キャットをお迎えする方法
  3. ノルウェージャン・フォレスト・キャットの飼育のポイント
  4. ノルウェージャン・フォレスト・キャットのかかりやすい病気・ケガ

ノルウェージャン・フォレスト・キャットの特徴

ノルウェージャン・フォレスト・キャットの歴史

ノルウェージャン・フォレスト・キャットの強く頑丈な体と立派な毛は、過酷な環境であるスカンジナビアで何世紀にもわたって進化を遂げてきた証です。祖先猫は、ノルウェーの言葉で「森の猫」を意味する「スコグカット」として伝説や神話で言及されており、バイキング達と共に旅をし、船と村を害獣から守っていたとされています。1930年代にはこの猫種を守ろうという活動が始まりましたが、第二次世界大戦によりその計画は阻まれ、一時は絶滅の危機に瀕しました。しかしその後、特別な繁殖プログラムが組まれ、1970年にノルウェージャン・フォレスト・キャットは、ノルウェーの公式な国の猫種として王に認定されました。

ノルウェージャン・フォレスト・キャットの容姿は?

体は大きく、筋肉質で、全体的にがっしりしています。毛はセミロングで水をはじくようになっています。過酷なスカンジナビアの寒さを生き抜いてきたため、アンダーコートは密生しており、特に冬の時期には首周りの毛も生えそろって寒さを防ぎます。尾もふさふさで長く垂れています。頭は三角形、横顔は鼻筋が真っ直ぐ通っており、目は大きなアーモンド型で表情豊かです。毛色はホワイト、ブラック、ブラウンタビー(茶色の縞模様)などさまざまな組み合わせがあり、模様の入り方にも色々なパターンがあります。

ノルウェージャン・フォレスト・キャットをお迎えする方法

ペットショップでノルウェージャン・フォレスト・キャットを探す

ペットショップからノルウェージャン・フォレスト・キャットをお迎えするメリットは、自分の好みの容姿のノルウェージャン・フォレスト・キャットが見つけやすいということです。毛色にはホワイト、ブラック、ブラウンタビー(茶色の縞模様)などさまざまな組み合わせがあり、模様の入り方にも色々なパターンがあるので、好みの子を探してみてください。

ブリーダーからノルウェージャン・フォレスト・キャットを紹介してもらう

ブリーダーからノルウェージャン・フォレスト・キャットをお迎えするメリットは、血統がハッキリしているため、ある程度性格が予想できるということです。ノルウェージャン・フォレスト・キャットは基本的に社交的でどんな環境にも馴染める性格であるといわれていますが、ネコちゃんは本来警戒心の強い動物です。はじめてネコちゃんと一緒に生活する方は、穏やかな性格の子を紹介してもらうと良いかもしれません。

ノルウェージャン・フォレスト・キャットの里親になる

保護猫の中には、元の飼い主さまと別れてしまったり、親猫や人の愛情を注いでもらえないまま育ったりと、さまざまな事情を抱えている子がいます。警戒心の強い子であればなおさら、新しい飼い主さまとの生活に慣れるまでには時間がかかるかもしれません。里親になる方は、その子がそれまで過ごしてきた時間や気持ちに寄り添い、ゆっくり信頼関係を築いていきましょう。

ノルウェージャン・フォレスト・キャットをお迎えするときの費用相場は?

ノルウェージャン・フォレスト・キャットをお迎えする際には、生体にかかる費用の他に、以下のような費用がかかります。

混合ワクチン(5,000~7,000円前後)
感染症を予防するための注射で、予防できる病気の数により費用が異なります。

最初に用意しておきたいグッズ(15,000円程度)
ネコちゃんをお迎えした時点で用意しておけると良いグッズは、ケージやサークル、トイレ、猫砂、食器、フード、爪とぎ、キャットタワー、おもちゃなどです。他のネコちゃんとトイレを共有するのを嫌がる子もいるため、多頭飼育の場合はネコちゃんの頭数+1個トイレを用意すると安心です。

ノルウェージャン・フォレスト・キャットをお迎えする方法には、それぞれにメリットがあるので、自分がネコちゃんをお迎えする際に何を重視したいのかを検討しましょう。ネコちゃんとの出会いは一期一会ですので、どこでお迎えするにしても、「この子を一生大切にしたい!」と思える子を選んでいただくのが一番かと思います。

ノルウェージャン・フォレスト・キャットの飼育のポイント

ノルウェージャン・フォレスト・キャットは、猫らしく繊細な一面もありますが、どんな環境にも馴染みやすい社交的な子が多いです。他の猫種と比べるとアクティブなため、高いところに登ることが大好きです。遊び場には高低差のある、高めのキャットタワーを置くなど工夫をしてあげるといいですね。ただし、落下事故には十分に注意しましょう。運動不足はストレスだけでなく肥満の原因にもなってしまうので、ぜひ一緒に遊んでたくさんスキンシップをとってあげましょう。ノルウェージャン・フォレスト・キャットは長毛種の中でも比較的お手入れの簡単な猫種ですが、春になると冬毛が抜けるためいつもより念入りにブラッシングをして、皮膚のケアと毛玉の予防を心がけて下さい。

ノルウェージャン・フォレスト・キャットのかかりやすい病気・ケガ

子猫~成猫

骨折

段差や抱っこからの落下による前足の「橈尺骨(とうしゃっこつ)」の骨折が多く、猫では扉や窓に挟まれる事故の例が多くみられます。

ピルビン酸キナーゼ欠損症

赤血球にエネルギーを供給するのに必要なピルビン酸キナーゼという酵素が不足し、赤血球が壊れることで貧血になってしまう、遺伝性の病気です。慢性的な貧血の状態に体が順応してしまうと症状がでないことも多いですが、進行すると粘膜が白くなったり、疲れやすくなります。

進行性網膜萎縮

光を感じ取る網膜という部分が萎縮して、徐々に視力が落ちていく遺伝性の病気です。初めは暗い場所での視力の低下が起こり、進行のスピードは様々ですが、最終的には失明に至ります。

成猫~

肥大型心筋症

心筋が厚くなって心臓の部屋が狭くなり、全身に十分な血液を送り出すことができなくなる病気です。主に遺伝や加齢によって起こります。血流が悪くなることで血栓ができやすくなり、それが血管に詰まって後ろ足の麻痺が起こったり、突然死する危険性もあります。

糖尿病

血糖値を下げるホルモンであるインスリンの作用が低下し、体が糖を利用できなくなる病気です。原因は遺伝や感染など様々で、肥満や加齢も発症のきっかけになるとされます。水をたくさん飲む、食欲はあるのに体重が減るなどの症状がみられます。

慢性腎臓病

腎臓の働きが悪くなり、体内の毒素を尿として排出できなくなってしまう病気です。高齢の猫に非常に多く、徐々に進行していきます。水をたくさん飲む、おしっこが薄くなり量が増える、食欲不振、嘔吐などの症状がみられます。
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[参考文献]
TICA(The International Cat Association)
CFA(The Cat Fanciers' Association)