バーマン
ポインテッドカラーの絹のような毛に澄んだサファイアの目をもつ、上品な猫です。ポインテッドとは、体の末端の温度が低い部分にのみ色素が作られる色の出方で、顔・耳・尾・足先だけに濃い色が付きます。毛は全体的に明るい黄金色で、手足は白く、ポイント部分とのコントラストがはっきりしているのがバーマンの特徴です。優しく愛情深い性格をしており、どんな家庭でも飼いやすい品種です。ただし、やや太りやすい傾向があるのと、泌尿器系の病気には注意が必要です。
バーマンの特徴
バーマンの歴史
バーマンの正確な起源は不明ですが、ビルマ(現在のミャンマー)の寺院の僧侶によって育てられたという伝説があります。この伝説では、僧侶が亡くなる際にその魂が猫へ乗り移り、白かった猫が黄金に輝くクリーム色に変化したとされています。しかし、猫が僧侶の上に座っていた時に触れていた手足は、僧侶の潔白さの象徴として純白のまま残りました。バーマンをめぐるこのような伝説は、数多くあるようです。その後バーマンは1920年代にフランスで、1966年にイギリスで、そして1967年にアメリカでそれぞれ公認されました。現在では世界中で愛される品種となり、最も好きな品種として何度もトップ10入りを果たしています。
バーマンの容姿は?
中~大型の体格で、ポインテッドのロングヘアに手足の白い部分が特徴です。また、丸い顔におでこの部分から丘のように高くなっている鼻、美しく澄んだ青い目もバーマンの特徴です。毛は長くてやわらかいシングルコートで、毛玉にはなりにくい毛質です。首周りと尾の毛は特に長くふわふわしています。子猫の時は真っ白ですが、成長に伴いブルー、ライラック、チョコレート、クリームなど様々な毛色が発現します。
バーマンの飼育のポイント
とても穏やかな性格の猫で、他のペットとも仲良くできる子が多いです。忍耐強い一面もあるので、小さな子供ともうまく付き合うことができます。甘えん坊で、大好きな人に付いてまわったり、気を引こうと人の作業の邪魔をしてくることもありますが、それもまた可愛いポイントですね。特に若いうちは活発に遊ぶのが大好きで運動量も多いので、おもちゃを使って一緒に遊んであげるといいですね。中齢以降は運動不足になりがちで肥満になってしまう傾向があるので、ごはんの量を調節してしっかり体重管理をしましょう。また、毛は絡まりにくいですが、抜け毛はあるので定期的にブラッシングをしてあげると、コミュニケーションも取れていいですね。
バーマンのかかりやすい病気・ケガ
子猫~成猫
ドライアイ
尿石症
成猫~
肥大型心筋症
肥満
慢性腎臓病
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