ボンベイ

ボンベイ

ボンベイの一番の特徴は、黒豹のような大きな銅色の目と漆黒の毛です。光沢のあるエナメルのような毛は短く、お手入れにはあまり手間がかかりません。人が大好きで、家族はもちろんのこと、家に訪れる人を喜んで迎えてくれる子が多いです。遊ぶのも大好きなので、猫でありながら、犬のような一面も持ち合わせています。多くの猫同様、高齢になると心臓病や腎臓病のリスクが高まるので、注意が必要です。

  1. ボンベイの特徴
  2. ボンベイの飼育のポイント
  3. ボンベイのかかりやすい病気・ケガ

ボンベイの特徴

ボンベイの歴史

ボンベイは、アメリカン・ショートヘアとバーミーズを交配して生まれました。「黒豹のような猫を生み出したい」と願っていたブリーダーのニッキー・ホーナーは、1953年に繁殖をはじめ、そこから試行錯誤を繰り返し、理想の猫を生み出すために努力を重ねました。繁殖をはじめてから12年経った1965年、ついに黒豹のような理想の猫が生まれました。その見た目がインドの黒豹に似ていたことから、インドの街にちなんで「ボンベイ」と名付けられたとされています。1970年代にはキャットショーに出場するようになり、ボンベイはその美しさから、多くの人々を魅了しました。

ボンベイの容姿は?

基本的に、ボンベイの毛色は黒のみです。漆黒の毛はつやつやとした光沢感があってとても短く、それがボンベイの無駄のない筋肉質な体をより際立てています。体の大きさは中程度です。頭は丸く、耳はやや前に傾いて少し離れています。大きな目は、ペニー硬貨のような美しい銅色をしているのが特徴です。

ボンベイの飼育のポイント

アメリカン・ショートヘアとバーミーズの交配種であるボンベイは、性格でもその2種の特徴を受け継いでいます。アメリカン・ショートヘアらしく楽観的でのんびりとした一面と、バーミーズのように好奇心旺盛で愛情深い性格を兼ね備えています。人と一緒に楽しむことが大好きで、犬のようにボールを投げて取って来る遊びをすることもあります。また、知的で賢いので、忙しいライフスタイルにも適応することができ、たいていの場合、子どもや年配の方、他のペットとも仲良く生活することができます。活発で高いところも大好きなので、キャットタワーを用意し、本棚などにのぼっても安全なように対策をしておきましょう。また、毛はとても短いので、ブラッシングなどのお手入れに多くの時間はかかりませんが、定期的にブラッシングをしてあげることで、一番の魅力である漆黒の美しい毛を維持することができます。

ボンベイのかかりやすい病気・ケガ

子猫~成猫

異物誤飲

食べてはいけないものを飲み込んでしまうことです。異物には、中毒を起こす食べものや、胃や腸に刺さったり詰まったりしてしまうものが含まれます。嘔吐や下痢などの消化器症状がみられたり、命の危険に繋がることもあります。

猫風邪

主にヘルペスやカリシといったウイルスが感染することで、くしゃみ、咳、鼻水、発熱などの風邪の症状がでます。また、目ヤニがみられることも多いです。特に免疫力の低い子猫や高齢の猫では重症化することもあります。

尿石症

体内のミネラル成分が集まって、結晶や結石をつくる病気です。細菌感染、体質、ミネラルの多い食べものなどが主な原因となります。結石は主に膀胱、尿道、腎臓に形成され、頻尿や血尿がみられるほか、尿道に詰まってしまうと尿が出なくなることもあります。

成猫~

肥大型心筋症

心筋が厚くなって心臓の部屋が狭くなり、全身に十分な血液を送り出すことができなくなる病気です。主に遺伝や加齢によって起こります。血流が悪くなることで血栓ができやすくなり、それが血管に詰まって後ろ足の麻痺が起こったり、突然死する危険性もあります。

慢性腎臓病

腎臓の働きが悪くなり、体内の毒素を尿として排出できなくなってしまう病気です。高齢の猫に非常に多く、徐々に進行していきます。水をたくさん飲む、おしっこが薄くなり量が増える、食欲不振、嘔吐などの症状がみられます。
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[参考文献]
TICA(The International Cat Association)
CFA(The Cat Fanciers' Association)