スノーシュー

スノーシュー

シャム(サイアミーズ)やアメリカン・ショートヘアが交配されたアメリカ原産の猫で、その名の通り、足先に白い靴を履いているような特徴的な模様が出ることがあります。澄んだブルーの目をしており見た目も美しいですが、シャムから受け継いだ知的な性格も人気の秘訣です。また、アメリカン・ショートヘアが交配されたことで体が柔らかいフォルムになり、さらに優しい容姿になりました。甘えたがりで人によくなつく子が多いです。シャム同様、特に中齢以降では歯の状態や腎臓病に注意が必要です。

  1. スノーシューの特徴
  2. スノーシューの飼育のポイント
  3. スノーシューのかかりやすい病気・ケガ

スノーシューの特徴

スノーシューの歴史

スノーシューの起源は、1960年代初頭のアメリカに遡ります。当時ペンシルバニア州フィラデルフィアに住んでいたドロシーは、シャムが産んだ子猫の中に足先の白い猫が3匹いるのを発見しました。この特徴をとても気に入った彼女は、この猫を品種として確立させようと、アメリカン・ショートヘアと交配させて繁殖を始めました。その結果、顔にV字型の模様の入った、2種の猫の性格を受け継いだ猫が生み出されました。しかし、最大の特徴である白い足先を持った猫は遺伝的に安定して生み出すことが難しく、なかなか品種としては認められませんでした。その後のブリーディングの過程は記録が少なく不明確なままですが、現在ではスノーシューを品種として認めている団体もあります。

スノーシューの容姿は?

体格は中型、筋肉質で丈夫な体つきをしており、とても機敏に動きます。耳は三角形で、目は美しい青色から薄い青灰色まで様々です。毛は短いシングルコートで、滑らかな感触です。生まれた時の毛色は真っ白ですが、成長するにつれて尾や足、頭、耳の色が濃くなっていきます。最も一般的な毛色はシール・ポイントとブルー・ポイントで、その他にチョコレートやライラックなどがあります。足先の白い部分は発現しないこともありますし、色によってはコントラストがはっきりしないこともあります。

スノーシューの飼育のポイント

スノーシューは見た目も性格も実に様々です。恥ずかしがりやだったり、わがままだったり、心配性だったり・・・でも基本的には、好奇心旺盛で遊ぶのが大好きな、一緒にいて飽きない性格をしています。アクティブなので、キャットタワーなどを用意して安全に遊べるようにしてあげましょう。十分にスキンシップの時間をとって、ストレスをためないようにすることも大切です。シャムの血が入っているのでよく鳴きますが、優しく綺麗な声なのであまり気にならないでしょう。短毛なので、毛のお手入れもそこまで大変ではありません。また、小さい頃から歯磨きなどお口のケアに慣れさせておくことで、歯周病のリスクに備えることができます。お口を触らせてくれる猫は少ないですが、できる方はチャレンジしてみましょう。

スノーシューのかかりやすい病気・ケガ

子猫~成猫

猫風邪

主にヘルペスやカリシといったウイルスが感染することで、くしゃみ、咳、鼻水、発熱などの風邪の症状がでます。また、目ヤニがみられることも多いです。特に免疫力の低い子猫や高齢の猫では重症化することもあります。

尿石症

体内のミネラル成分が集まって、結晶や結石をつくる病気です。細菌感染、体質、ミネラルの多い食べものなどが主な原因となります。結石は主に膀胱、尿道、腎臓に形成され、頻尿や血尿がみられるほか、尿道に詰まってしまうと尿が出なくなることもあります。

成猫~

皮膚腫瘍

皮膚にできる腫瘍には、良性のものから悪性のものまで様々あります。品種によってできやすい腫瘍もありますが、基本的にはどんな犬猫でも注意するべき病気です。

歯周病

歯垢に含まれる歯周病菌が、歯と歯肉の間に入って炎症を起こします。歯垢は放っておくとザラザラした歯石になり、さらに歯垢が付きやすくなってしまいます。進行すると歯が抜けたり皮膚に穴が開いたり、菌が血液にのって心臓や腎臓に運ばれて炎症を起こすことがあります。

慢性腎臓病

腎臓の働きが悪くなり、体内の毒素を尿として排出できなくなってしまう病気です。高齢の猫に非常に多く、徐々に進行していきます。水をたくさん飲む、おしっこが薄くなり量が増える、食欲不振、嘔吐などの症状がみられます。
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[参考文献]
TICA(The International Cat Association)
CFA(The Cat Fanciers' Association)