ミヌエット

ミヌエット

ミヌエットの一番の特徴は、全体的に丸みを帯びたフォルムと赤ちゃんのようなあどけない表情、そして短い足です。ペルシャとマンチカンの交配から生まれ、容姿も性格も、両者の特徴を受け継いでいます。活発さと穏やかさを兼ね備えており、好奇心旺盛で、人の側にいることが大好きです。ネコ種としてはまだ新しく知られていないことも多いです。呼吸器の病気には注意しましょう。

  1. ミヌエットの特徴
  2. ミヌエットをお迎えする方法
  3. ミヌエットの飼育のポイント
  4. ミヌエットのかかりやすい病気・ケガ

ミヌエットの特徴

ミヌエットの歴史

かつては「ナポレオン」と呼ばれていた猫種で、2015年に「ミヌエット」に改名されました。その歴史は浅く、1995年に始まります。ウォール・ストリート・ジャーナルのマンチカンの記事を読んだジョー・スミスは、短足猫に夢中になりました。長年バセット・ハウンドのブリーダーであったことから、彼は猫の世界にもついに短足の遺伝子が現れたと喜びました。しかし猫における短足の遺伝子は優性ではなく、時々生まれる足長のマンチカンは他の猫となかなか区別されませんでした。そこでジョーは短足猫の確立のために動き出し、マンチカンにペルシャやヒマラヤン、エキゾチックなどをかけ合せました。その結果、足が短くて鼻の低い、愛嬌のある猫が誕生しました。

ミヌエットの容姿は?

マンチカン譲りの骨太で丈夫な短い足と、ペルシャ譲りの甘い表情をもっています。ミヌエットの一番の特徴は全体が「丸い」ことで、頭は丸くカーブし、目もまん丸で大きく、小さな耳も先端は丸みを帯びています。マズルと鼻は短いですが、ペルシャほど鼻は低くありません。毛もペルシャほどのボリュームはありませんが、豊富で密生しています。毛色はさまざまで、短毛種と長毛種がいます。

ミヌエットをお迎えする方法

ペットショップでミヌエットを探す

ペットショップからミヌエットをお迎えするメリットは、自分の好みの容姿のミヌエットが見つけやすいということです。ミヌエットは毛色や模様もさまざまですが、毛の長さにも長毛と短毛があり、足の長さも短い子や長い子がいるので、好みの子を探してみてください。

ブリーダーからミヌエットを紹介してもらう

ブリーダーからミヌエットをお迎えするメリットは、血統がハッキリしているため、ある程度性格が予想できるということです。ミヌエットは基本的に甘えん坊で好奇心旺盛な子が多いと言われていますが、ネコちゃんは本来警戒心の強い動物です。はじめてネコちゃんと一緒に生活する方は、神経質すぎない性格の子を紹介してもらうと良いかもしれません。

ミヌエットの里親になる

保護猫の中には、元の飼い主さまと別れてしまったり、親猫や人の愛情を注いでもらえないまま育ったりと、さまざまな事情を抱えている子がいます。警戒心の強い子であればなおさら、新しい飼い主さまとの生活に慣れるまでには時間がかかるかもしれません。里親になる方は、その子がそれまで過ごしてきた時間や気持ちに寄り添い、ゆっくり信頼関係を築いていきましょう。

ミヌエットをお迎えするときの費用相場は?

ミヌエットをお迎えする際には、生体にかかる費用の他に、以下のような費用がかかります。

混合ワクチン(5,000~7,000円前後)
感染症を予防するための注射で、予防できる病気の数により費用が異なります。

最初に用意しておきたいグッズ(15,000円程度)
ネコちゃんをお迎えした時点で用意しておけると良いグッズは、ケージやサークル、トイレ、猫砂、食器、フード、爪とぎ、キャットタワー、おもちゃなどです。他のネコちゃんとトイレを共有するのを嫌がる子もいるため、多頭飼育の場合はネコちゃんの頭数+1個トイレを用意すると安心です。

ミヌエットをお迎えする方法には、それぞれにメリットがあるので、自分がネコちゃんをお迎えする際に何を重視したいのかを検討しましょう。ネコちゃんとの出会いは一期一会ですので、どこでお迎えするにしても、「この子を一生大切にしたい!」と思える子を選んでいただくのが一番かと思います。

ミヌエットの飼育のポイント

基本的に人が大好きで、とても愛情深いチャーミングな性格です。活発で好奇心も旺盛なので、一緒にいて楽しい反面、家の中では、危険な場所に入り込んでしまうことや、食べてはいけないものを口に入れてしまう可能性があります。思わぬ事故が起こらないように注意が必要です。遊ぶことが大好きなので、しっかりと時間と場所を確保して運動させてあげましょう。
また、猫らしいマイペースな一面もあるので、ストレスのかからないように環境を整え、遊びやスキンシップもペースを合わせてあげるといいですね。長毛種の子の場合は定期的にブラッシングをして抜け毛を防いであげましょう。

ミヌエットのかかりやすい病気・ケガ

子猫~成猫

短頭種気道症候群

呼吸困難を引き起こすようないくつかの病気が重なって起こる、マズルの短い短頭種に特有の病気です。いびき、口をあけてハアハアする呼吸(パンティング)、嚥下障害、嘔吐などの症状がみられ、暑さや肥満で悪化することがあります。

尿石症

体内のミネラル成分が集まって、結晶や結石をつくる病気です。細菌感染、体質、ミネラルの多い食べものなどが主な原因となります。結石は主に膀胱、尿道、腎臓に形成され、頻尿や血尿がみられるほか、尿道に詰まってしまうと尿が出なくなることもあります。

異物誤飲

食べてはいけないものを飲み込んでしまうことです。異物には、中毒を起こす食べものや、胃や腸に刺さったり詰まったりしてしまうものが含まれます。嘔吐や下痢などの消化器症状がみられたり、命の危険に繋がることもあります。

成猫~

慢性腎臓病

腎臓の働きが悪くなり、体内の毒素を尿として排出できなくなってしまう病気です。高齢の猫に非常に多く、徐々に進行していきます。水をたくさん飲む、おしっこが薄くなり量が増える、食欲不振、嘔吐などの症状がみられます。

甲状腺機能亢進症

甲状腺が腫れて大きくなり、チロキシン(サイロキシン)というホルモンが過剰に分泌されることで起こります。チロキシンは代謝を上げる働きがあるので、食欲は増しているのに体重が減ったり、攻撃的になったりします。高齢の猫に多く、元気や食欲はあるので発見が遅れることがあります。
  • 猫種別飼い方ガイドには、アイペット損保のペット保険の補償対象外の傷病も掲載されている場合があります。
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[参考文献]
TICA(The International Cat Association)
CFA(The Cat Fanciers' Association)