ソマリ

ソマリ

長毛のアビシニアンといわれるソマリは、ふさふさの毛が特徴です。特に尾は体よりも長い毛で覆われており、「小さなキツネ」と比喩されることもあります。 大きな声で鳴くことは少ないですが、とても綺麗な声をしています。人間のことをよく見ており愛情深いですが、非常にアクティブなため、いたずらや思わぬ事故には注意が必要です。また、多くの猫同様、高齢になると腎臓病のリスクが高まります。

  1. ソマリの特徴
  2. ソマリをお迎えする方法
  3. ソマリの飼育のポイント
  4. ソマリのかかりやすい病気・ケガ

ソマリの特徴

ソマリの歴史

基本的には、ソマリはアビシニアンの長毛種です。ソマリの原種となるアビシニアンは、飼い猫の中でも最古の品種の一つといわれています。ソマリが生まれた過程は明らかになっておらずさまざまな憶測が飛び交っていますが、アビシニアンの劣性遺伝として生まれたという説が有力です。また、ソマリという名前は、アビシニア(現在のエチオピア)と国境を接するソマリアにちなんで名付けられたとされています。

ソマリの容姿は?

筋肉質でバランスの取れた中型の体格です。一番の特徴はその柔らかくて光沢のある毛で、首元やお腹の毛はやや長く、尾は羽毛のようにふわふわとしていて立派です。目は大きなアーモンド型で、色合いは濃い緑色から銅色までさまざまです。顔には特徴的な模様があり、耳は大きいです。ソマリの一番の魅力は、ティックドタビー(1本の毛の中に色の濃淡がある)と呼ばれる美しい模様で、毛色にはルディ(赤茶色)、レッド、ブルー、フォーンなどがあります。

ソマリをお迎えする方法

ペットショップでソマリを探す

ペットショップからソマリをお迎えするメリットは、自分の好みの容姿のソマリが見つけやすいということです。顔立ちもあどけない顔から引き締まった顔まで個性があるので、好みの子を探してみてください。

ブリーダーからソマリを紹介してもらう

ブリーダーからソマリをお迎えするメリットは、血統がハッキリしているため、ある程度性格が予想できるということです。ソマリは基本的に人のそばにいるのが大好きで甘えん坊な子が多いといわれていますが、やや神経質な一面もあります。はじめてネコちゃんと一緒に生活する方は、警戒心の強すぎない子を紹介してもらうと良いかもしれません。

ソマリの里親になる

保護猫の中には、元の飼い主さまと別れてしまったり、親猫や人の愛情を注いでもらえないまま育ったりと、さまざまな事情を抱えている子がいます。警戒心の強い子であればなおさら、新しい飼い主さまとの生活に慣れるまでには時間がかかるかもしれません。里親になる方は、その子がそれまで過ごしてきた時間や気持ちに寄り添い、ゆっくり信頼関係を築いていきましょう。

ソマリをお迎えするときの費用相場は?

ソマリをお迎えする際には、生体にかかる費用のほかに、以下のような費用がかかります。

混合ワクチン(5,000~7,000円前後)
感染症を予防するための注射で、予防できる病気の数により費用が異なります。

最初に用意しておきたいグッズ(15,000円程度)
ネコちゃんをお迎えした時点で用意しておけると良いグッズは、ケージやサークル、トイレ、猫砂、食器、フード、爪とぎ、キャットタワー、おもちゃなどです。ほかのネコちゃんとトイレを共有するのを嫌がる子もいるため、多頭飼育の場合はネコちゃんの頭数+1個トイレを用意すると安心です。

ソマリをお迎えする方法には、それぞれにメリットがあるので、自分がネコちゃんをお迎えする際に何を重視したいのかを検討しましょう。 ネコちゃんとの出会いは一期一会ですので、どこでお迎えするにしても、「この子を一生大切にしたい!」と思える子を選んでいただくのが一番かと思います。

ソマリの飼育のポイント

ソマリはとてもアクティブで、遊ぶのが大好きです。自分の周辺にあるものすべてに興味を持つといっても過言ではないほど、好奇心旺盛です。それに加えて身体能力が高く、冷蔵庫や棚などの高い場所を見つけてのぼろうとすることがあるので、思わぬ事故に繋がらないよう注意が必要です。とても愛情深くて協調性もあるので、子どもを含め家族ともすぐに馴染める子が多いです。甘えん坊で人と遊ぶことが何よりも幸せなので、おもちゃを使ってたくさんスキンシップを取るようにしましょう。毛のお手入れに関しては、その美しい見た目と柔らかい手触りを保つため、必要に応じてブラッシングができるといいですね。

ソマリのかかりやすい病気・ケガ

子猫~成猫

皮膚炎

細菌や真菌、ダニなどが皮膚に炎症を起こします。皮膚の弱い犬種だったり、免疫力の低下や外傷から皮膚のバリア機能が落ちてしまうと、炎症が起こりやすくなります。症状は湿疹、かゆみ、脱毛など様々です。

ピルビン酸キナーゼ欠損症

赤血球にエネルギーを供給するのに必要なピルビン酸キナーゼという酵素が不足し、赤血球が壊れることで貧血になってしまう、遺伝性の病気です。慢性的な貧血の状態に体が順応してしまうと症状がでないことも多いですが、進行すると粘膜が白くなったり、疲れやすくなります。

尿石症

体内のミネラル成分が集まって、結晶や結石をつくる病気です。細菌感染、体質、ミネラルの多い食べものなどが主な原因となります。結石は主に膀胱、尿道、腎臓に形成され、頻尿や血尿がみられるほか、尿道に詰まってしまうと尿が出なくなることもあります。

進行性網膜萎縮

光を感じ取る網膜という部分が萎縮して、徐々に視力が落ちていく遺伝性の病気です。初めは暗い場所での視力の低下が起こり、進行のスピードは様々ですが、最終的には失明に至ります。

成猫~

糖尿病

血糖値を下げるホルモンであるインスリンの作用が低下し、体が糖を利用できなくなる病気です。原因は遺伝や感染など様々で、肥満や加齢も発症のきっかけになるとされます。水をたくさん飲む、食欲はあるのに体重が減るなどの症状がみられます。

慢性腎臓病

腎臓の働きが悪くなり、体内の毒素を尿として排出できなくなってしまう病気です。高齢の猫に非常に多く、徐々に進行していきます。水をたくさん飲む、おしっこが薄くなり量が増える、食欲不振、嘔吐などの症状がみられます。
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[参考文献]
TICA(The International Cat Association)
CFA(The Cat Fanciers' Association)