バーマン

バーマン

ポインテッドカラーの絹のような毛に澄んだサファイアの目をもつ、上品な猫です。ポインテッドとは、体の末端の温度が低い部分にのみ色素が作られる色の出方で、顔・耳・尾・足先だけに濃い色が付きます。毛は全体的に明るい黄金色で、手足は白く、ポイント部分とのコントラストがはっきりしているのがバーマンの特徴です。優しく愛情深い性格をしており、どんな家庭でも飼いやすい品種です。ただし、やや太りやすい傾向があるのと、泌尿器系の病気には注意が必要です。

  1. バーマンの特徴
  2. バーマンの飼育のポイント
  3. バーマンのかかりやすい病気・ケガ

バーマンの特徴

バーマンの歴史

バーマンの正確な起源は不明ですが、ビルマ(現在のミャンマー)の寺院の僧侶によって育てられたという伝説があります。この伝説では、僧侶が亡くなる際にその魂が猫へ乗り移り、白かった猫が黄金に輝くクリーム色に変化したとされています。しかし、猫が僧侶の上に座っていた時に触れていた手足は、僧侶の潔白さの象徴として純白のまま残りました。バーマンをめぐるこのような伝説は、数多くあるようです。その後バーマンは1920年代にフランスで、1966年にイギリスで、そして1967年にアメリカでそれぞれ公認されました。現在では世界中で愛される品種となり、最も好きな品種として何度もトップ10入りを果たしています。

バーマンの容姿は?

中~大型の体格で、ポインテッドのロングヘアに手足の白い部分が特徴です。また、丸い顔におでこの部分から丘のように高くなっている鼻、美しく澄んだ青い目もバーマンの特徴です。毛は長くてやわらかいシングルコートで、毛玉にはなりにくい毛質です。首周りと尾の毛は特に長くふわふわしています。子猫の時は真っ白ですが、成長に伴いブルー、ライラック、チョコレート、クリームなど様々な毛色が発現します。

バーマンの飼育のポイント

とても穏やかな性格の猫で、他のペットとも仲良くできる子が多いです。忍耐強い一面もあるので、小さな子供ともうまく付き合うことができます。甘えん坊で、大好きな人に付いてまわったり、気を引こうと人の作業の邪魔をしてくることもありますが、それもまた可愛いポイントですね。特に若いうちは活発に遊ぶのが大好きで運動量も多いので、おもちゃを使って一緒に遊んであげるといいですね。中齢以降は運動不足になりがちで肥満になってしまう傾向があるので、ごはんの量を調節してしっかり体重管理をしましょう。また、毛は絡まりにくいですが、抜け毛はあるので定期的にブラッシングをしてあげると、コミュニケーションも取れていいですね。

バーマンのかかりやすい病気・ケガ

子猫~成猫

ドライアイ

乾性角結膜炎とも呼ばれ、涙の量が減ることで目が乾き、角膜や結膜に炎症が起こる病気です。主な原因は免疫の異常、感染症、外傷などで、目が乾くことで傷がつきやすくなったり、目ヤニが多くなります。

尿石症

体内のミネラル成分が集まって、結晶や結石をつくる病気です。細菌感染、体質、ミネラルの多い食べものなどが主な原因となります。結石は主に膀胱、尿道、腎臓に形成され、頻尿や血尿がみられるほか、尿道に詰まってしまうと尿が出なくなることもあります。

成猫~

肥大型心筋症

心筋が厚くなって心臓の部屋が狭くなり、全身に十分な血液を送り出すことができなくなる病気です。主に遺伝や加齢によって起こります。血流が悪くなることで血栓ができやすくなり、それが血管に詰まって後ろ足の麻痺が起こったり、突然死する危険性もあります。

肥満

適正体重は品種や年齢によってそれぞれですが、上から見てややくびれがあり、脇腹を触って肋骨の感触が分かるのが理想の体型です。肥満は万病の元なので、適度な運動と食事管理が必要です。

慢性腎臓病

腎臓の働きが悪くなり、体内の毒素を尿として排出できなくなってしまう病気です。高齢の猫に非常に多く、徐々に進行していきます。水をたくさん飲む、おしっこが薄くなり量が増える、食欲不振、嘔吐などの症状がみられます。
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[参考文献]
TICA(The International Cat Association)
CFA(The Cat Fanciers' Association)